JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
優秀賞
「始まりは祖父からでした」
儀保 和
首里高等学校3年
 「おい和、遊びに行くぞ。」
 この言葉が私とゴルフの出会いだった。幼少期から私は祖父が大好きで、何処に行くにも常に一緒だった。その頃に祖父のこんな言葉に騙されて、練習場に連れて行かれた。
最初は週一・二回だったが、次第に私が祖父に「ね~、今日も遊びに行こうよ。」と言い出して、週二・三回に増えたらしい。私がこの遊びがゴルフだとわかったのは小学校に入学してからだった。
「だっせー。お前おじさんがする事してる。」と小学校ではからかわれた。しかし、その時の私は、ゴルフよりも祖父と同じ事が出来ると言う事が楽しかった。そんな祖父から、十歳頃に一度だけ質問された事がある。
「何で友達と遊ばず、ゴルフをするんだい。どこが楽しいんだい。」
と聞かれ、答える事が出来ず。
「友達よりはじいちゃんがいい。ゴルフはじいちゃんが一緒だから。」
と答えたのを覚えている。しかし、どうしてそんな事を言ったのか。最近その答えがわかってきたように思う。やはり競技では試合に勝つのが嬉しい。だが、それ以前に、多くの人と知り合えるのが良い面だと思う。私にはゴルフを通して、六歳~九十歳までの友達が出来た。また、この年齢差に関係なく、プレー出来るのはゴルフだけだと思う。 祖父は八十四歳になるが、まだゴルフを続けている。月に一回は祖父、父、私でプレーもしている。お互い負けず嫌いで、未だに勝負を挑んでくる祖父と父。このように三世代で一つの事を楽しめるゴルフに感謝している。

 これからの私は、このようなゴルフも大切にした上で、もっと競技ゴルフに力を入れたい。
高校三年間で全国や九州で輝くような成績が残せなかった。正直、悔しさと今後の焦りが大きい。そんな落ち込んでる時に祖父は、「なんくるないさー。(どうってことないさ)今を一生懸命にやれば。」と励ましてくれる。その言葉のおかげで、私は何度も立ち直れた。だから今後は祖父への感謝の気持ちを込め、今を一生懸命にプレーし、その時が九州や全国での優勝の瞬間にしたい。いや、必ずするのである。

 私は将来ボランティア団体などを作り、ゴルフを多くの人に楽しんでもらえるような活動がしたい。また、森林を守る運動もし、ゴルフを通して社会貢献が出来ればと考えている。

 私は自分がアスリートだと思っている。それは常にそう思っていないと、試合の時の重圧に勝てないからである。しかし、これだけは断言する。二〇一三年、本物のアスリートとなって大舞台で優勝カップを手に持つ私がいる。

 今日も私は祖父と練習に行った。昔とは違い皺の増えたハンドルを握る手。白髪になり、少し背も縮んだ祖父。言葉では言いにくいが、結果を残し感謝の気持ちを表したい。それは祖父は勿論、世界中の人々の度胆を抜くようなプレーをして。
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