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ゴルフ規則裁定集
第3章 プレーについての規則
◎ パッティンググリーン
 規則17 旗 竿
球が旗竿や、旗竿に付き添った人に当たった場合
17-3/1
  「旗竿に触れずにホールイン」したとの主張
質問:   プレーヤーが誰にも旗竿に付き添ってもらわずにパッティンググリーン上で球を打ったところ、その球がホールのふちで一瞬止まりそしてホールに落ち込んだ。プレーヤーは球は旗竿に触れずにホールに入ったので規則17-3による罰はないと主張したが、この場合、そのようなプレーヤーの主張は受け容れられるか。
回答:   受け容れられない。球がホール内に停止するまでは「ホールに入った」ことにはならない(定義27「ホールに入る」参照)。旗竿がホールの中に立っている場合、旗竿に当たらずに球がホール内に落ちて停止するというようなことは不可能なことである。
17-3/2
  相手(または同伴競技者)が旗竿を抜かなかったため、旗竿に球が当たる
質問:   Aの球はパッティンググリーン上にあった。Aは相手または同伴競技者であるBに旗竿に付き添って欲しいとお願いし、BはAの要求に応じた。Aがパットしたところ、Bは旗竿を取り除かなかったため、Aの球は旗竿に当たった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:    BがAに罰を受けさせることを目的として旗竿を取り除かなかった場合、ゲームの精神に反する行動をとったことに対し、規則33-7に基づいて、Bはマッチプレー、ストロークプレーいずれの場合も競技失格となる。ストロークプレーの場合、公正の理念に従って(規則1-4)、Aは罰なにし再プレーをしなければならない。
Bが、Aの球の動きに影響を及ぼす意図を持って(例、Aの球が旗竿を越えて行かないようにするために)旗竿を取り除かなかった場合、球が旗竿に当たったかどうかにかかわらず、Bは規則1-2に違反し、マッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打の罰を受ける。ストロークプレーでは、球が旗竿に当たり、結果としてAが大きな利益または不利益を受け、委員会はBに規則1-2の重大な違反があったものとみなしたときは、罰は競技失格となる。Bに規則1-2の重大な違反があろうがなかろうか、ストロークプレーでは、Aの球が旗竿に当たった場合は、公正の理念に従って(規則1-4)、Aは罰なしに再プレーをしなければならない(規則1-2注2参照)。
Bが旗竿を取り除かなかったことが故意ではなかった場合(例、旗竿がホールライナーから抜けない、あるいはBの気が散っていてAのパットを見ていなかった)、BはAに代わって行動したので、Aは、規則17-3に基づいて、マッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打の罰を受ける。Aは球をあるがままの状態でプレーしなければならず、Bに罰はない。
(1986年追加、2012年小改訂)
   ◎関連裁定:
   *1-2/0.5 規則1-2の重大な違反とは
   *1-2/1 相手(または同伴競技者)が、故意にパットの線を踏む
   *16-1b/3 パッティンググリーン上から拾い上げられた球;他の球が動いている間にリプレースした球が結果的に球の方向を変えた
   *16-1b/4 プレーヤーの球が動いている間に相手や同伴競技者によってパッティンググリーンから球が拾い上げられる
   *19-1/5 同伴競技者が故意に動いている球の方向を変える
17-3/3
  地面に置いてあった旗竿に、球が当たる
質問:   一般的には、旗竿がホールから取り除かれているときは、プレーヤーの球はその旗竿に当たってはならない訳であるが(規則17-3)、次の状況の場合は、どのように裁定すべきか。
(a)プレーヤーが強くパットしすぎたために球が転がっていって、マッチ(または同じ組)の誰かが取り除いてホールの向う側の地面に置いてあった旗竿に当たった場合
(b)プレーヤーが第2打をパッティンググリーンに向けて打ったところ、その球が風で吹き飛ばされて地面に横たわっていた旗竿に当たった場合
(c)パー5のホールで、前の組がまだパッティンググリーンにいたが、パッティンググリーンには届くまいと思ってプレーヤーが第2打を打ったところ、その球が転がっていってパッティンググリーンにのり、前の組の誰かがホールから取り除いて地面に置いてあった旗竿に当たった場合
回答:   (a)の場合、プレーヤーは規則17-3aに基づいてマッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打の罰を受ける。
(b)と(c)の場合は、誰にも罰はない。規則17-3aはどちらの場合にも適用とならない。
規則17-3aは、プレーヤーの加わっているマッチ(または同じ組)の誰かが旗竿を取り除き、そのことをプレーヤーが許可していたか、事前に知っていたときにだけ適用となる。
(1992年改訂、2002年改訂)
17-3/4
  無断で旗竿に付き添ったパートナー(または旗竿)に、プレーヤーの球が当たる
質問:   フォアボール・プレーで、プレーヤーAがパッティンググリーン外からプレーしようとしていたところ、AのパートナーであるBがAの知らないうちに(またはAの明示の許可なしに)旗竿に付き添っていた。ところが、Aの打った球がB(または旗竿)に当たった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーサイドの者(すなわちプレーヤーのキャディー、パートナーおよびそのキャディー)が旗竿に付き添っていた場合は、そのことをプレーヤーが知っていてそれを了解していたものとみなされる。
したがって、マッチプレーではAはそのホールの失格(規則17-3b)となるが、Bには罰はない(規則30-3f)。
ストロークプレーでは、Aは2打の罰を受け、その球をあるがままの状態でプレーしなければならないが(規則17-3b)、Bには罰はない(規則31-8)。
(1988年改訂、2002年改訂)
17-3/5
  付き添っていた旗竿の旗に、球が当たる
質問:   旗竿に人が付き添っているときに、プレーヤーの球が旗竿の旗に当たった。この場合、プレーヤーは規則17-3aにより罰を受けるか。
回答:   罰を受ける。旗は旗竿の一部である。
17-3/6
  旗竿の代わりに、クラブでホールの位置を示す
質問:   プレーヤーAはホールの位置を示してもらいたかったが、取り除かれてあった旗竿を取りに行く時間を節約するために、プレーヤーBに「パターのグリップエンドをホールの中に入れて、持っていてくれ」と頼んだ。そのようなことは許されるか。
回答:   許される。ただし、この場合、ホールの位置を示すために使われたパターは、規則の適用上は旗竿として取り扱わなければならない。
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