2000 SUMMER vol.62 　昨年8月に発足したジュニア育成協議会（議長・前川昭一　JGA育成委員長）は、事業目的に(1)トップレベルにあるジュニアゴルファーの強化、(2)底辺拡大の2本柱をおき、諸活動を展開しています。 　今回は、その目的の一つである「底辺拡大」の一環として、3月26日（日）から6月18日（日）まで、月一回（日曜日）を利用して「親子ゴルフ教室」を茨城県の茨城ゴルフ倶楽部で開催しました。2日間で1コースの教室には、これから本格的にゴルフを始めようとしている50人の子供達が参加。ゴルフの楽しさを実感してもらいました。 　男女プロゴルフ協会からはインストラクターを派遣してもらったほか、日本ゴルフ用品協会にはジュニア用クラブや手袋を提供していただきました。 　レッスンは、子供達を年齢別にグループ分けし、年少組ではハンドボールやバトミントンのラケットを利用してゴルフに大切な基本フォームを教えるなど「遊び」の要素を取り入れ、年長組はアプローチなどの実践的なレッスンを盛り込み、それぞれの子供達が楽しめるように工夫をしました。 　ラウンドレッスンでは3ホールをプレーし、ドライバーショットやバンカーの打ち方などゴルフの楽しさと難しさを体感したほか、後続組のプレーヤーのためにバンカーをレーキでならしておくこと、パットの時に他のプレーヤーのラインを踏まないことなど、プレーに必要なマナーをインスタラクターに教えてもらいました。 これら2日間のカリキュラムを受講した子供達には、ジュニアゴルファーの仲間入りを記念してインストラクターから一人ずつ「修了証」が手渡されました。 　また、この「親子ゴルフ教室」では、同伴父兄を対象に筑波大学の市村操一教授の講演を企画し、「子供がスポーツを楽しむための親の役割」を考えてもらいました。ゴルフを通じてもう一度親子の関係を見つめ直すきっかけになればと思っています。併せて、日本女子プロゴルフ協会が協議会の活動内容を紹介してジュニア育成への理解を求めました。 　なお、今回ゴルフ教室の会場である茨城ゴルフ倶楽部では、毎週月曜日にセルフプレーを実施しています。JGAジュニア会員の皆様には、親と同伴することを条件に5,000円でプレーすることができます。 　ジュニア育成協議会では、今回のゴルフ教室をモデルケースとして各地でゴルフ教室を開催していく方針です。また、各ゴルフクラブが主体となり、独自にジュニア教室を開催するために必要なマニュアルを作成する予定です。   Next

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