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ゴルフ規則裁定集
第3章 プレーについての規則
◎ 球が動かされたり、方向を変えられたる、止められた場合
 規則18 止まっている球が動かされた場合
アドレスしたあとで動いた球
18-2b/1
  スタンスはとったがアドレスする前に、球が動く
質問:   ハザードの外で、プレーヤーがスタンスはとったがまだクラブを地面に触れていないときに、球が動いた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーはまだ球にアドレスしていなかったので、規則18-2bによる罰はない(定義2「球にアドレス」を参照)。
しかしながら、プレーヤーがその球の動く原因となった場合には、プレーヤーは罰を受け、その球はリプレースしなければならない(規則18-2a)。
18-2b/2
  ハザード内で球にアドレス
質問:   プレーヤーがハザード内で球にアドレスすることはあるのか。
回答:   定義2.「球にアドレス(Addressing the Ball)」では「プレーヤーはスタンスをとっていたかどうかにかかわらず、球の直前、または直後の地面にクラブを置いた時にそのプレーヤーは「球にアドレス」したことになる。」と規定しているので、一般的にプレーヤーは規則13-4に基づく一般の罰を受けることなしにはハザード内で球にアドレスすることはありえない。
(2012年追加)
18-2b/3
  ハザード内でスタンスをとった後に、球が動く
質問:   バンカー内で、プレーヤーがスタンスをとった後に球が動いた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   球にプレーヤーが近づいたことや、スタンスをとる行動が球の動く原因となった場合、プレーヤーは規則18-2aに基づく1打の罰を受け、その球はリプレースされなければならない。そうでなければ、プレーヤーに罰はない。
(2012年小改訂)
18-2b/4
  プレーヤーがクラブを球の少し後ろに置いた後、クラブを球の直後に置く前に球が動く
質問:   あるプレーヤーのストロークを行う前の一連の動作は次のとおりだった。プレーヤーは最初にクラブを球の直後ではなく、少し後ろに置き、その後、クラブを球の直後に置いてからストロークを行う。クラブを球の直後ではなく、少し後ろに置いた後、クラブを球の直後に置く前に球が動いた場合、プレーヤーは規則18-2b(アドレスした後で動いた球)に基づく1打の罰を受けるか。
回答:   罰を受けない。プレーヤーは球の直前、または直後にクラブヘッドを置くまではアドレスをしたことにならない(定義2.「球にアドレス」)。
しかしながら、プレーヤーが止まっていた球を動かしたかどうかは、すべての得られる証拠により決定される事実問題である。プレーヤーが球を動かしたのであれば、規則18-2aに基づく1打の罰を受け、球をリプレースしなければならない。そうでなければ、他の規則が適用となる場合を除き、罰なしに球は新しい位置からプレーしなければならない。
(1987年改訂、2008年改訂、2012年改訂)
18-2b/5
  球のすぐ後ろの芝にクラブを置いたときに球が動く
質問:   プレーヤーの球は止まっていた。球のすぐ後ろの芝にクラブを置いたときにその球が動いた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   その芝がクラブの重さを支えるところまで押さえつけられていた場合には、そのクラブは地面に置かれていたとみなされる。したがって、そのプレーヤーは球にアドレスしていたので規則18-2bが適用となる。何らかの別の作用(例えば、犬や風)が球を動かす原因となったことが分かっているか、ほぼ確実である場合を除き、そのプレーヤーは1打の罰を受け、自分の球をリプレースしなければならない。
その芝がクラブの重さを支えるところまで押さえつけられていなかった場合には、そのプレーヤーはクラブを地面に置いておらず、したがって、球にアドレスしていなかった。プレーヤーは規則18-2bに基づく罰を受けることはないが、そのプレーヤーの行動が球を動かす原因となっていた場合には、規則18-2aに基づく罰を受けることになる。
(2012年追加)
   ◎18-2b/3から18-2b/5までに関連する裁定:
   *14-6/1 スタンスをとったあとでウォーターハザード内の水の中の球が動く
   *18/10 人がそばを通ったとき、球がバンカーに転がり落ちる
   *18-2a/30 球の近くで練習スイングをしたあと、スタンスをとったときに球が動く
   *18-2a/30.5 球の近くにあるルースインペディメントを取り除いた後に球が動く
   
18-2b/5.5
  アドレスの際に、球の前に置いたクラブを、球の後ろに戻して地面につける前に球が動く
質問:   プレーヤーが何も押さえつけることなくクラブヘッドを球の直前の地面に置いた。プレーヤーがそのクラブを球の直後に置く前にその球が動いた。この場合、プレーヤーは「球にアドレス」したことになり規則18-2bにより罰を受けることとなるか。
回答:   アドレス後に球を動かしたものとみなされ、罰の対象となる。
(2012年改訂)
18-2b/5.7
  「サイドサドル」スタイルでの「アドレス」
質問:   「サイドサドル」スタイルでパットするプレーヤーは、通常、球の真後ろに立ち、球の直後にクラブヘッドを置いて目標にクラブヘッドを合わせてから、規則16-1の違反とならないように横へ動いてストロークするが、この場合、どの時点でプレーヤーは球にアドレスしたものとみなされるのか。
回答:   足の位置にかかわらず、プレーヤーがクラブヘッドを球の直後に置いた時点でプレーヤーは球にアドレスしたことになる。
(2012年改訂)
18-2b/6
  (保留)
18-2b/7
  アドレスを止めた後、今度はクラブを地面に触れなかったのに球が動く
質問:   プレーヤーは球にアドレスしたが球の座りが不安定で動きそうに見えたので、プレーヤーは一旦球から離れて仕切り直した。今度はプレーヤーはアドレスをしなかったが、打つ前に球が動いた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   他の何か(例、風)が球の動く原因となったことが分かっているか、ほぼ確実でなければ、プレーヤーは規則18-2bにより罰を受け、その球はリプレースされなければならない。
(2012年改訂)
18-2b/8
  球をリプレースし、再度アドレスに入る前に球が動く
質問:   パッティンググリーン上で、プレーヤーが球にアドレスしたあと一旦球から離れた上で球の位置をマークし、球を拾い上げてリプレースした。ところが、再度球にアドレスする前にその球が動いた。球に一度アドレスしたあと球は拾い上げられておりその球はインプレーではなくなった訳であるが、球を再びインプレーとしたあとでその球が動いた場合、プレーヤーは、規則18-2bにより罰を受けるか。
回答:   罰はない。ただし、プレーヤーは球をあるがままの状態でプレーしなければならない。一旦球を拾い上げたら、球にアドレスしたことにより球が動いたとみなすというゴルフ規則特有の約束事はもはや無くなる。
   ◎関連裁定:
   *18-2b/11 アドレスしたあとで、他のものにより球が動かされる
   *20-2a/4 間違った方法でドロップした球がアドレスしたときに動いたので、球を拾い上げて正しい方法でドロップしなおす
   *23-1/12パッティンググリーン上でアドレスしたあとに、ルースインペディメントを取ろうとして球が動く
18-2b/9
  アドレスしたあとで球が動き出し、アウトオブバウンズに止まる;プレーヤーはその球をプレー
質問:   プレーヤーのインプレーの球は斜面に止まっていた。プレーヤーが球にアドレスしたところ、球は動き出し、アウトオブバウンズに止まった。プレーヤーはアウトオブバウンズからその球をプレーした。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーのインプレーの球がアドレス後に動いた場合、規則18-2bに基づいて、1打の罰のもとにその球をリプレースしなければならない。しかしながら、アウトオブバウンズにある球をストロークしたことによって、プレーヤーは誤球のプレーをしたことになる(裁定15/6)。
マッチプレーでは、プレーヤーはそのホールの負けとなる(規則15-3a)。
ストロークプレーでは、プレーヤーは規則15-3bに基づいて2打の罰を受け、誤りを訂正しなければならない。プレーヤーはさらに規則18-2bに規定されている1打の罰を受け、アドレス後に球が動く前に初めの球が止まっていた箇所に球をプレースしなければならず、合計3打の罰となる。プレーヤーが誤りを訂正しなかった場合、競技失格となる。
(1989年改訂、2008年改訂)
18-2b/10
  アドレスしたら球が動き、ホールの中に落ちる
質問:   球がホールのふちからせり出していて、プレーヤーがアドレスしたところその球がホールの中に落ちた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   球はホールに入ったわけではない。プレーヤーは1打の罰を受け、その球はリプレースされなければならない。規則16-2は、プレーヤーの球がホールのふちからせり出している場合に適用となる規則であるが、質問のケースでは、アドレスしたあとでプレーヤーの球が動いた場合について規定している規則18-2bが、規則16-2に優先する。
プレーヤーがその球をリプレースせずにホールアウトした場合、ストロークプレーでは規則3-2に基づいて競技失格となる。
(1996年改訂、2006年改訂)
   ◎関連裁定:
   *1-2/4 ホールの近くで故意に跳びはねて、ホールインさせる
   *2-4/2 次のストロークをコンシードしたあとで、その球がホールに落ち込む
   *16-2/2 ホールのふちからせり出している球を、プレーヤーが止まったかどうか確認する前に相手がすぐにコンシードしてどける
18-2b/11
  アドレスしたあとで、他のものにより球が動かされる
質問:   プレーヤーがインプレーの球にアドレスしたあとで、他のもの(例えば、他のプレーヤーによりプレーされた球)がプレーヤーの球を動かした。プレーヤーは規則18-2bに基づく罰を受けることになるか。
回答:   罰を受けない。プレーヤーが球の動く原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実であるので、規則18-2bは適用とならない(規則18-2b例外参照)。他のものが球を動かす原因となった場合は、そのものに対して適用できる規則(例、規則18-1, 18-2a, 18-3, 18-4, 18-5)が適用となる。
同様の原則がアドレス後にインプレーの球が風や水、その他の自然現象によって動かされたことが分かっているか、ほぼ確実な場合にも適用となる。つまり、そのような場合、罰なしに球は新しい位置からプレーされなければならない。規則18-2b例外を適用する際、重力それ自体は自然現象とは考えない。したがって、重力以外のもの(例、局外者や自然現象)が球を動かす原因となったことが分かっているか、ほぼ確実であるという証拠がなければ、プレーヤーは規則18-2bに基づく1打の罰を受け、その球をリプレースしなければならない。
(2002年改訂、2004年小改訂、2012年小改訂)
   ◎関連裁定:
   *18-2b/8 球をリプレースし、再度アドレスに入る前に球が動く
   *20-2a/4 間違った方法でドロップした球がアドレスしたときに動いたので、球を拾い上げて正しい方法でドロップしなおす
   *23-1/12 パッティンググリーン上でアドレスしたあとに、ルースインペディメントを取ろうとして球が動く
18-2b/12
  アドレスしたあとで球が動き、クラブで止められる
質問:   プレーヤーが球にアドレスした後、球が後方に動いた。プレーヤーがクラブを除ける前に、球がそのクラブヘッドによって止められた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーは規則18-2bにより1打の罰を受け、その球はリプレースしなければならない。規則19-2(動いている球がプレーヤーによって方向を変えられる、または止められる)に基づく更なる罰は、クラブヘッドで球を止めたという行為はアドレス後に球が動いたという最初の行為に関連するので、この状況では適用しない(裁定1-4/12原則4参照)。プレーヤーが球の動く原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合、規則18-2bは適用しない(規則18-2b例外参照)。そのような状況では、プレーヤーは偶然に自分の携帯品によって動いている球の方向を変えたり、止めたりしたことに対して規則19-2に基づく1打の罰を受け、その球はあるがままの状態でプレーしなければならない。
(1989年追加、2012年小改訂)
   ◎関連裁定:
   *19-2/1 足をどけたら、足に寄りかかるようにして止まっていた球が動く
   *19-2/1.5 プレーヤーがアドレスする前に動いた球をクラブで偶然止めた;プレーヤーがクラブをどけたらその球が転がっていった
   
   ◎規則18-2bに関連するその他の裁定:索引「アドレス、球に:球が動く a.アドレス後に」を参照
   
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