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第3章 プレーについての規則
◎ 救済とその処置
規則24 障害物
動かせない障害物からの救済
24-2b/1
救済のニヤレストポイントを決めるには
質問:
定義36「救済のニヤレストポイント」の注にはプレーヤーは次のストロークで使用しようとするクラブを持ち、アドレスポジションをとってスイングをしてみて、救済のニヤレストポイントを決めるべきであると規定しているがプレーヤーは救済のニヤレストポイントを決める際にどのようなクラブを使っても、またどのようなアドレスポジションやプレーの方向をとり、どのようなスイングをしようとも構わないか。
回答:
良くない。救済のニヤレストポイントを正確に決めるためには、プレーヤーはその障害物や状態がなかったら使用していたはずのクラブを使い、とっていたはずのアドレスポジションやプレーの方向、スイング(右打ち、左打ち)をとることを勧める。例えば、動かせない障害物による障害が生じているとする。そして仮にその障害物がなかったら、初めの球の位置からグリーンに向けてのプレーに4番アイアンで右打ちしていたとする。そのような場合に正確に救済のニヤレストポイントを決めるためには、プレーヤーは4番アイアンで右打ちをし、プレーの方向もグリーン方向とすべきである。裁定20-2c/0.7、裁定20-2c/0.8参照。
(2002年追加、2004年改訂)
◎関連裁定:
*24-2b/3.7 プレーヤーが救済のニヤレストポイントを決められない場合の図
*24-2b/4 「救済のニヤレストポイント」を決める際に使用したクラブを、次のストロークを行う際に取り替える
*25-1b/2 「救済のニヤレストポイント」の図解
24-2b/2
救済のニヤレストポイントを決定する際に勧められている処置のとおりに行わない場合
質問:
プレーヤーの球がスルーザグリーンの人工の表面を持つ道路上(動かせない障害物)にあった。球は障害物の左端にあり、プレーヤーは右打ちだった。プレーヤーは規則24-2b(i)に基づいて救済を受けることにしたが、救済のニヤレストポイントを決めるのに定義36「救済のニヤレストポイント」注で勧められている処置のとおりに行わなかった。その代わりに、プレーヤーは球を拾い上げ、障害物の最も近い方の端から1クラブレングス以内で、球のあった地点よりホールに近づかない所にドロップしプレーした。どのように裁定すべきか。
回答:
球が規則24-2b(i)の必要条件を満たした箇所にドロップされ、規則20-2cに基づく再ドロップを要する所に転がっていなければ、プレーヤーに罰はない。
救済のニヤレストポイントを決めるための手順は勧められているが、規則24-2、規則24-3、規則25-1、規則25-3に基づいて処置する際、ゴルフ規則はプレーヤーがニヤレストポイントを決めなければならないとまでは要求していない。プレーヤーが救済のニヤレストポイントを正確に決めなかったり、また正しく理解していなかった場合、その結果プレーヤーが規則に適合しない箇所にドロップし、その球をプレーした場合にのみ罰が発生する(例えば、その箇所が正しい救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以上であったり、救済のニヤレストポイントよりホールに近いところにドロップした場合)。このような場合、プレーヤーは誤所からのプレーの罰が課せられる(規則20-7)。
(2004年追加)
24-2b/3
救済のニヤレストポイントを決めたが物理的に意図するストロークをすることができない
質問:
規則24-2b(i)あるいは規則25-1b(i)に基づいて処置する際、定義36「救済のニヤレストポイント」では「救済のニヤレストポイントを正確に決めるためには、その障害物や状態がそこになかったらしていたはずのクラブを使用し、アドレスポジション、プレーの方向をとり、スイング(右打ちあるいは左打ち)するべきである」としている。
プレーヤーがしていたはずと仮定したストロークを決めたものの、(a)木によってプレーの方向が妨げられたり、(b)ブッシュにより意図するストロークのためのバックスイングをとることができず、救済のニヤレストポイントと思われたところからそのようなストロークを行うことができないような場合はどのように処置するか。
回答:
その決めた場所がニヤレストポイントとなる。その場所が障害物や状態以外の物によってプレーヤーの意図するストロークをすることができないとしてもこの結果は変わらない。プレーヤーはそのニヤレストポイントから1クラブレングス以内でホールに近づかない場所にドロップしなければならない。
一度球がインプレーとなったら、プレーヤーはそれからどのようなストロークを行うかを決めなければならない。このストロークは障害や状態がなかったと仮定した場合に球が最初にあった箇所から行ったであろうストロークの方法と異なる場合もあるだろう。
(2004年追加)
24-2b/3.5
「救済のニヤレストポイント」を決めることが物理的にできない場合
質問:
規則24-2b(i)や規則25-1b(i)に基づいて処置する場合、定義36「救済のニヤレストポイント」では、救済のニヤレストポイントを正確に決めるために、救済を求めている初めの箇所で、その物や状態がそこになかったら使っていたはずのクラブ、アドレスポジション、プレーの方向やスイング(右打ち、左打ち)で決めるべきであると規定している。しかしながら、救済のニヤレストポイントが木の幹の中や境界壁の妨げで、プレーヤーが救済のニヤレストポイントを決めることが物理的にできない場合は、どのように処置すべきか。
回答:
その木やブッシュの中に救済のニヤレストポイントを推定したあと、プレーヤーはその推定点から1クラブレングス以内にその球をドロップしなければならない。
(2004年改訂)
◎裁定24-2b/3と裁定24-2b/3.5に関連する裁定:
*33-8/19 道路上の球はフェアウェイ側に出して救済を受けることを認めるローカルルール
24-2b/3.7
プレーヤーが救済のニヤレストポイントを決められない場合の図
次の図は規則24-2bに基づいてプレーヤーが動かせない障害物からの救済のニヤレストポイントを決めることができない場合は推定する必要があるという裁定24-2b/3.5で示したことを図示したものである。
B1=カート道路上の球の位置
P1=救済のニヤレストポイント(決定できたとき)
S1=P1に救済のニヤレストポイントを決めるための想定上のスタンス─────結果的にプレーヤーのスタンスはアウトオブバウンズになる
B2=カート道路上の球の位置
P2=救済のニヤレストポイント(推定したとき)
S2=P2に救済のニヤレストポイントを決めるための想定上のスタンス─────境界壁のためスタンスをとることができない
B3=カート道路上の球の位置
P3=救済のニヤレストポイント(推定したとき)
S3=P3に救済のニヤレストポイントを決めるための想定上のスタンス─────木の幹でスタンスをとることができない
(2004年追加)
◎関連裁定:
*24-2b/1 救済のニヤレストポイントを決めるには
*25-1b/2「救済のニヤレストポイント」の図解
24-2b/4
「救済のニヤレストポイント」を決める際に使用したクラブを、次のストロークを行う際に取り替える
質問:
定義36「救済のニヤレストポイント」の注では、救済のニヤレストポイントを正確に決めるためには、次のストロークのためにアドレスポジションやプレーの方向やスイングをいろいろと試みる際、救済を求めているその物や状態がそこになかったら使っていたはずのクラブを、プレーヤーは使うべきであると述べている。ドロップやプレースをしたあとの球のライの状況からして別のクラブで次のストロークをする方が得策な場合、プレーヤーは別のクラブを使用できるか。
回答:
使用できる。
(2004年小改訂)
◎関連裁定:
*20-2c/0.7 動かせない障害物よりの救済を受けてドロップした球が、救済のニヤレストポイントよりもその障害物に近づいて止まる(クラブを変えればその障害物による障害もなくなる場合、再ドロップを要するかどうかについて)
*20-2c/0.8 修理地からの救済(救済のニヤレストポイントを決める際に使ったクラブとは違うクラブを使うと修理地にスタンスがかかる場合、再ドロップを必要とするかどうか)
24-2b/5
規則24-2b(ii)の第1選択肢に基づいて球を拾い上げたプレーヤーがその後第2選択肢に基づいた処置をすることを望む
質問:
プレーヤーはバンカー内の動かせない障害物からの救済を受けることにした。プレーヤーは(ii)の第1選択肢に基づいて罰なしに救済を受けるために球を拾い上げたが、その球をドロップしなければならない場所は結果としてとても難しいショットになることに気づいた。それからプレーヤーは罰打を課して(ii)の第2選択肢に基づいて処置することを選択することはできるか。
回答:
できる。プレーヤーは動かせない障害物から救済を受けるために球を拾い上げ、規則24-2b(ii)のどちらかの選択肢に基づいて処置する権利があり、プレーヤーの最初の意図が第1選択肢に基づく処置であったことは関係ない。しかしながら、プレーヤーが規則24-2b(ii)の第1選択肢に基づいて球をインプレーにした場合は第2選択肢を行うことはできなくなる。裁定25-1b/9参照。
(2004年追加)
◎プレーヤーが次の行動をとったあとに選択した救済の方法を変更できるかどうかに関連するその他の裁定:索引「ドロップと再ドロップ:a.ドロップする人と方法」を参照
24-2b/6
障害物からの救済が、付随的にアウトオブバウンズの境界柵からの救済ともなる場合
質問:
アウトオブバウンズの境界柵とその柵に近接する動かせない障害物の両方がプレーヤーの意図するスイングの区域の妨げとなるような所にプレーヤーの球があり、境界柵が障害とはなっているものの、プレーヤーがストロークを行うことも無分別とは言えない状況であった。プレーヤーが規則24-2bによりその障害物からの救済を受けると付随的に境界柵からの救済をも受けることになった。この場合、プレーヤーは規則24-2bにより処置することは認められるか。
回答:
認められる。
(1996年改訂)
24-2b/7
障害物からの救済が、プレーの線上の介在物からの救済ともなる場合
質問:
動かせない障害物の後方にプレーヤーの球があって、その障害物がスイングの妨げになるとともにプレーの線上に介在する形となっていた。スイングの妨げとなるものからの救済を受ける際、プレーヤーはプレーの線上に介在物がそのまま残るような地点に球をドロップしなければならないか。
回答:
その必要はない。動かせない障害物がプレーヤーのスイングの妨げとなっているので、プレーヤーは規則24-2bにより救済を受けることができる。規則24-2bに従って処置する際、プレーの線上の介在物をも付随的に避けうる地点に球をドロップすることになっても構わない。
24-2b/8
救済を受ける際に、ラフの球をフェアウェイにドロップする
質問:
フェアウェイに接するラフの中に球があって動かせない障害物からの救済を受けることができる場合、プレーヤーは規則24-2b(i)により救済を受けるときその球をフェアウェイにドロップすることができるか。
回答:
フェアウェイにドロップすることができる。ゴルフ規則では、フェアウェイとラフの区別はなく、両方を含めて「スルーザグリーン」という語句が用いられている。
24-2b/9
救済を受けたあとで、別の障害物が妨げとなる
質問:
プレーヤーが動かせない障害物からの救済を受けて球をドロップしたところ、別の障害物がスイングの妨げとなる形になった。この場合、どのように処置すべきか。
回答:
プレーヤーは、規則24-2bの規定に従って第2の障害物からの救済を受けることができる。
◎関連裁定:
*20-2c/7 カジュアルウォーターからの救済を受けてドロップしたところ、別のカジュアルウォーターの所に球が止まる
24-2b/9.5
動かせない障害物よりの救済を受けたあと、再度その障害物が異なる理由で障害となる
質問:
図で、X点は球の止まっていた箇所、A点は障害物(カート道路)から救済を受けうるニヤレストポイントを示すものとする。プレーヤーがA点から1クラブレングス以内の斜線の部分に自分の球をドロップしたところ、球はカート道路上のB点に止まった。プレーヤーは規則20-2cに基づいて再度A点から1クラブレングス以内に球をドロップしたが、今度は、球はC点にいって止まった。
C点からパッティンググリーンに向けてストロークを行うにはカート道路は何ら障害とはならなかったが、樹木が介在していて、プレーヤーはグリーンへ向かってストロークを行うことができなかった。プレーヤーがなしうる唯一の合理的なストロークはフェアウェイに向けて横へ出すことであるが、そのためにはプレーヤーのスタンスがカート道路にかかることになる。このような場合でも、プレーヤーは、規則20-2cに従って、再ドロップしたとき球が最初に地面に落ちた地点にできるだけ近い所に、その球をプレースしなければならないか。
回答:
その必要はない。C点からグリーンに向けてストロークを行うには(それが救済を受ける際の意図するプレーの方向であった筈であるが)カート道路は何ら障害とはなっていないので、プレーヤーは再ドロップした球をプレースすることはできない。しかしながら、樹木がパッティンググリーンとの間に介在したことにより新しい事態が発生した訳である。すなわち、プレーヤーがフェアウェイへ向けて球を横へ出そうとすることは「不必要に異常なプレーの方向」には当たらないので、プレーヤーは規則24-2b(i)により救済を受けることができる(規則24-2b例外参照)。その場合、救済のニヤレストポイントはD点になるが、D点から1クラブレングス以内の斜線の部分にドロップした球がE点に止まったときは、プレーヤーは自分の望むどの方向へもプレーすることができる。
(1991年追加、2008年小改訂)
◎関連裁定:
*24-2b/17 変則ストロークを必要とする状況下で、障害物がスイングの妨げとなる
*25-1b/22 木の真後ろにある球を横へ出そうとする際、穴掘り動物の放出物がストロークの妨げとなる場合
24-2b/10
修理地内の障害物がスイングの妨げとなる
質問:
修理地と標示されている区域内にある動かせない障害物がプレーヤーの意図するスイングの区域の妨げとなった。この場合、プレーヤーは規則24-2bに基づいて、その障害物からの救済を受けて修理地内に球をドロップしたあと、その球をあるがままの状態でプレーするか、あるいは修理地からの救済規定である規則25-1bにより処置するかの選択を行うことができるか。
回答:
ご質問のとおり処置することができる。
◎関連裁定:
*24-2b/19 カジュアルウォーターの中の動かせない障害物に球が寄りかかっていて、同時に2つの障害がある場合
*25-1b/11 修理地内のカジュアルウォーターの中にある球
*25-1b/11.5 修理地内のカジュアルウォーターの中にある球(同時救済を受けられるか)
*25-2/4 フェアウェイの修理地内で、球が地面にくい込んでいる場合
24-2b/11
動かせない障害物の高架の部分(例:谷にかかっている橋の上)に球がある場合
質問:
深い谷にかかっている橋の通路のような動かせない障害物の高架の部分に球が止まった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:
プレーヤーが救済を受けることを選んだ場合、垂直距離は無視される。救済のニヤレストポイント(X地点)は、その障害物に球が止まっていた箇所の真下の地点とみなされる。ただし、その箇所には規則24-2aに規定されている障害がないことを条件とする。プレーヤーはX点から1クラブレングス以内に球をドロップすることで規則24-2bに基づいて処置することができる。
X点にある球について、その障害物の一部(例えば、支柱)が障害となっているような場合では、その球はX点にあるとみなされる。プレーヤーはX点にある球について救済のニヤレストポイントを決めることで規則24-2bに基づき処置することができる。
この処置は球が地下にある場合(例えば、トンネル)は異なる。そのようなケースの場合、縦か横かに関わらず、すべての距離は救済のニヤレストポイントを決定する場合に考慮される。救済のニヤレストポイントはそのトンネルの入口付近となることもあるだろうし、そのトンネルの上部となってその箇所を推定する必要が生じる場合もあるだろう。
(2008年改訂、2010年改訂)
◎関連裁定:
*25-1b/23 アウトオブバウンズにある穴掘り動物の穴から入って、インバウンズで停止した球
*25-1b/24 インバウンズにある穴掘り動物の穴から入って、アウトオブバウンズで停止した球
*25-1b/25 バンカー内の穴掘り動物の穴から入った球が、パッティンググリーンの真下で見つかる
*25-1b/25.5 球が穴掘り動物の穴の中の地下にある場合の規則25-1b例外の適用
*28/11 樹上の球がアンプレヤブルの場合のドロップ箇所
*28/12 球が崖下にあってアンプレヤブルの場合のドロップ箇所
24-2b/12
排水管の中に入った球(入口がアウトオブバウンズにある場合)
質問:
入口がアウトオブバウンズにある地下排水管の中に球が入った。球は排水管の中で発見されたが、そこが地上ならスルーザグリーンに当たる区域であった場合、どのように裁定すべきか。
回答:
規則24-2b(i)により、プレーヤーは地下排水管の中に球が止まっていた箇所の真上の地点(地上)から1クラブレングス以内の所で、(a)ホールに近づかず、(b)ハザード内でもパッティンググリーン上でもない場所に、罰なしに球をドロップできる。コースの境界線は垂直に上下におよぶ(定義40「アウトオブバウンズ」参照)。
プレーヤーが球を発見できなかったり自分の球であると確認できなくても、プレーヤーの球が地下の排水管の中で、しかもコースの境界線の内側にあることが分かっているか、ほぼ確実な場合は、プレーヤーは規則24-3bを援用することができる。排水管のコースの外にある部分は障害物ではないので(定義38「障害物」参照)、地下排水管がコースの境界線と交差する地点で、プレーヤーの球は「動かせない障害物の最も外側の縁を最後に横切った」訳である。したがって、前記同様、プレーヤーは、地下排水管がコースの境界線と交差する地点の真上の地点(地上)から1クラブレングス以内の所で、(a)ホールに近づかず、(b)ハザード内でもパッティンググリーンの上でもないコース上の箇所に、罰なしに、球をドロップすることができる。
球が排水管の中にあることが分かっていなかったり、ほぼ確実ではない場合、プレーヤーは規則27-1により処置しなければならない。
(2004年小改訂、2008年小改訂)
◎関連裁定:
*24-3b/1 地下の排水管の中で紛失した球
24-2b/13
(保留)
24-2b/14
倶楽部ハウスの窓を開け、窓越しにプレー
質問:
アウトオブバウンズでもなく、また委員会によりコースと不可分の部分として指定されていない倶楽部ハウスの中に、ある競技者が球を打ち込んだ。球を倶楽部ハウスから打って出すためにその競技者は窓を開け、「窓は動かせる(または部分的に動かせる)障害物である」と主張した。このようなことは許されるか。
回答:
許される。倶楽部ハウス自体は動かせない障害物であるが、窓やドアーのようにもともと動かせるように作られている建物の部分は、不当に遅延することなく動かすことができるのであれば、自由に動かすことができる。
倶楽部ハウスがコースと不可分の部分として指定されている場合でも、同じ考え方が適用になる。
24-2b/15
小屋のドアーを開け、小屋の中を通してプレー
質問:
小屋の中を通して球を打つために、プレーヤーは小屋のドアーを開けることができるか。
回答:
できる。小屋自体は動かせない障害物であるが、ドアーは動かせるので開けてもよい……裁定24-2b/14併照。
24-2b/15.3
排水用ホースの、動かせる部分の取扱い
質問:
ウォーターハザード内で、排水用ホースがプレーヤーのスイングの妨げとなった。ホースの一端は地面に埋まっていて動かせなかったが、スイングの妨げとなっている部分は容易に左右に動かすことができた。この場合、プレーヤーはそのホースを一方の側へ動かして、スイングの妨げとならないようにすることができるか。
回答:
プレーヤーのスイングの妨げとなっている部分はもともと動かせるように作られているので、プレーヤーはホースを一方の側へ動かすことができる。
(1990年追加)
24-2b/15.5
建物のドアが開いている場合と閉じている場合
質問:
プレーヤーの球はスルーザグリーンでコース上の建物(動かせない障害物)の開いているドアの近くにあった。ドアが開いているときは、そのドアはプレーヤーの意図するスイング区域の障害となっていたが、ドアが閉じているときはプレーヤーにそのドアや建物による障害はなかった。プレーヤーはどのように処置できるか。
回答:
プレーヤーが初めに見つけた状態であるドアが開いている位置について、規則24-2aで定義されているように、プレーヤーには動かせない障害物の障害が生じていた。それゆえ、プレーヤーは、罰なしに、規則24-2bにしたがって救済を受けることができる。加えて、そのドアは動かせるようにデザインされているので、プレーヤーは障害がなくなるようにそのドアを別の位置に動かすことができる(裁定24-2b/14と裁定24-2b/15参照)。
プレーヤーにそのドアの障害が生じていなかった場合、規則24-2aに基づく障害を自分に生じさせる目的でそのドアを別の位置に動かすことはできない。
(2008年追加)
◎24-2b/14から24-2b/15.5までに関連する裁定:
*13-2/32 壁から石を取り除くことによってプレーの線を改善する
24-2b/16
障害物以外の状態からもアンプレヤブル(例 露出した木の根と根の間に球があるような場合)
質問:
プレーヤーの球は露出した木の根と根の間にあって明らかにアンプレヤブルであったが、偶々その近くに動かせない障害物があり、プレーヤーが球をプレーできたとしてもバックスイングの妨げとなるような状態であった。プレーヤーは「規則24-2b(i)により、罰なしに救済を受けることができる」と主張したが、プレーヤーの主張は果して正しいものといえるか。
回答:
正しくない。規則24-2bの例外を参照されたい。なお、プレーヤーは規則28に従って処置しなければならない。
◎関連裁定:
*25-1b/19 穴掘り動物の盛り土の上にある球が、かん木のためにストロークが無理
24-2b/17
変則ストロークを必要とする状況下で、障害物がスイングの妨げとなる
質問:
あるホールの左サイドのアウトオブバウンズの境界柵に右利きのプレーヤーの球がくっついていて、プレーヤーがホールに向けてプレーするためには左打ちしなければならなかったが、左打ちしようとすれば、動かせない障害物がバックスイングの妨げとなった。この場合、プレーヤーはその障害物からの救済を受けることができるか。
回答:
質問のケースでは、変則ストローク(左打ち)を行うことが合理的であるのでプレーヤーが救済を受けることは認められる……規則24-2b例外参照。
この場合、プレーヤーは左打ちのプレーヤーとして規則24-2b(i)に従って救済を受けるのが正しい処置である。ただし、そのあとで、プレーヤーは次のストロークを平常の右打ちで行うことができる。その際、その動かせない障害物が右打ちを行う上でスイングやスタンスの妨げとなるようであれば、プレーヤーは改めて右打ちのプレーヤーとして規則24-2b(i)に従って救済を受けることができる。
(1988年改訂、2012年小改訂)
◎関連裁定:
*24-2b/9.5 動かせない障害物よりの救済を受けたあと、再度その障害物が異なる理由で障害となる
*25-1b/22 木の真後ろにある球を横へ出そうとする際、穴掘り動物の放出物がストロークの妨げとなる場合
24-2b/18
変則ストロークを必要としない状況下で、障害物がスタンスの妨げとなる
質問:
右利きのプレーヤーの球が悪いライにあり、球の近くに動かせない障害物があった。その障害物は正常の右打ちの場合には妨げとならないが、左打ちの場合には妨げとなるといった状況であった。そこで、プレーヤーは「次のストロークを左打ちにしたいが障害物が左打ちのストロークの妨げとなるので、規則24-2bにより処置することができる」と主張した。この場合、プレーヤーは規則24-2bに従って処置することができるか。
回答:
できない。プレーヤーが左打ちをする理由が悪いライから逃れようとするためとしか考えられない場合は、変則ストロークでプレー(このケースでは、左打ち)することは明らかに不合理である。したがって、プレーヤーは規則24-2bに従って処置することは認められない……規則24-2b例外参照。
(2012年小改訂)
24-2b/19
動かせない障害物とカジュアルウォーターによる障害のために球をストロークすることが無理
質問:
プレーヤーの球はカジュアルウォーターの中の動かせない障害物に寄りかかって止まっていて、カジュアルウォーターかその動かせない障害物のどちらかが障害となって、プレーヤーがストロークを行うのは明らかに無理な状況であった。一方からの救済を受けようとしても他に別の障害があるため、規則24-2bと規則25-1bの例外規定は上記の場合には救済を受けることを禁止しているように思われるが、このような理解は正しいか。
回答:
そのような理解は正しくない。質問のケースでは、プレーヤーは規則24-2bか規則25-1bのどちらかにより、罰なしに救済を受けることができる。上記の2つの規則に例外規定を設けた趣旨は、罰なしには救済を受けられないものによる障害があってプレーヤーがストロークを行うことが明らかに無理であるときに、運のいいプレーヤーだけが罰なしの救済を受けられるということの無いようにしようとしたものである。
(1986年追加、2012年小改訂)
◎関連裁定:
*1-4/8 カート道路からの救済のニヤレストポイントはカジュアルウォーターの中:カジュアルウォーターからの救済のニヤレストポイントは再びカート道路に戻る
*24-2b/10 修理地内の障害物がスイングの妨げとなる
*25-1b/11.5 修理地内のカジュアルウォーターの中にある球(同時救済を受けられるか)
*25-2/4 フェアウェイの修理地内で、球が地面にくい込んでいる場合
24-2b/20
石灰や塗料を使った地上の線やマーク
質問:
石灰や塗料を使用して地上に引かれたギャラリー整理用の線やヤーデージの目安として地上に付けられたマークの上に球が止まった場合、プレーヤーは規則24-2bにより救済を受けることができるか。
回答:
救済は受けられない。そのような線やマークは障害物ではない。
しかしながら、委員会はローカルルールによってこのような区域を修理地と宣言することができる。
(1995年、2006年改訂)
◎関連裁定:
*21/1 球についた石灰を取り除く
24-2b/21
アウトオブバウンズにある動かせない人工の物件が、スイングの妨げとなる
質問:
アウトオブバウンズにある動かせない人工の物件がプレーヤーのスイングの妨げとなる場合、プレーヤーは規則24-2bに従って救済を受けることができるか。
回答:
救済を受けられない。動かせない人工の物件でコース外にある部分は障害物ではない(定義38「障害物」参照)。したがってゴルフ規則は、質問のケースにつき罰なしに救済を認めるような規定を設けていない。
◎関連裁定:
*13-2/19 アウトオブバウンズにある生長物や固定物を取り除いて、スイングの区域を改善
*13-2/20 コース側に倒れこんでいてスイングの妨げとなるアウトオブバウンズの外側にある柵を押し戻す
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