2000 SUMMER vol.62
〜WOMAN CLOSE-UP〜

1957年霞ヶ関カンツリー倶楽部で戦後の日本ゴルフ史における記念すべき国際大会・カナダカップが開催された。その時欧米のゴルフ先進国のトッププレーヤーを驚かせたのが、彼らに付いた女性キャディだった。
その1人相原みね子さんに、当時を振り返りながら、40年近く務めているキャディという仕事を語ってもらった。
真のプロフェショナル・キャディは「読む」という能力を磨かなければ成り立たない。「芝芽を読む」「風を読む」「距離を読む」「ラインを読む」。しかしこれらはキャディという職業の基本技術に過ぎない。大切なのはプレーヤーの「気持ちを読む」。プレーヤーが今、何を要求しているのか!? 距離なのか風なのか、それとも沈黙の時間なのか。そしてそれはプロのトーナメントで世界のトッププロのバッグを担いだ時であろうが、日常一般のアマチュア・ゴルファーのキャディを務める時であろうが、日々変わらないものであった。
 
<プロフィール>
相原 みね子(62歳)

1938年埼玉県川越市生まれ。
1953年に霞ヶ関CCにキャディとして就職。
1999年1月に定年を迎える。
現在もパートとして同CCのキャディを務める。

 
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