2004 DECEMBER vol.76
延に追いつき、追い越した韓長相
 延に次いで日本のゴルフ界に馴染み深いのは戦後のソウルCCで育った韓長相であろう。韓は1955(昭和30)年代の後半から戦いの場を広くアジアサーキットに求め、日本の競技でもしばしば出場した。ボクシングでいうなら、打たれても、打たれても突進するラッシャー型ともいうべきプレーヤーで1972(昭和47)年、大利根CCにおける日本オープンでは延徳春以来、31年ぶり朝鮮半島が生んだ優勝者になった。その頃、日本人プロは『和製ビッグ3』として河野高明、安田春雄、杉本英世の存在が脚光を浴びていた。青木功、尾崎将司が強くなったのは、ずっと後のことだった。


Back

Next
閉じる