JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
大学生の部
優秀賞
「ゴルフと私」
佐藤 祐樹 九州東海大学3年
 私がゴルフと出会ったのは十歳のときでした。父親に練習場に連れていってもらったのが始まりです。しかしその時は、楽しかったのですが、お金がかかりすぎて私ができるスポーツではないと諦め、当時はサッカーをしていました。ところが六年生になったころ、坂田信弘プロのジュニアゴルフ塾の募集がありました。その塾はすべてボランティアであり、練習代もコースも何もかもお金が要らないという塾でした。あれは運命だったのでしょうか。私は「これは神様がゴルフをしなさいと言っているのだ!」と思い、すぐに応募し、面接を経て、入塾することになりました。初めて会った坂田プロは存在感があり、怖かったことを覚えています。

 それからはゴルフ漬けの毎日です。もともと左利きだった私は、右利き用のクラブを渡され、始めはとまどいましたが練習をするうちにすぐに当たるようになりました。そして毎日毎日球を打ち続け、ついに六年生の終わりに初めて試合に出ることになりました。スコアは99でした。新しい友達もでき、とても楽しかったのを覚えています。今まで出た試合の中で一番楽しかったのではないでしょうか。

 しかし、楽しい試合はそれまででした。その後の試合は親や周りの人から期待され結果ばかりを求められたせいか、プレッシャーが重くのしかかり、楽しくないどころか自分のゴルフさえも全然できない試合が続きました。私はそれでもめげずに周りの期待に応えようと必死にがんばりました。高校のときなどは学校とご飯の時間以外はほとんどゴルフかトレーニングをしていました。しかしそれだけがんばっても、小さな試合で優勝したり全国大会に出たりはしたのですが、周りの期待や自分の努力に沿わない成績で、つらい日々が続きました。それに加えて大学に入ったときに、腰を痛めてしまい、スランプになってしまいました。試合で信じられないような悪いスコアだったり、一ホールで暫定球を七発も打ったり、ボールが無くなり、友達に借りたこともありました。このときばかりはゴルフをやめようと思いました。試合があるごとに泣いていました。

 今年、私は九州学生で優勝し、九州で三勝することができ、全国でも四位に入ることができました。それは、高校のときのあのがんばりと、やめそうになったときに「ここまでがんばってきたのだから」と諦めずにがんばった努力があったからこそだと思います。私はゴルフに我慢することと、努力をすることの大切さを教えてもらいました。本気で努力をすれば、それはいつか必ず報われると思います。

 今、私にとってゴルフは生きがいそのものです。いろんなことを教えてくれるし、喜びも与えてくれるし、たくさんの友達を作ってくれます。私はこれからも辛く厳しい中でもゴルフを楽しみながらがんばっていこうと思います。

 そしてプロゴルファーになって、人に感動を与え、今まで育ててくれた親や、お世話になった人達に恩返しができたら最高です。
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