JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
優秀賞
「ゴルフと私」
北田 瑠衣 沖学園高等学校3年
 今、私は練習場の中で思いっきり、ボールを叩いている。授業から解放された放課後のクラブ活動のいつものスケジュールの一つである。このありふれたクラブ活動の一コマではあるが、時には崩れそうな心に鞭打ち、或る時は、マンネリ化しそうな己を戒め、また或る時は、気分爽快に全身の力をボールに込めて振り抜き、滴る汗に満足して一日を振り返る。その一喜一憂が、私のゴルフの今日までを作り上げて来ました。

 本来、ゴルフは西欧が起源で、貴族の間で行われた高尚なスポーツだとかで、それが大衆の中に普及して来た今でも、そのルールは厳しくフェアーの精神の下、人間性の品位の向上になくてはならないものだと思っています。

 そのゴルフと出会って、初めてクラブを握って、はや九年になりますが、今では技術の上でも、精神の上でも、練習を重ねれば重ねるほど、試合の場数を踏めば踏むほど、その奥の深さに、そして前途の目標の大きさに今更ながら身が引き締まる思いがします。

 しかし私は、何はともあれゴルフが好きでなりません。そしてそのゴルフを、私の人生の最大の目標として歩いていきたいと思っています。

 そして、常に試合に備え、練習場で幾百回となくボールを打ち、体調維持の為にランニングに励み、そしてグリーン上の様々のハプニングにも動揺しない精神力を鍛えて来た今日までの高校生活は、いわばこれから歩こうとする私のゴルフ人生のスタートにしか過ぎないものと思っています。

 何事にも一つの事を成し遂げるには、それなりの覚悟が必要です。私はその意味で「一念天に通ず」という言葉が好きで、私の人生のモットーにしたいと思っています。堅い信念、堅い決意さえあれば、その一念はきっと天に通じ物事はきっと成し遂げられるものと信じています。

 ともあれ、二十世紀から二十一世紀に移って行く世紀の時代に生きる者として、世界のあちこちで起こっている悲惨な出来事、特に二十一世紀を担う子供たちのあまりにも悲しい現実をTVのブラウン管等で見るにつけて今、私は少なくとも自分の目標として人生を歩こうとするこの幸せを決して一人のものにしたくないと思っています。出来得れば、私の好きなゴルフを通じて、私自身をもっと向上させて、将来、身をもって世界の子供たちに“がんばればきっとよい事があるんだよ”と夢と希望を与える事の出来るような仕事につき、そんな人になりたい。

 ゴルフの中から人生を学び、ゴルフの楽しさ、そして歓びを感じ、人との交わりの尊さを教えたい。

 そのために目標に向かって一日一日を大切に大地に足をつけてしっかり歩いて行き、夢の実現に進んで行きたいと思っています。
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