2001 DECEMBER vol.68
吉川 これからのJGAは、どういう方向に進めていきたいとお考えですか?
尾関 根本的な制度の改革が必要であると思います。現在の加盟クラブに加えて個人に裾野を拡げる必要があります。その前には個人会員制度、ハンディキャップ制度の確立が必要ですね。USGAは、これらが大きな財源となっていますから。日本は、これらが生かされていない。日本は保守的で変化を好まないところがある。これを打ち破らない限り、現状は変わらないと思います。
吉川 米国ではUSGAの加盟コースには、金銭的な義務はあるのですか?
戸張 義務はありません。一応、イベントや催しなどがあった時は協力するということが建前上あるだけです。
大橋 オーストラリアの場合、各メンバーは所属コースを通して、オーストラリアゴルフ協会に入会金、年会費を納めるようなシステムを採用しています。つまり、メンバー個人と協会の関係が密接になっているのです。日本はコースがJGAに対して支払いをするため、メンバーはJGAを気にかけていないのです。
戸張 USGAの個人会員は100万人を目標にしています。現在90万人以上が登録していると言います。それに比べてJGAの個人会員は1500人。メンバーになる意義、メリットの研究が必要だと思います。今、色々な案を考えているので、来年から徐々に企画をスタートさせていこうと思っています。
 
吉川 日本オープンについて、また今後のJGAについて、問題点、また今後の展望が明らかになる話し合いだったと思います。日本オープンが発展すれば、金銭的な面でも、またハンディキャップ、個人会員の普及といった面でも、JGA全体の発展につながることは明らかであると思います。今後は、ここで話し合われたアイディア、新たなシステムの導入案などをさらに委員会を通して、実際に形にしなければなりません。これまでの反省を生かし、来年の日本オープンでその改良点が成果となるように、オープン実行委員会、また各委員会を含めたJGA全体で、新たな100年を踏み出したいと考えます。本日は皆さん、ありがとうございました。


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