JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
最優秀賞
「ゴルフと私」
上原 彩子 おかやま山陽高等学校3年
 ゴルフを始めたのは11歳の時です。趣味としてゴルフをしていた父の練習に何気なくついていったのがきっかけでした。そこでは以外にも私と同じくらいの年齢の人たちが何人も練習をしていました。ゴルフは止まっているボールにクラブを当てるだけの単純なスポーツだと思っていた私は、その同年代の人たちがビューンと勢いよくボールを打ち放つ中、なかなか思い通りにクラブに球を当てることさえできない自分に苛立ち、早くその人たちのように上手くなりたいと思いました。その日から私は父に頼み、毎日練習場に連れて行ってもらうようになりました。

 小学校6年の時、初めて大会に出場しました。その大会では一打足りず入賞することができませんでした。悔しくてたまらなかったことを覚えています。そして必ず次の大会では入賞しようと、今まで以上の練習を自らに課すようになりました。一日千球打つことにし、休まず練習し続けました。そのかいあって、中学校の時には日本ジュニア十二歳〜十四歳の部で優勝することができ、ゴルフの楽しさを実感することができました。

 高校は親元を離れ、一人岡山で寮生活をすることになりました。慣れない環境での生活だったために最初は戸惑うことも多かったですが、学校の先生や寮母さん、他の寮生、クラスメートの支えもあり、ゴルフと学業を両立させていくことができました。多くの大会で結果を残すことができたのも周りの人たちのお陰だと思います。ゴルフは精神的に大きく左右されるスポーツであり、家族と離れ寮生活をして寂しさを乗り越えたこと、周囲の人びとに支えてもらったことの経験は今後の自分の大いなる糧になると思います。

 高校3年間で最も印象に残っていることは、ナショナルチームに参加できたことです。初めて日本代表として台湾でクイーン・シリキット大会に参加した時は、普段の日本での大会では味わうことのできない緊張感を全身に感じつつ、できる限りの力を出し、日本代表の名に恥じないプレーをしようと心がけました。また自分のプレーに一喜一憂するだけでなく、他の国の選手と積極的なコミュニケーションを図り、ライバルではあるが同じ立場でプレーできる同士として、お互いを励ましあうことができたのは今までにない経験でした。いいプレーをするたびに、周りにいた選手から大きな声援を頂き、私はもっといいプレーを見せたいという意欲が沸いてくるのを感じました。「心が通い合う」というのは単なる言葉が通じるというだけのものではないということを肌で感じることができた瞬間でもありました。

 私はゴルフを通し、スポーツマンとしての心構え、目標や夢に向かって飽くことなく努力していく姿勢、また選手同士が互いの資質を認め合い、それを伸ばす努力に共感し、それぞれの目標に向かって切磋琢磨することの大切さを少しずつではありますが、学ぶことができたように思います。私が今までにたくさんの人びとから頂いた感動と勇気を、今度は私からたくさんの人びとに与えることのできるプロゴルファーになりたいと思っています。
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