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ゴルフ規則裁定集
第3章 プレーについての規則
◎ クラブと球
 規則5 球
プレーに適さない球
5-3/1
  球の内部に損傷を来したと思われる球
質問:   ティーショットしたあと、あるプレーヤーが「球が変な飛びかたをした」と洩らした。そして次のショットをする前にその球をよく調べてみたが、外的な損傷もなく変形もしていなかった。しかし、プレーヤーは「前のストロークで球の内部に損傷を来したに違いない、したがって規則5-3により別の球に取り替えることができる」と主張した。この場合、プレーヤーは規則5-3を援用することができるか。
回答:   規則5-3を援用することはできない。
(1988年改訂)
5-3/2
  プレーに適さないと宣言した球を、別のホールで使用
質問:   あるホールで球を損傷し、プレーに適さないと宣言して別の球に取り替えたプレーヤーが、そのあと別のホールでその球を使ってプレーした。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   罰はない。しかしながら、プレーヤーは(同じ状態の)その球をプレーに適さない球と再び宣言してはならない。
5-3/3
  プレーに不適な球とマーカーが認めないのに、球を取り替えてプレー
質問:   ストロークプレーで、球が損傷したようなので調べたいと申し出て、その球を拾い上げ、マーカーにも見せてプレーに適さない球であると主張したが、マーカーがこれを認めなかったため、競技者は強引に別の球に取り替えてプレーした。しかし、そのホールを終える前にレフェリーに意見を求めたところ、競技者が拾い上げてプレーから外したその球はプレーに不適な球ではないと結論づけられた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   競技者は規則5-3の違反として2打の罰を課せられるべきである。なお、競技者は取り替えられた球でホールアウトしなければならない。
同様の事態がマッチプレーで起きた場合は、プレーヤーは規則5-3の違反としてそのホールの負けとなる。
(1988年改訂、2004年小改訂、2012年小改訂)
5-3/3.5
  パッティンググリーン上の球を拾い上げて池に放り込んだあとで、プレーに適さない球であると告げる
質問:   打ち損ねのアプローチショットであったが何とかパッティンググリーン上に止まってくれた球をマークして拾い上げ、球の状態を調べていたプレーヤーが、その球をパッティンググリーン近くの池の中に放り込んだあとで(球は池から回収できなかった)、自分の球はプレーに適さなくなったので別の球に取り替える旨を相手、マーカーまたは同伴競技者に告げた。
そのプレーヤーは規則5-3により求められているようにマッチプレーでは相手に、ストロークプレーではマーカーか同伴競技者に事前に自己の意思を告げ、これらの者にその球を調べる機会を与えることをしなかったが、この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーは規則16-1bによりパッティンググリーン上の球を拾い上げることができるし、その際球を拾い上げる旨を告げる必要もない。しかしながら、拾い上げた球を池の中に放り込んだ時点で、プレーヤーは相手、マーカーまたは同伴競技者がその球を調べた上、球の状態如何によっては、その球をプレーに不適な球とするプレーヤーの主張に対し異議をさしはさむ機会を奪っているばかりでなく、万一プレーヤーに不利な裁定が出たような場合には、初めの球をリプレースすることを不可能にしてしまっている。
したがって、プレーヤーは規則5-3違反によりマッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2罰打付加となるが、別の球をもってそのホールをホールアウトすることは支障ない。
(1989年追加、2004年小改訂)
   ◎関連裁定:
   *15-2/1 マークしたあとにキャディーに投げて渡した球が池に入ったので、別の球でプレー
   *18-2a/13.5 怒って、球を拾い上げ池に放り込む
5-3/4
  舗装道路に落ちて、球が割れた場合
質問:   プレーヤーの打った球が舗装道路に落下し、その衝撃で割れた。この場合、その球は「ストロークの結果」2つ以上に分離したものとして取り扱ってよいか。そうしてよければ、プレーヤーは規則5-3末尾の規定に基づき罰なしに再プレーしなければならなくなるが。
回答:   「ストロークの結果」割れたものとして扱ってよい。
(1991年追加)
5-3/5
  プレーに適さない球であるかどうかを確かめるために、バンカーの砂にめり込んでいる球を拾い上げる
質問:   規則5-3に基づいて、ハザード内でも、プレーに適さない球であるかどうかを確かめるためにその球を拾い上げることができるが、プレーに適さない球であるかどうかを確かめるためにバンカー内の砂の中にめり込んでいる球を拾い上げた場合で、球を拾い上げる際にライが変えられたときは、規則20-3bが適用となるか。
回答:   規則20-3bが適用となる(規則5-3注2参照)。
同様の裁定が確認のために球を拾い上げた際にハザード内の球のライが変えられた場合にも適用となる(規則12-2注参照)。
(1990年改訂、2004年小改訂、2008年小改訂)
   ◎関連裁定:
   *20-3b/7 初めのライを「最も似ていて最も近いライ」とすることができるか
5-3/6
  プレーに適さなくなったと思われる球を、他の救済条項に基づいて拾い上げてふく(そのあとでプレーに適さない球と認められた場合)
質問:   前のストロークの結果球がプレーに適さなくなったと思ったが、プレーヤーの球には大きな泥がくっついていてそれを確かめることができなかった。プレーヤーは修理地からの救済を受けて球を拾い上げ、その球を規則25-1bに基づいてふいた上で、その球をプレーに適さない球と認定した。この場合、プレーヤーは球をふくことを禁止した規則5-3により罰を受けることとなるか。
回答:   罰を受けることはない。プレーヤーは規則25-1bに規定されているとおりその球をふくことができる。
(1992年追加)
5-3/7
  プレーに適さないと思われる球;委員会の関与
質問:   プレーヤーはプレーに適さない球かどうかを見定めるために自分の球を拾い上げたかった。プレーヤーが規則5-3に基づいて救済を受けようとする際に、レフェリーや委員会のメンバーは、相手(またはマーカーや同伴競技者)の役目を代行することができるか。
回答:   できる。プレーヤーが規則12-2に基づいて確認のためや、規則に基づいて救済を受ける権利があるのかどうかを見定めるため(裁定20-1/0.7参照)に球を拾い上げたいと考える場合も同様の裁定が適用となる。
(1998年追加、2008年小改訂、2010年改訂)
5-3/8
  プレーに適さない球であることを、相手や同伴競技者が認めない
質問:   プレーヤーは自分の球がプレーに適さなくなったと考えたが、相手や同伴競技者がプレーヤーの主張を認めなかった。近くにレフェリーがおらず、その球がプレーに適さない球であるかどうかの裁定を適当な時間内に求められない場合、Bの不承知を無視してAは別の球に取り替えることができるか。
回答:   プレーヤーは別の球に取り替えることができる。ただし、以下の事柄を前提とする。マッチプレーでは、もし相手がクレームを提起し(規則2-5)、委員会が問題の球を検分した結果その相手のクレームを認めた場合、そのプレーヤーはそのホールの負けとなる。そうでない場合には、そのホールの勝敗はプレーどおりである。
ストロークプレーでは、規則3-3にしたがって第2の球をプレーすることもできる。どのようなプレー形式においてもプレーヤーは委員会に問題の球を検分してもらうまで、その球がプレーに適さなくなったと考えるに至った状態のままにしておかなければならない。それができていなかったときは、委員会はプレーヤーに不利な裁定を下すべきであり、マッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打の罰が課せられる。
(2004年改訂-旧裁定2-5/14、2012年小改訂))
   ◎規則5-3に関連するその他の裁定:索引「球:プレーに適さない球」を参照
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