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ゴルフ規則裁定集
第3章 プレーについての規則
◎ 救済とその処置
 規則20 球の拾い上げ、ドロップとプレース;誤所からのプレー
誤所からのプレー:ストロークプレー
20-7c/1
  誤所にリプレースしてホールアウトしたあとで誤りに気付き、パットをやり直す
質問:   ストロークプレーで、パッティンググリーン上に球をリプレースするときに競技者が不注意にも球の近くの誤所に置きホールアウトしたが、そのあとで誤りに気付き正しい位置に球を置き直してホールアウトした。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   誤所からプレーした球でのスコアが採用され、競技者はそのスコアに2打の罰を受けなければならない(規則16-1b、規則20-3aおよび規則20-7c)。
競技者が誤所からホールアウトしたあとに正しい位置からパットをしたことについては、罰はない。
(旧裁定20-7b/1-2004年小改訂)
20-7c/2
  誤所からパットしたことに気付き、球を拾い上げて正しい箇所からパットをやり直す
質問:   ストロークプレーで、競技者Aが自分のボールマーカーの近くにあった競技者Bのボールマーカーの前に球を置いてパットした。
球はホールから1フィートの所で止まったが、そのときになって誤りに気付いたAは、その球の位置をマークしないで拾い上げ、自分のボールマーカーの前にプレースし直してパットしそのホールを終えた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   競技者Aが競技者Bのボールマーカーの前に球をリプレースしてパットした時点でAは誤所からプレーしたこととなり、2打の罰を受ける(誤所からプレーされたその球はインプレーである)……規則20-7c。
そのあと、Aはホールから1フィートの所にあった自分の球をマークせずに拾い上げたがそれをリプレースしなかった。このため、Aは規則20-1の違反に対する一般の罰(2打の罰)が追加となる……規則20-1中段参照。
したがって、Aは合計4打の罰を受ける。
(旧裁定20-7b/2-2004年小改訂)
20-7c/3
  バンカー内で球を失くしたと思い、別の球をバンカー内にドロップしてプレーしたところ、初めの球がバンカーの外で見つかる
質問:   ストロークプレーで、競技者Aがパッティンググリーンへ向けてロングショットをプレーしたところ、球はパッティンググリーン横のバンカー内に止まったように見えた。球はバンカー内には見つからなかった。Aはバンカー内に球をドロップしてプレーし、球はパッティンググリーンに乗った。Aはその後にパッティンググリーンの後ろで初めの球を見つけた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   Aがバンカー内に他の球をドロップした時に、その球はストロークと距離の罰の基にインプレーの球となり、初めの球は紛失となる(定義33「紛失球」)。
球がドロップされてプレーされた場所が、初めの球を最後にプレーした所よりはるかに前方であるので、Aはその場所に戻らなかったことにより該当する規則(規則27-1)の重大な違反となる。Aは更に2打の罰を加え、規則20-7cに規定されているとおりにその違反を訂正しなければ、競技失格となる。
(旧裁定20-7b/3-2004年小改訂、2012年改訂)
   ◎関連裁定:
   *15/13 アンプレヤブルとみなして、ドロップした球が遺棄されていた球と分かる(まだプレーしていない場合)
   *15/14 アンプレヤブルとみなし、救済を受けてプレーした球が遺棄された球と分かる(バンカー内の球)
   *28/14 遺棄されていた球をアンプレヤブルとみなし、救済処置(規則28a)をとったあとで初めの球が見つかる
   *28/15 遺棄されていた球をアンプレヤブルとみなし、救済処置(規則28c)をとったあとで初めの球が見つかる
20-7c/4
  競技者の球が同伴競技者によってプレーされる;競技者は別の球に取り替え、誤所からプレーしたあと、その球を放棄し、正しい場所から初めの球でホールのプレーを終えた
質問:   ストロークプレーで、競技者A、B、Cのティーショットはほぼ同じところに行った。BとCが第2打を打ったあとで、Aは残っている球が自分の球でないことを発見し、Bが自分の球を間違って打ったのではないかと考えた。規則15-3bの最終段落はAにその球がプレーされた箇所に球をプレースすることを要求している。AはBが第2打をプレーした箇所に別の球をプレースし、その球をパッティンググリーンに向けてプレーした。ところが、Aの球を間違ってプレーしたのはBではなくCであったこと、したがってAは取り替えられた球を誤所からプレーしていたことが分かった。Aは該当する規則(規則15-3bと規則20-7c)による2打の罰を受け入れたが、誤所からプレーした誤りは訂正しなければならないと思い直し、取り替えてプレーした球を放棄して初めの球を拾い上げ、Cが第2打をプレーした地点に戻ってプレーした。その球はパッティンググリーンに乗り、2パットでホールアウトした。そして次のティーインググラウンドから球を打った。この場合、どのように裁定すべきか。また、Aのそのホールのスコアはいくつになるか。
回答:   競技者Aの処置は取り替えてプレーした球を放棄する直前までは正しかった。Aの球を実際に誰がプレーしたのかは事実問題であり、この事実は取り替えられた球をプレーする前にAが確認できたはずのことであった。その取り替えられた球は、誤所からプレーされてはいるが、もはやAのインプレーの球であり、Aの初めの球はアウトオブプレーとなっていた。Aの違反は重大な違反ではなかったので、Aは誤所からプレーした誤りを訂正することを求められてはいなかった。取り替えられた球を放棄する代わりに、規則20-7cにしたがって、自分のスコアに規則15-3bに基づいて正しく受け入れた2打の罰を加え、Aはその球でそのホールのプレーを終えるべきであった(規則13-1)。
Aが第2打地点に戻って正しい場所(つまり、Cが誤ってAの球をプレーした箇所)から自分の初めの球をプレーした場合、Aは誤所からプレーしたことだけでなく、規則15-2に違反して自分のインプレーの球を別の球に取り替えたことになる。したがって、Aはさらに2打の罰(規則13-1、規則15-2、規則20-7c)を受け、合計4打の罰となる。Aのこのホールのスコアは9となる。
(2004年小改訂、2006年改訂、2008年改訂)
   ◎関連裁定:
   *15/8 ストロークと距離の処置に基づいて別の球をプレーしたあとで、修理地内での紛失球としてプレーしなおす
   *18-2a/8.5 修理地の中からプレーされた球を放棄して、修理地の救済を受ける
   *25-1c/2 修理地内に球があることが分かっていないか、ほぼ確実でないのに、救済を受ける
   
20-7c/5
  規則20-7cにより第2の球をプレーした場合;「不採用と裁定されたその球でのプレーによって受けた罰打」とは
      規則20-7c注2は、第2の球をプレーした競技者が、不採用と裁定された球でのプレーによって受けた罰打、例えば偶然に球を動かしたときの罰打(規則18-2a)や、ウォーターハザード条項に基づいて処置するときの罰打(規則26-1)などはすべて無視することを許している。しかしながら、競技者は、どちらの球にも適用となるような規則、例えば練習(規則7-2)やアドバイス(規則8-1)の違反、誤球のプレーなどは、これを無視してしまうことはできない。
(1998年追加、2000年改訂、旧裁定20-7b/6-2004年小改訂)
   ◎関連裁定:
   *15/7 暫定球(または第2の球)だと勘違いして、誤球をプレー
   *27-2c/4 初めの球も暫定球も、アウトオブバウンズで見つかる
   
20-7c/6
  バンカー内の球が他のプレーヤーによってプレーされる;プレーヤーがリプレースしないでプレー
質問:   ストロークプレーで、バンカー内にあったAの球を同伴競技者であったBがプレーした。Bはその球をバンカーから出すことができなかったが、その後、自分が誤球をプレーしたことに気付いた。Aは自分の球をBがプレーした後に止まった箇所からプレーした。その後、Aは自分の球をリプレースすべきであったことを知った。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   規則15-3bはAに自分の球をリプレースすることを求めていた。AがBによってプレーされた後に球があった箇所から自分の球をプレーしたとき、Aは誤所からプレーしたことになり、2打の罰を受ける(規則15-3bと規則20-7)。Aの違反が重大な違反でないことを条件に、Aは誤所からプレーした球でそのホールのプレーを終えなければならない。
Bは規則15-3bに基づき2打の罰を受け、誤りを訂正しなければならない。
(旧裁定18-4/1-2008年改訂)
   ◎規則20-7に関連するその他の裁定:索引「誤所」を参照
   
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