小学校四年生になると同時にゴルフスクールに通い、本格的に始めました。そして迎えた最初の大会で私は優勝を目指しており、多少の自信もありました。しかし、結果は最下位で、散々なものでした。また、優勝した小学校六年生の男子はアンダーパーのスコアでラウンドし、その実力の差を感じた悔しさでスコアボードの前で動けず、一時間以上離れることができなかったのを今でも覚えています。そして、自分より遥かに実力が上のライバルの存在を知ることで、練習により熱が入るようになりました。夏休みには練習場の開店から閉店まで、多いときには四千球近く打ち込む日もありました。その成果から、その年に行われた県大会で優勝することができ、勝つ喜びを初めて味わいました。そして、かつてのライバル達とは良き友人となり、今でもゴルフ部の良きチームメイトとして共に切磋琢磨しています。また、その友人達に次の試合では負けないように毎日練習に励み、競技意識が芽生えました。

　中学校になり、続けていたハンドボールも辞め、ゴルフに絞り練習量も大幅に増えました。中学校三年生の時には、日本ジュニアで最終組でのラウンドを経験したことも大きな自信になりました。

　高校は地元沖縄のゴルフ部のある高校で全国優勝をしたいという思いから、本部高校へ進学しました。ゴルフ部へ入り、それまであまり行わなかった走り込みや、トレーニングなどに取り組み、その甲斐あって団体戦では全国大会で団体準優勝することができ、個人戦ではなく団体戦としてゴルフの奥深さと難しさを経験しました。その時私は、チームワークの大切さ、お互いに協力し合うことの大切さを学び、ゴルフ競技以外でも互いに助け合うことを心がけています。また、日本アマチュアゴルフ選手権においても、準優勝することができ、その大会を通して、今まで経験したことのない緊張感、プレッシャー、また、疲労の中で最後まで戦い抜く忍耐力も得ることができました。その大変貴重な経験を生かして、これからのゴルフ、更には人生の逆境にも立ち向かえるようになりたいです。そして、ナショナルチームのメンバーとして選出されたことで、今後は世界中のライバル達から多くを学び、自分の視野を世界に向けて広げたいです。