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| 「ゴルフと私」 |
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| 大宮 正幸 香川西高等学校 |
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私がゴルフに出会ったのは二才の時でした。父親は私にゴルフか野球をやらせたかったらしく、小学校の頃まではその二つのスポーツを両立している形でした。しかし、私は小学五年になった頃ゴルフの道を選ぶことを決めたのです。そのきっかけとなったのは、小学一年から年に一回だけ父親に連れていってもらえるゴルフ場でした。最初に行ったときの印象は今でも覚えています。とにかく広いのです。こんなスケールの大きいなかで小さなボールを追いかけている自分が本当に素晴らしいと思いました。私は覚えていないのですが、小学一年のときゴルフ場から帰ってくると私は母親に、「こんな楽しいことがあったんだぁ」と言ったそうです。これが本当のゴルフ人生の始まりだと思っています。
次にまたゴルフに対する気持ちの転換期のようなものがやってきました。それは、中学一年の時初めて出た公式戦の四国ジュニアで当時は一日競技だったのですが、優勝をしてしまったのです。全国の切符を手にするのは優勝者のみだったのですが、初めての大会なのでそんなことなど全く考えていませんでした。ただ無心でやるだけでした。そんなことで、全国中学校ゴルフ選手権に行ったわけですが、練習ラウンドから他のみんなが私を五十ヤード以上置いていくのです。私はもう練習ラウンドなのに緊張とやる気のあまり試合以上にプレーに集中して回りました。そして試合当日も同じ心境でとにかく必死でプレーしているだけでした。あのような大舞台に出ると自分の持っている技量を上回るようないいプレーが自分でもびっくりするくらいできてしまうのです。そして、小さく細くガリガリの私が二日間ともベストスコアで七位に入ったのです。今でも私は背が低く小さいのですが、その時は今以上に周りの人が大きくたくましく見えたことでしょう。そして、次の週にもう一つの試合である日本ジュニアに出場しました。まず、最初に思ったのはコースの素晴らしさと選手の目の色が違うのです。出ているメンバーは何も変わってないのですが、私は完全に圧倒されてしまう結果となりました。そう簡単にうまくいくスポーツじゃないときつく思い知らされたのです。いえば、こんな経験が出来なかったら今の香川西高校の自分はなかったと思います。
これらの経験の間や高校での練習量、トレーニング、そして寮生活を通しても何百回と気持ちの変化となるような出来事やポイントのようなものがありました。そして、昨年は日本アマの成績で日本オープンに出場することができました。これも両親や監督をはじめさまざまな温かい方々のもとで私の大好きなゴルフを精一杯させていただいたからです。
これからもゴルフというスポーツと共に正しい自分を作っていきたいと思っています。 |
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