ハンディキャップとは

ハンディキャップについて

ハンディキャップの目的は、技量の異なるプレーヤー同士が公平な基準で競い合えるようにすることにより、ゴルフをより楽しめるようにすることです。本システムは各プレーヤーの技量差に拘わらず公平なハンディキャップを提供し、プレーヤーのスコア変動に応じてJGA/USGAハンディキャップインデックスを調整します。またプレーヤーの潜在技量と関係のない悪いスコアを排除し、JGA/USGAハンディキャップシステムの継続性を高めています。JGA/USGAハンディキャップインデックスはすべてのプレー方式に通用し、JGAが認めたゴルフ倶楽部(査定倶楽部)に所属する個人に対してのみ発行します。


JGA/USGAハンディキャップインデックス

JGA/USGAハンディキャップインデックスとは、標準難易度(スロープレーティング113)のコースにおけるプレーヤーの潜在技量を示した尺度で、小数第1位までの数値で表示されます。
JGA/USGAハンディキャップインデックスを取得するためには、プレーヤーは認可を受けたゴルフ倶楽部に所属してスコアを提出し、提出枚数が5枚に達した後、JGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップシステム準拠)に基づいて倶楽部はプレーヤーにJGA/USGAハンディキャップインデックスを発行することができます。


コースレーティングとは

コースレーティングとは、スクラッチゴルファーが通常のコンディションでプレーした場合のコース難易度を示す尺度です。小数第1位までの数値で示され、ヤーデージ、実効プレー距離、および障害難易度が、スクラッチゴルファーのスコアに及ぼす影響度に基づいて評価されます。日本ではJGA/USGAコースレーティングの名称で使用します。


ボギーレーティングとは

ボギーレーティングとは、通常のコンディションにおけるボギーゴルファーにとってのコース難易度を評価したものです。ヤーデージ、実効プレー距離、および障害難易度が、ボギーゴルファーのスコアに及ぼす影響度に基づいて評価されます。


スロープレーティングとは

スロープレーティングはUSGAが考案した造語であり、ハンディキャップ別のスコア分布をグラフに表した時、コースの難易度によって変化する平均値が描くグラフ線の傾き(スロープ)に由来しています。USGAは膨大なスコアデータを綿密に統計分析し、プレーヤーのハンディキャップ、スコア、コース難易度の複雑な関係性を標準化しました。
ハンディキャップ別のスコア分布平均はグラフ上の直線で表され、その傾きはコース難易度によって変化します。
(表1) 難しいコースになると直線の傾きはきつくなり、易しいコースになると緩やかになります。
また、その時のスクラッチゴルファーとボギーゴルファーのスコア差は、難しいコースでは大きくなり、易しいコースでは小さくなります。

 

 

 

 

 

スロープレーティングの計算は、コースレーティング(スクラッチゴルファーの想定スコア)とボギーレーティング(ボギーゴルファーの想定スコア)の数値差に基づいて算出します。コースレーティングとボギーレーティングの差が大きければスロープレーティングは高くなり、その差が小さくなればスロープレーティングは低くなります。スクラッチゴルファーとボギーゴルファーが同条件でプレーした時のスコア差が21となるのが最も平均的な難易度のコースで、そのコースのスロープレーティングは113となります。
スロープレーティングは、最小55から最大155までの数値で示され、標準難易度のコースのスロープレーティングは113です。

【スロープレーティング計算式】

ボギーレーティング - コースレーティング = レーティング差

レーティング差 × 係数 5.381(男子) = スロープレーティング(最小55~最大155・標準113)
レーティング差 × 係数 4.24女子) = スロープレーティング(最小55~最大155・標準113)

 スクラッチゴルファーの定義ボギーゴルファーの定義
男子女子男子女子
コースハンディキャップ0020前後24前後
ティーショット飛距離(ヤード)250210200150
2オン可能な距離(ヤード)470400370280

JGA/USGAハンディキャップインデックスの計算方法

初めてハンディキャップインデックスを取得する場合は、最低5枚のスコアを提出し、下記の要領でハンディキャップインデックスが算定されます。

①ハンディキャップインデックスを持っていない人が初めて取得するときは、JGA/USGAハンディキャップインデックスの上限(男子36.4/女子40.4)を使用してコースハンディキャップを決定しストロークコントロールを行う。
②それぞれのスコアごとに、ディファレンシャルを算出する。
③ディファレンシャルは、ストロークコントロールされたスコアからコースレーティングを引き、113(標準スロープレーティング)を掛け、プレーしたコースのスロープレーティングで割り、小数第2位を四捨五入した小数第1位の数値で表示する。
④5枚のディファレンシャルのうち、最も数値の少ない1枚(ベストディファレンシャル)を選ぶ。7枚以上の採用可能なスコアがある場合は、使用するディファレンシャル枚数の平均を求める。(※スコア枚数と使用するディファレンシャル枚数はハンディキャップ計算の具体例③を参照)
⑤平均に0.96を乗じ、小数第2位を切り捨て、小数第1位の数値で表示したものがJGA/USGAハンディキャップインデックスとなる。


コースハンディキャップとは

コースハンディキャップは、プレーするコースとティーマーカーに応じてプレーヤーが受けるハンディキャップストロークです。コースハンディキャップ換算表を利用し、JGA/USGAハンディキャップインデックスとプレーするコースのスロープレーティングによってコースハンディキャップが決まります。
または、JGA/USGAハンディキャップインデックスにプレーするティーのスロープレーティングを掛け、これを113で割った後、小数第1位を四捨五入した整数で表示することもできます。


ストロークコントロール(ESC)とは

ストロークコントロール(Equitable Stroke Control)とは、プレーヤーの潜在技量をよりハンディキャップに反映させることを目的として、ハンディキャップ査定のために各ホールのスコアを下方修正することをいいます。これは、例外的な悪いスコアがハンディキャップインデックスに過度の影響を与えることを防止するもので、コースハンディキャップに応じて各ホールの上限スコアを設定します。なお、ストロークコントロールを適用していないスコアによって査定されたハンディキャップは、JGA/USGAハンディキャップインデックスと呼ぶことはできません。

【ストロークコントロール(ESC)】

コースハンディキャップ1ホールのスコア上限
9以下ダブルボギー
10~197
20~298
30~399
40以上10

< 注意 >
ストロークコントロールの1ホールのスコア上限は、コースハンディキャップ「9以下」の場合は「パー+2打」となりますが、コースハンディキャップ「10~」の場合はパーに関係なく上記表の「1ホールのスコア上限」で打ち切ります。また、適用されるホール数に制限はありません。


JGA/USGAハンディキャップインデックス証明書の発行について

JGAでは、JGA/USGAハンディキャップインデックスの更新日を毎月1日に定めています。
インデックス査定のためには、プレーヤーはラウンド終了後速やかにスコアを登録しなくてはなりません。
プレーした月の末日までに登録できなかったスコアは、プレー日の翌月末日までに登録して下さい。
プレー日から起算して更新日を2度過ぎてしまったプレー日のスコアは登録できませんのでご注意下さい。

スコアは速やかにご登録して頂きますようお願いいたします。


< NEWJ-sysに関する注意事項 >

1.
NEWJ-sysは2014年より「JGA/USGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップシステム準拠)」に準じた運用を行うため、2013年以前のプレー日のスコアは登録できなくなります。また既に登録されている2013年以前のスコアは閲覧のみとなり、修正・削除を行うことはできません。

2.
2014年1月のプレーヤーのハンディキャップインデックスは2013年12月末のハンディキャップインデックスの数値がそのまま移行されます。(ただし、JGAハンディキャップ規定に基づき、JGA/USGAハンディキャップインデックスの上限(男子36.4、女子40.4)を超える場合は上限値となります。)その後、JGA/USGAハンディキャップインデックスは、スコアの登録がなくても必ず毎月1日に更新されます。

3.
JGAハンディキャップ規定では、プレーヤーはラウンド終了後できるだけ速やかにスコアを提出するように定められています。NEWJ-sysは規定に基づき、登録されたスコアの有効期限はありませんが、スコアの登録期間に以下の制限があります。

①新規にハンディキャップインデックスを取得するプレーヤー

2014年以降のスコアであればすべて登録できます。但し2013年までのスコアは登録できません。

②ハンディキャップインデックスを保持しているプレーヤー

プレー日から起算して、更新日(毎月1日)を2度過ぎてしまったスコアの登録はできません。

例1:2014年3月10日にプレーしたスコアは、4月30日までは登録可能ですが、5月1日以降は登録できません。

例2: 2014年9月15日にプレーしたスコアは10月31日までは登録可能ですが、11月1日以降は登録できません。


スコアカードについて

(1)スコアの提出

プレーヤーはハンディキャップ査定のために、プレーしたコースにてラウンド終了後直ちに、スコアカードを提出しなければなりません。もし不可能な場合は、次回のハンディキャップインデックス更新日前にスコア記録が最新の状態になるよう、できるだけ速やかに提出することが定められています。
提出するスコアカードには、以下の情報が必要です.。

①プレーヤーの名前、またはGlid番号 (※Glid(グリッド)とは各ゴルファーに与えられたID番号を示す造語です)
②プレーした日付
③コース名
④プレーしたコースの使用ティおよび使用グリーンまたはJGA/USGAコースレーティングおよびスロープレーティング
⑤グロススコア (※ストロークコントロークの調整は、NEW J-sysで行います)
⑥トーナメントスコア

【スコアタイプとは】

スコアタイプ略称使用するディファレンシャル枚数
ホームホームまたは所属倶楽部でプレーしたスコア
アウェイAホームまたは所属倶楽部以外でプレーしたスコア
連結9ホールスコアC2つの9ホールスコアが連結された18ホールスコア(※Cは自動表示されます)
ペナルティースコアPスコアを提出しないプレーヤーに対して、ハンディキャップ委員会が提出するスコア
トーナメントスコア※Tトーナメントスコアの条件を満たしている競技でプレーしたスコア(※トーナメントスコア参照)

※トーナメントスコアの条件を満たしている競技とは

トーナメントスコアとは、競技を管理する委員会によって開催される競技で出されたスコアをいいます。競技は正規のラウンドに基づいて優勝者を決定しなければならず、ゴルフ規則に従ってプレーされなければなりません。なお日常的に行われている競技(毎日・毎週・毎月など)は、トーナメントスコアに指定すべきではありません。

< 参考 >
・JGA、地区連盟、都道府県ゴルフ競技団体が主催する競技は、予選競技を含めトーナメントスコア指定競技となります。
・倶楽部内競技のトーナメントスコア指定競技については、各倶楽部にお問い合わせください。

(2)査定に採用されるスコアカードについて

プレーヤーは、ゴルフ規則に従いJGA/USGAコースレーティングおよびスロープレーティングのあるコースでプレーしたすべてのスコアカードを提出しなくてはなりません。但し、ハンディキャップ査定に採用できないスコアを除きます。

【ハンディキャップ査定のために提出できるスコア】

①ゴルフ規則に従ってプレーしたスコア。但し、全ホールプレーしなかった場合も以下のホールをプレーしていればスコアを提出することができます。
9ホールスコアの提出は7ホール以上12ホール以下をプレーしなくてはなりません。
18ホールスコアの提出は最低13ホールをプレーしなくてはなりません。
なお、プレーしなかったホールには最も可能性の高いスコアとしてそのホールのパーにそのホールでプレーヤーが受けるハンディキャップストロークを加えたスコアと略称コード「X」を記入して提出します

②アクティブシーズン中、JGA/USGAコースレーティングおよびスロープレーティングを持つホームとアウェイコースでプレーしたスコア。

③マッチプレーおよびストロークプレーのスコア。
マッチプレー形式、複数ボール形式、チーム戦形式においてホールアウトしていないホールがある場合やそのホールの負けが決定して球をピックアップした場合も含まれます。

④プレーヤーがスコアカードの署名を怠って競技失格となった場合でも、ハンディキャップ査定に採用可能なスコアであれば提出してください。

【ハンディキャップ査定に採用できないスコア】

①プレーしたホールが7ホール未満の場合

②18ホールのコースで距離が3,000ヤード未満(9ホールコースは1,500ヤード未満)の場合

③競技の条件としてクラブの本数が14本未満に制限されている場合、または使用できるクラブの種類が制限されている場合

④JGA/USGAコースレーティングおよびスロープレーティングを持たないコースでプレーした場合

⑤不適合クラブ、不適合球、または不適合ティーペグを使用した場合

⑥ゴルフ規則14-3に関連して、ストローク中に人工の機器や異常な用具を使用したり、用具を異常な方法で使用した場合

 


ハンディキャップインデックスの使い方

ゴルフ倶楽部が発行するJGA/USGAハンディキャップインデックスは、スロープレーティング113(標準難易度)のコースにおけるプレーヤーの潜在技量を示した数値です。プレーヤーは自身のハンディキャップインデックスをその日にプレーするコースのコースハンディキャップに換算して使用しなくてはなりません。レーティング査定された各ティーには、それぞれのスロープレーティングに基づいて男女別々にコースハンディキャップ換算表が設置されています。または、JGA/USGAハンディキャップインデックスにプレーするティーのスロープレーティングを掛け、これを113で割った後、端数を四捨五入した整数で表示することもできます。


27ホール競技のコースハンディキャップの決め方

27ホール競技の場合は、18ホールのコースハンディキャップと9ホールのコースハンディキャップを合計して27ホールのコースハンディキャップとします。

例:Aカントリー倶楽部 男子バックティー
コースレーティング:72.1 スロープレーティング:132
JGA/USGAハンディキャップインデックス 6.5

(1)18ホールのコースハンディキャップを換算表から求める

ハンディキャップインデックス6.5 → コースハンディキャップ 8

(2)9ホールのコースハンディキャップを出す

①ハンディキャップインデックス6.5を2で割り、小数第2位を切り上げる
6.5 ÷ 2 = 3.25 → 3.3

②ハンディキャップインデックス3.3 換算表から → コースハンディキャップ 4

③18ホールのコースハンディキャップ8と9ホールのコースハンディキャップ4を合計する
8 + 4 = 12
27ホールのコースハンディキャップは 12


スロープシステムを使ってプレーをした場合

(1)コースハンディキャップの変動幅

例:ハンディキャッインデックスの差とコースハンディキャップの差を比較してみましょう。
変動幅の違いが、プレーヤーの技量差を公平に補ってくれます。

ハンディキャップ
インデックス
バック
CR:75.2
スロープ:140
レギュラー
CR:71.8
スロープ:130
フロント1
CR:68.4
スロープ:120
フロント2
CR:66.0
スロープ:113
ゴールド
CR:61.4
スロープ:100
A氏000000
B氏56 差(+1)6 差(+1)5 差(±0)54 差(-1)
C氏1519 差(+4)17 差(+2)16 差(+1)1513 差(-2)
D氏3037 差(+7)35 差(+5)32 差(+2)3027 差(-3)

・プレーヤーの技量が低くなるほど、変動幅が大きくなる
・コース難易度が高くなるほど、変動幅が大きくなる

(2)ターゲットスコア

例:各自の目標スコアを想定してみましょう。
誰でも実力に見合った目標に向かってチャレンジを楽しめます。

ハンディキャップ
インデックス
バック
CR:75.2
スロープ:140
レギュラー
CR:71.8
スロープ:130
フロント1
CR:68.4
スロープ:120
フロント2
CR:66.0
スロープ:113
ゴールド
CR:61.4
スロープ:100
A氏0
75
72
68
66
61
B氏5
81
コースHD(6)
78
コースHD(6)
73
コースHD(5)
71
コースHD(5)
65
コースHD(4)
C氏15
94
コースHD(19)
89
コースHD(17)
84
コースHD(16)
81
コースHD(15)
74
コースHD(13)
D氏30
112
コースHD(37)
107
コースHD(35)
100
コースHD(32)
96
コースHD(30)
88
コースHD(27)

・ターゲットスコアをマークできる想定確率は約4回に1回
・ターゲットスコア=コースレーティング(CR)+コースハンディキャップ(小数以下四捨五入)


異なるティーインググラウンドを使用する競技、男女が同じティーインググラウンドを使用する競技について

倶楽部内競技などで異なるティーインググラウンドを使用したり、男女混合で競技を行う場合のハンディキャップについては以下のように調整することができます。

(1)異なるティーインググラウンドを使用する競技 男子VS男子、女子VS女子、男子VS女子

JGA/USGAコースレーティングの高いティーを使用するプレーヤーは、双方のJGA/USGAコースレーティングの差(端数を四捨五入した整数)をコースハンディキャップに追加します。

例1:
男子ミドルティー70.3を使用 VS 男子バックティー72.6を使用
72.6-70.3=2.3 → 四捨五入 → 2
男子バックティー使用のプレーヤーはコースハンディキャップに2打を追加する

例2:
女子フォワードティー73.4を使用 VS 男子ミドルティー70.9を使用
73.4-70.9=2.5 → 四捨五入 → 3
女子フォワードティー使用のプレーヤーはコースハンディキャップに3打を追加する

(2)異なるティーで対戦する場合のコースハンディキャップ調整方法について

同じティーインググラウンドの場合、通常女子のJGA/USGAコースレーティングが高いため、女子は双方のJGA/USGAコースレーティングの差(端数を四捨五入した整数)をコースハンディキャップに追加します。

例:
女子ミドルティー77.3を使用 VS 男子ミドルティー70.9を使用
77.3-70.9=6.4 → 四捨五入 → 6
女子ミドルティー使用のプレーヤーはコースハンディキャップに6打を追加する

※これらの調整は、別の方法として、JGA/USGAコースレーティングが低いティーを使用するプレーヤーのコースハンディキャップから該当する
ストロークを差し引くことも可能です。

(3)異なるティーで対戦する場合のコースHDCP調整方法について

※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。


マッチプレーにおけるハンディキャップアローワンスについて

シングルマッチプレーでは、2人のプレーヤーのコースハンディキャップの差(100%)をハンディキャップの多いプレーヤーが受け、ハンディキャップの少ないプレーヤーはスクラッチでプレーします。
例:
コースハンディキャップ17のプレーヤーは、コースハンディキャップ13のプレーヤーからハンディキャップストローク4打を受け、ハンディキャップナンバー1から4のホールで1打ずつ受ける。

※シングルマッチプレー以外の競技方法のハンディキャップアローワンスについては、JGAハンディキャップ規定(第9章-4項)をご覧下さい。


ハンディキャップストロークプレー競技でのマッチングスコアカード方式について

マッチングスコアカード方式とは、プレーオフを行なえない状況でタイの競技者が数人いた場合、最後の9ホールの合計スコアを比較し、最も成績の良い競技者を優勝者とする方法で、最後の9ホールの合計スコアが同じであったときは最後の6ホールの合計スコア、それも同じであったときは最後の3ホールの合計スコアに基づいて優勝者を決めます。
個人戦ストロークプレー競技などで、最後の9ホール、6ホール、3ホールというマッチングの方法が使われる場合、それぞれコースハンディキャップの1/2、1/3、1/6(端数は四捨五入)がそれぞれのホールの合計スコアから差し引かれます。

例:コースハンディキャップ11のプレーヤーAとコースハンディキャップ10のプレーヤーBの18ホールネットスコアが同じだった場合。


ゴルフ規則からみたハンディキャップ規定

平成16年に「JGAハンディキャップ規定」改正があり、それについていろいろな質問や論議を耳にしました。また、2014年より実施が決まった「JGA/USGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップ準拠)」についても、当時と同じような声が聞かれます。それらを要約すると次の点です。
●そのようなハンディキャップインデックスの必要性(JGA/USGAハンディキャップインデックスや小数表示)
●JGA/USGAハンディキャップインデックス取得の方法とその適用について
●スロープレーティングを用いた運用について

一般にゴルフ規則とハンディキャップ規定の管轄は別なものと考えられています。ゴルフルールの総本山のR&Aも、R&A発行の競技運営ガイダンスの中で、ハンディキャップについての諸規定は各国のゴルフ統轄団体(日本ではJGA)が管轄するもので、それに加盟する倶楽部はその規定に従わなければならないと述べています。またハンディキャップを適用する際は、その競技委員会が適用方法を規定するものとしています。その競技の条件についても、2014年ゴルフ規則では定義(49)規則でゴルフ規則に含まれると明記されています。これらを考え合わせるとゴルフルールとハンディキャップは全く別物というわけでもなく、ゴルフ規則の視点でハンディキャップ規定を考えてみることにしてみました。ゴルフ規則書の初めの部分で、ゴルフの精神について2箇所で述べられています。
「ゴルフ規則の本質と精神について」
「ゴルフの精神」

どちらも内容は同じようなもので、ゴルフはほとんどの場合レフリーが立ち会うことのない自律のゲームであり、プレーヤーひとりひとりが他のプレーヤーに心くばりし、ルールを守ってプレーするという誠実さに頼っている。規則はプレーヤーが故意に不正をおかす者はいないということが基本的な考え方であると述べています。


1.
一般ゴルファーの、ゴルフ規則とハンディキャップに対する倫理観の違い。
一般ゴルファーのプレーの規則についての倫理レベルは非常に高く、規則違反はありますが、そのほとんどは不注意やプレー上のミス、勘違い、ルール知らず、などによるもので、故意に不正をおかすプレーヤーは皆無とは云いませんが極めて稀少なものです。これに比較して「ゴルフの精神」の視点からハンディキャップ規定を見ると次のようになると思います。“ゴルファーは自分の現在のゴルフ技量を公式な標準規定に基づくハンディキャップで示す責任がある。”ということになります。したがって意図的に実力より多い、あるいは少ないハンディキャップや、または正確な自分のハンディキャップを示す努力を怠っているプレーヤーは、すべて他のプレーヤーに迷惑をかけ、競技意欲を喪失させてしまい、ゴルフの精神でいう誠実さに欠けていると言わざるを得ません。現状ではプレーの規則に対する倫理観とはかなり違うゴルファーが多いと言えます。但し人によっては、自分は家族や特定の仲間とマッチプレーしかやらないから公式のハンディキャップインデックスは不要と考える人もおりますので、これらの人も含めて不誠実と言っているわけではありません。しかし多くのゴルファーは、クラブ競技や不特定の人達との競技に参加する機会を有しているわけですから正しいハンディキャップを示す責任はあると考えるべきです。

JGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップシステム準拠)では、その発給に当たって最低5枚のラウンドスコアカードの提出を義務づけていますが、何より大切なことは“自分の現在の正しいハンディキャップインデックスを示す責任”について“プレーの規則を守る”ことと同じレベルの倫理観をもつべきということでしょう。

通常の楽しみのラウンドではストロークプレーでありながら、いわゆるOKパットでホールアウトを省略したスコアカードや、サインミスや過少申告による失格カード、あるホールで4オーバーパーや5オーバーパーのスコアをダブルボギーや7にコントロールしたカードも、ハンディキャップ取得のためのカードとしては有効であると認められていますが「正しいハンディキャップを示す責任」を基本的に考えれば容易に理解できるものです。

一方プレーヤーが規定に基づいた有効なスコアカードを提出しているのに倶楽部委員会が観念的にハンディキャップインデックスをコントロールすることはプレーヤーの権利をスポイルするもので、認められないことも理解できますし、プレーの規則でいえば認められないローカルルールと同じようなものです。


2.
ゴルフ規則は世界共通であるべきことは誰からも支持されますが、ハンディキャップについては、世界共通はおろか国内共通の必要性も認知されるには長い年月が必要と思われます。
ゴルフ規則は最初に成文化されたのは1744年のことで、当初はマッチプレーですから他律規範であったと思われますが、徐々にストロークプレーが多くなると規則も変更や追加が行われ、世界共通のものが必要となり、統一されたのは1952年です。用具やローカルルールも含めた世界共通の認識は2002年のことです。この長い年月をかけ多くの先輩が経験と英知を傾け、ゴルフ規則は自律のものであると哲学化したものと思われます。ハンディキャップもゴルフゲームが当初はマッチプレーですから両サイドで決めればよいのですが、ストロークプレーになると競技者一人が他のすべての競技者と利害関係があるので全員が納得できるハンディキャップを一人一人がもつことは至難のことです。

ゴルフプレーの規則も歴史的にマッチプレーからストロークプレーへの試練を受けているわけですが、一つは、ゴルフは自律のゲームとの哲学をもち、もう一つは、規則に違反したとき調整の意味としての罰を「反則で得られる利益以上のもの。」(USGA リチャード・タフト氏)として規定し、乗り越えてきたものと思われます。その意味ではハンディキャップ規定の最新のベストディファレンシャルを採用することや、オーバーパーホールの足きりなどの規定をみれば、他のすべての競技者の納得が得られる点ではプレー規則との整合はとれているのではないかと思います。

日本や米国ではゲームはストロークプレーが盛んですが、英国では大部分がマッチプレーです。R&Aも競技運営ガイダンスの中で、その査定は管轄外としても、適用について述べている事項も、その大部分がハンディキャップ付きマッチプレーについて費やされています。

ゴルフの競技やルールの統轄団体としての創立は、R&A 1753年、USGA 1894年、JGA 1924年ですが、いずれもその国にはその前からいくつかのゴルフ倶楽部があり、競技もルールも見よう、見まねで行われていたわけです。規則でいえば、さまざまな倶楽部のローカルルールをゼネラルルールに基づくものに統一してきたような経緯があります。ハンディキャップも同じようなもので、JGAハンディキャップ規定が1978年制定されましたが、その頃すでに日本には1,000コースほどあり、実際的には倶楽部ハンディキャップで行われていました。その後、現在ではコースの数もゴルファーも大きく増え、個々のゴルファーも国内の多くのコースでプレーし、さらに海外のコースでもゴルフを楽しむように様変わりしています。JGA/USGAハンディキャップインデックスも対象はこの個々のゴルファーで、彼等がJGA/USGAハンディキャップインデックスを持ってプレーすることが最も公平で楽しく、やり甲斐があると思うようになるには長い時間がかかることは止むを得ないと思いますが、着実にその方向は進ませるべきと思います。


倶楽部のハンディキャップ委員会について

ハンディキャップ委員会は、JGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップシステム準拠)の根幹です。委員会はJGAハンディキャップ規定(USGAシステム準拠)を正しく実施・運用し、それぞれが発行するJGA/USGAハンディキャップインデックスを保全し、会員がJGAハンディキャップ規定(USGAシステム準拠)を順守するように務めなければなりません。ハンディキャップ委員会は各会員のJGA/USGAハンディキャップインデックス計算を含むJGAハンディキャップ規定(USGAシステム準拠)のすべてに関して責任を持っています。


1.
会員へ各通知をする

スコアの提出方法

JGA/USGAハンディキャップインデックスの更新

JGA/USGAハンディキャップインデックス証明書の発行

JGA/USGAハンディキャップインデックスの修正に関する責任

スコアの提出を怠ったプレーヤーに対するペナルティー

トーナメントスコアの対象となる競技
2.
JGA/USGAコースレーティングおよびスロープレーティングをスコアカードなどに表示する
3.
コースハンディキャップ換算表を適切な場所に掲示する
4.
競技結果を検査し、非常に優れたネットスコアのプレーヤーがいる場合、規定に基づいた措置をとる
5.
プレーヤーの記録の管理に責任を持つ
6.
新規会員が入会時に有効なJGA/USGAハンディキャップインデックスを取得していた場合は、そのスコア記録を入手する
もし入手できない時は、最低5枚のスコアを提出して更新日にJGA/USGAハンディキャップインデックスを取得するか、5枚に満たない期間の暫定措置として修正ハンディキャップを発行する。初めてJGA/USGAハンディキャップインデックスを取得する新規会員は、採用可能なスコアが5枚未満の場合はJGA/USGAハンディキャップインデックスを発行してはならない
7.
倶楽部を退会した会員の記録は、最低1年間は保存する
8.
スコア記録やNEW J-sysによる計算結果を検証する
9.
JGA/USGAハンディキャップインデックス証明書を発行する
10.
他の委員会と協議する主な事項
・ハンディキャップホールのハンディキャップナンバーの割り当て
・コースセッティングおよびパーの設定
・コースの状態が不良な場合のスコア提出中断の決定
・トーナメントスコア指定の可否
・コース難易度の維持
・プリファードライに関するローカルルールの採用


よくある質問

Q
ハンディキャップインデックスとコースハンディキャップが必要な理由は?
A
ハンディキャップインデックスは標準的なコースにおけるプレーヤーの潜在技量を表し、コースハンディキャップは特定のティーマーカーからJGA/USGAコースレーティング通りにプレーするために必要なハンディキャップストローク(整数)を表す。ハンディキャップインデックスがないとコースハンディキャップを算出できない。


Q
インデックスを換算表に当てはめてコースハンディキャップに換算したのに、 何故ティーが違うとさらに追加調整が必要なのですか?
A
コースハンディキャップは、そのプレーヤーがそのティーからプレーする際のハンディキャップなので、違うティーからプレーするプレーヤーと基準を合わせるために、更なる調整が必要なのです。


Q
コースハンディキャップが18を超える場合、19番目のハンディキャップストロークはどこで受けるのか?
A
各ホールには1~18のハンディキャップナンバーが割り振られており、19番目のハンディキャップストロークはハンディキャップナンバー「1」のホールに追加する(つまりこのホールで受けるハンディキャップストロークは2)。


Q
ホールアウトせずに球をピックアップした場合、提出するスコアは?
A
ハンディキャップ査定のためにスコアを提出する場合、そのホールには最も可能性の高いスコアを記入する。最も可能性の高いスコアとは、そのホールで実際に費やしたストロークに、50パーセント以上の確率でそこからホールアウトするまで費やすであろうとプレーヤー自身が判断したストローク数を足したものである。このような場合には、ストロークコントロール(ESC)の上限値をホールスコアとして記入しないように注意すること。ESC調整は必ずラウンド終了後に行い、実際のスコアまたは最も可能性の高いスコアがESCの上限を超えるホールのみに適用する。


Q
4&3でマッチに負けたため15ホールでプレーを終了した。18ホールのスコアを提出することはできるか?
A
できる。プレーしなかったホールには、各ホールのパーと、そこで受けるハンディキャップストローク(コースハンディキャップ100%を適用)を足したスコアを記入する。


Q
ケガや病気のためにプレーしていなかった場合、ハンディキャップインデックスを調整できるか?
A
できる。所属する倶楽部のハンディキャップ委員会は、倶楽部内の使用に限定したローカルハンディキャップ(L)としてプレーヤーのハンディキャップインデックスを増やすことができる。詳しくは、JGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップシステム準拠)の第8-4c(iii)項、裁定8-4c/1、8-4c/2を参照。


Q
スコアを提出しない場合、間違ったスコアを提出した場合は
A
できるだけ速やかにスコアを提出すること。もし未提出のスコアがある場合、ハンディキャップ委員会は、ベストディファレンシャルまたはワーストディファレンシャルに相当するスコアをペナルティースコアとして提出することができる。また頻繁にスコア提出を怠った場合は、ハンディキャップ委員会はハンディキャップインデックスを修正したり、停止することができる。
プレーヤーが間違ったスコアを提出した場合、所属する倶楽部のハンディキャップ委員会はこれを訂正することができる。


Q
数年間プレーしていなかった場合、ハンディキャップインデックスはどうなりますか?
A
一度取得したハンディキャップインデックスは、スコア提出がなくても毎月更新されます。NEW J-sysに登録したスコアの有効期限はありません。


Q
JGA/USGAハンディキャップインデックスを持つプレーヤーが、長期間ゴルフのプレーを辞めていたが、再びプレーを再開した。このプレーヤーは以前のJGA/USGAハンディキャップインデックスを使用すべきか?それとも新たに取得すべきか?
A
予定されている次回のハンディキャップ更新日まで、そのプレーヤーはJGA/USGAハンディキャップインデックスを持たない状態となる。但し、プレーヤーのスコア記録に最低5枚のスコアが登録されている場合、所属する倶楽部のハンディキャップ委員会は、ハンディキャップ更新日の前に、修正ハンディキャップインデックス(ハンディキャップインデックス(M))を発行することができる。プレーを再開した時点でスコア記録が登録されていない場合は、5枚のスコアが提出されてハンディキャップ更新が実施されるまで、そのプレーヤーはJGA/USGAハンディキャップインデックスを持たない状態となる。


Q
複数の倶楽部に所属している場合、すべての倶楽部で同じハンディキャップインデックスを発行できるか?
A
複数の倶楽部に所属するプレーヤーは、その中から1つをホーム倶楽部として登録し、ホーム倶楽部からハンディキャップインデックスの発行を受ける。


Q
倶楽部が独自に運用するハンディキャップ計算システムを通してJGA/USGAハンディキャップインデックスを発行できるか?
A
できない。JGAが運用するJGA/USGAハンディキャップ査定システムNEW J-sysを通してのみ発行することができる。