JAPAN GOLF ASSOCIATION
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JGA ACADEMIC GOLF AWARD
受賞者作文
高校生の部
最優秀賞
ゴルフと私
柏原 明日架
日章学園高等学校3年
 私がゴルフを始めたのは、小学一年生の時でした。短い七番アイアン一本で、うまくいかなくても父にだけは、上手だねと言われ、楽しく、嬉しく始めたように思い出します。

 週に一、二度練習へ行き、少しずつクラブも増えてきた小学四年生の時、小さな試合に出場し、全くゴルフにならず悔しくて、その後から毎日の練習が始まりました。

 その後、試合で良いスコアが出るようになり、試合も増えてきた時、フェリーに乗り京都へと試合に行きました。そこで韓国代表選手と回り、スコアも惨敗でした。韓国の国旗が入ったウエアや帽子を身に付け、六十台で回り、表彰台に立つ姿を見て、とても適わないなと思ったように覚えています。

 そして、その年に日の丸に出会いました。それは、宮崎カントリークラブで行われた、日本女子アマチュアゴルフ選手権でした。どんな試合なのか、あまり知らずに観戦へ行ったのですが、そこに日の丸のウエアや帽子の先輩達がいました。今、プロの世界の第一線で活躍する先輩達が、負ければ涙を流す本気の試合をしていました。こんな試合があるのかと思うと同時に、あの時の韓国代表の選手の姿を思い出し、私もいつかはと思うようになりました。それがナショナルチーム、日の丸への憧れの始まりでした。

 中学に入り、全国の試合も増え、良い成績も出だした中学二年生の時、あの日本女子アマチュアゴルフ選手権でベスト8に入り、日本ジュニアなどを経験し、ナショナルチームの選考会に呼んでもらえました。緊張と準備不足でゴルフも心も体も全く通用せず、選手には選ばれませんでした。本当に悔しくて、その後は真剣に取り組みました。そして中学三年生の時もう一度選考会に呼ばれ、またもやゴルフも気持ちも弱く、育成選手に選考され私のナショナルチームは、悔しさからのスタートでした。

 その後、本チームへ上がり日の丸のキャディーバックやウエア、帽子を持ってプレーする事ができた時、あの時の先輩達の姿を思い出し身が引き締まる思いがしました。

 本格的にナショナルチームのメンバーとして活動するようになり、心・技・体の大切さを考えはじめました。それまでの私は単純に良いスコアでまわれば良いと思っていましたが、そのためには自分自身が今何をしなければならないのかを考え、自分とゴルフと本気で向き合い始めました。

 高校へと進学し、海外派遣へと行かせていただきました。海外の試合では、国内では経験の出来ないコースや風など、本当に良い経験をさせていただきました。良かった試合、思うようなゴルフが出来なかった試合と沢山ありましたが、最後のチームとしてのネイバーズトロフィーで私自身も良いプレーができ、チームも2007年度以来の優勝とチームリーダーとして日本ゴルフ協会のみなさんに恩返しが出来たかなという思いと、あの時の先輩達に少しは近づけた気がして、本当に嬉しい優勝でした。

 初めてゴルフクラブを握った七歳の時から今までの十年間、たくさんの方々に本当にお世話になりました。ゴルフを始めるきっかけを与えてくれたお父さん、練習や学校の送り迎えをしてくれたお母さん、そしてゴルファーとして、人として成長させてくれた日本ゴルフ協会の皆さんには感謝してもしきれないほどです。

 このアマチュアとしての経験を私の夢である、プロゴルファーへと繋げていけるように今後も努力していきたいと思います。
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