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ゴルフ規則裁定集
第3章 プレーについての規則
◎ プレーヤーの責任
 規則6 プレーヤー
プレーを再開する場合の処置
6-8d/1
  中断した所からのプレーの再開(風雨などによりライが変えられた場合)
質問:   規則6-8aによりプレーを中断した場合、そのあとプレーは「プレーを中断した所から」再開しなければならず、また、球はプレーを中断する前に球のあった箇所にプレースしなければならないと、規則6-8dは規定している。このことは、プレーヤーはプレーを中断する直前の状態に球のライを常に保証されているということを意味するのか。
回答:   そうではない。球の初めのライや周辺の状態は自然の作用(例:風や雨や水など)により変えられることがある。プレーヤーは球のライ、意図するスタンスやスイングの区域またはプレーの線が悪くなろうと良くなろうと、それをそのまま受け入れなければならない。
(2000年追加、2002年改訂、2004年小改訂)
6-8d/2
  プレー再開前にバンカー内の球のライが変えられていた場合
質問:   委員会よりプレーの中断の指示が出たあと、プレーヤーは規則6-8cで許されているので球の位置をマークしてバンカーからその球を拾い上げた。ところが、プレー再開となり球をリプレースしようとしたら、グリーンキーピングスタッフによって球のライが変えられていた可能性があった。このような場合、どのようにするのが正しい処置か。
回答:   グリーンキーピングスタッフによりバンカーの整備が行われていた場合は、ボールマーカーが動かされていたかどうかにかかわらず、初めのライを出来る限り忠実に復元し、球をそのライにプレースしなければならない(規則20-3b)。初めのライを復元する義務は、その状況下で最も実際的と考えられる範囲内に限られる。例えば、①砂の中にもぐっていた状態や球の周りの足跡は復元されなければならないが、②ルースインペディメントを元の所に戻したり、水で洗い流された所や、グリーンキーピングスタッフが除去し排水作業を行ったカジュアルウォーターや自然に乾いたカジュアルウォーターを元の状態に復元するところまではプレーヤーに要求されていない。
しかしながら、グリーンキーピングスタッフによるバンカーの整備が行われていなかった場合は、プレーヤーはプレー中断前のライを必ずしも保証されない(裁定6-8d/1参照)。プレーヤーは初めの球が拾い上げられた箇所に球をプレースしなければならない(規則6-8d)。プレー再開時にボールマーカーがなくなっていて(例:風や水によって動かされたりして)、球をプレースすべき箇所が確定できない場合は、その場所を推定し、球は推定箇所にプレースされなければならない(規則6-8d(iii)注および規則20-3c例外参照)。
(2002年追加、2004年小改訂、2006年改訂)
   ◎関連裁定:
   *20-3b/5 リプレースを要する球のライが変えられ、元の位置が分からなくなる
   *20-3b/6 バンカー内の球のライが変えられた;球の初めのライは分かっていたが、球があった箇所を決められない
6-8d/3
  委員会がプレーの再開を指示した直後に球をドロップしたプレーヤーが、その後規則6-8d(ii)に基づいて球を拾い上げる
質問:   プレーヤーの球は委員会によりプレーが中断となった時に動かせない障害物の上にあった。委員会がプレーの再開を指示した後でプレーヤーがストロークを行う前に、プレーヤーは規則24-2bに基づいてその障害物からの救済を受けた。ドロップした球をプレーする前に、プレーヤーは規則6-8d(ii)に基づいてその球を拾い上げてふいてリプレースしたり、他の球に取り替えることはできるか。
回答:   できる。規則6-8aに基づいてプレーが中断された場合、プレーヤーは規則6-8cに基づいて罰なしに球を拾い上げることができる。プレーヤーが規則6-8dに基づいてプレーを再開した場合、委員会がプレーの再開を指示した後に最初に規則24-2bに基づいて処置したという事実にかかわらず、プレーヤーはその規則に従う権利がある。
規則6-8dの「プレーの再開」とはストロークを行うことを意味する。したがって、規則6-8d(ii)はこのプレーヤーの状況に対しても適用する。単に、委員会がプレーの再開を指示するまでにプレーヤーが救済を受けていなかったからといって規則6-8d(ii)に基づくプレーヤーの選択肢を制限することはこの規則の意図するところではない。
(2006年追加、2008年小改訂)
6-8d/4
  ティーからも見えていた球が、プレーの中断中に失くなる
質問:   プレーヤーのティーショットした球がコース内に止まっているのが、ティーからも、そのマッチ(または、同じ組)のプレーヤー全員に見えていた。ところが、その時点でプレーが中断されたので、プレーヤーは球を拾い上げずに待避したところ、プレーを再開する段になって、その球が失くなっていた(または、球が止まったように見えた地点から少し離れた所にあった)。この場合、どのように処置すべきか。
回答:   プレーヤーの球はプレーが中断されている間に動かされたので、プレーヤーは罰なしに球が動かされた元の場所に球をプレースしなければならない。プレースすべき箇所を確定できない場合は、その箇所を推定し、その推定した箇所に球をプレースしなければならない(規則6-8d(iii)注、20-3c例外参照)。
(旧裁定18-1/2、2000年改訂、2004年小改訂、2006年改訂)
   ◎関連裁定:
   *18-2a/25 プレーの中断中にプレーヤーが偶然に球を動かす
   
6-8d/5
  ラフの悪いライにある球がプレーが中断されている間に局外者によって動かされた;プレーヤーが位置を推定することが十分にできない
質問:   プレーヤーは深いラフの中に自分の球を見つけ、その球はかろうじて見えていた。プレーヤーがストロークを行う前に委員会がプレーを中断したので、プレーヤーは自分の球を拾い上げずに直ちにプレーを中断した。プレーの中断中に、局外者がそのプレーヤーの球を動かした。そのプレーヤーはその局外者の行為に気付いたので、プレーの再開に際してその球が初めにあった箇所を推定し、その箇所に球をプレースした。しかしながら、その球は草の上でプレーの中断前よりもはるかに良いライにプレースされた。どのように裁定すべきか。
回答:   規則6-8d注はプレーヤーに球がプレースされる箇所を推定し、その推定した箇所に球をプレースすることを求めている。プレーヤーが自分の球を初めのライと著しく異なるライにプレースした場合、そのプレーヤーは球の位置を十分正確に推定していない。球を草の上にプレースしたことにより、そのプレーヤーはその球を誤所にプレースしたことになる。プレーヤーが規則20-6に基づき、自分の誤りを訂正することなしにその箇所からストロークを行った場合、誤所からプレーしたことに対して規則20-7に基づく罰を受けることになる。
(2008年追加)
   ◎規則6-8dに関連するその他の裁定:索引「プレーの中断」を参照
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