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第3章 プレーについての規則
◎ 救済とその処置
規則26 ウォーターハザード(ラテラル・ウォーターハザードを含む)
ラテラル・ウォーターハザードに入った球
26-1/11
ウォーターハザードをラテラル・ウォーターハザードと間違える
質問:
ストロークプレーで、競技者がウォーターハザード越しにプレーしたところ、ハザードを越えた球があと戻りしてそのハザードの中へ転がり込んだ。ところが競技者はそのハザードをラテラル・ウォーターハザードと勘違いし、規則26-1c(i)に基づいて球が逆戻りしてそのハザードの中に入るときにハザードの限界を横切った地点から2クラブレングス以内の所に球をドロップしてプレーし、パッティンググリーン上にのせた。そのあとで競技者の処置が問題となったが、この場合どのように裁定すべきか。
回答:
規則26-1による1打の罰を受けたことに加え、競技者は規則26-1の重大な違反を犯しているので、更に2打の罰を追加した上、規則20-7c後段に規定する訂正処置を行わなければならない。さもないと競技失格となる。
(1996年改訂、2004年小改訂)
26-1/12
球がハザードの限界を最後に横切った所はウォーターハザードであるが、止まった所はラテラル・ウォーターハザードである場合
質問:
一部はウォーターハザード、一部はラテラル・ウォーターハザードと指定されている水域があって、球はウォーターハザードとして標示されている所でハザードの限界を最後に横切ったが、最終的にはラテラル・ウォーターハザードとして標示されている部分に止まった。この場合、プレーヤーがその球をあるがままの状態でプレーしないとすれば、プレーヤーは他にどのような処置をとることができるか。
回答:
プレーヤーの球はウォーターハザードとして指定されている区域の限界を最後に横切っているので、規則26-1cの救済は受けられない。したがって、プレーヤーの受けうる救済は、規則26-1aか規則26-1bのどちらかに限定される。
(1996年改訂)
26-1/13
ラテラル・ウォーターハザードの対岸がウォーターハザードとして標示されている場合
質問:
ラテラル・ウォーターハザード内に球を打ち込んだので、プレーヤーは規則26-1cで許されているようにホールから等距離にあるそのハザードの対岸の限界上の地点から2クラブレングス以内のところに球をドロップしたかったが、対岸の限界はウォーターハザードとして標示されていた。この場合、プレーヤーは対岸の限界上の地点から2クラブレングス以内の所に球をドロップすることができるか。
回答:
できる。このような場合、救済はどの部類のハザードの限界を球が最後に横切ったかによって決定される。
26-1/14
ラテラル・ウォーターハザードの「対岸の地点」とは
質問:
規則26-1cの「対岸の地点」という用語の意味を解説願いたい。図で、“X1”はハザード内に入った球が最後にそのハザードの限界を横切った地点を示すものとする。この場合、プレーヤーは球を“Y1”から2クラブレングス以内の所にドロップできるか。同様に、“X2”から球がハザード内に入った場合、プレーヤーは“Y2”から2クラブレングス以内の所に球をドロップすることができるか。
回答:
“X1”から球がハザード内に入った場合については、“Y1”は「その対岸で、ホー
ルから等距離にあり、かつそのウォーターハザードの区域の限界上の地点」と認められるので、プレーヤーは“Y1”から2クラブレングス以内の所に球をドロップすることができる。
同様のことが“X3”--“Y3”の場合および“X4”--“Y4”の場合についても言えるが、“X2”--“Y2”の場合は異なる。対岸の地点とは初めの球が「そのウォーターハザードの区域の限界を最後に横切った地点」からそのハザードを直線的に横切って突き当たった対岸の1点をいう。“X2”から“Y2”に直線を引いた場合、その線はハザードの外の地面を横切ることになるので、“Y2”は“X2”からハザードを直線的に横切って突き当たった対岸の1点とは言えない。
26-1/15
ラテラル・ウォーターハザードからの救済処置について
図で、プレーヤーがティーインググラウンド(A点)からプレーした球が、C点でラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切ってそのハザード内に入り、B点に止まったものとする。この場合、プレーヤーは球をあるがままの状態でプレーするか、または1打の罰を課して次のいずれかの処置の1つをとることができる。
(a)ティーインググラウンドから別の球をプレー……規則26-1a。
(b)ホールとC点を結んだ破線上で、そのラテラル・ウォーターハザードの後方、例えばD点に、球をドロップ……規則26-1b。
(c)ハザードの手前側で、しかもC点から2クラブレングス以内でかつC点よりホールに近づかない所(斜線の区域内の地面)に球をドロップ……規則26-1c(i)。
(d)ハザードの向こう側でE点から2クラブレングス以内でかつE点よりホールに近づかない所(斜線の区域内の地面)に球をドロップ……規則26-1c(ii)。
プレーヤーはAとBを結ぶいわゆる「飛球線」上に(例えばF点)球をドロップしてはならない(ただし、ハザードの手前側の斜線の区域内を除く)。また、C点から見てハザードの対岸となるG点から2クラブレングス以内の所に球をドロップしてもならない。
(1990年改訂)
26-1/16
ラテラル・ウォーターハザードからの救済を受けてドロップした場所が誤所であったことが、その球をストロークする前に分かる
質問:
ストロークプレーで、ラテラル・ウォーターハザード内に入った球が見つからなかったので、競技者Aはその場の状況をよく判断した上で球がそのハザードの区域の限界を最後に横切った地点を決定した。Aのマーカーであり同伴競技者でもあるBもAの判断を妥当と認めたので、Aはその地点を基点として規則26-1cに従って球をドロップした。ところが、Aが次のストロークをする前に、他の同伴競技者であるCは「Aの球がそのハザードの区域の限界を最後に横切った地点はAの判断による地点よりも20ヤード後方だ」と告げ、事実またAの球はCの言った所で見つかった。この場合どのように裁定すべきか。
回答:
競技者Aが規則26-1に基づいて球をドロップしたとき、初めの球がラテラル・ウォーターハザード内にあったことが分かっていた、あるいはほぼ確実であった。したがって、規則26-1は適用できる規則であり、Aは規則26-1に基づいて球をインプレーにすることが認められ、正しく処置をした。しかしながら、Aは誤所にドロップしているので、規則20-6に基づいてその誤りを訂正しなければならない。Aは正しい基点に関して規則26-1に基づいて適用できる選択肢に従って処置しなければならない(裁定20-6/2参照)。Aはそのハザード内から初めの球をプレーすることはできない。
(2006年改訂、2008年小改訂)
◎プレーヤーが次の行動をとったあとに選択した救済の方法を変更できるかどうかに関連するその他の裁定:索引「ドロップと再ドロップ:a.ドロップする人と方法」を参照
26-1/17
ラテラル・ウォーターハザードからの救済を受けてドロップした場所が誤所であったことが、その球をストローク後に分かる
質問:
裁定26-1/16と同じ情況の下で、誤所にドロップしていたことが発見される前に競技者Aがその球をプレーしていた場合は、どのように裁定すべきか。
回答:
競技者Aは罰なしに誤所からプレーされた球でプレーを続けなければならない。質問のケースで、誤所からプレーした(規則20-7)ことに対し規則26-1により罰を適用することは妥当でない。そうでないと、球がウォーターハザードの区域の限界を最後に横切った地点を競技者が公正に判断したのにかかわらず、その判断が後になって正しくなかったと分かった場合には罰を受けるという危険を、競技者は毎回負うことになるからである。
(2004年小改訂)
26-1/18
ラテラル・ウォーターハザードの限界を球が最後に横切った地点よりホールに近づかずに、球をドロップすることが不可能な場合
質問:
球がラテラル・ウォーターハザードのパッティンググリーン側からハザード内に入った場合、球がそのハザードの区域の限界を最後に横切った地点よりもホールに近づかずに、その地点から2クラブレングス以内のところに球をドロップすることが不可能な場合が時々見受けられる。このような場合、どのように処置すべきか。
回答:
ラテラル・ウォーターハザードの手近の岸にしかもハザードの限界ぎりぎりの所に球をドロップして、規則26-1c(i)に適合することは通常可能ではあるが、そうすることがどうしても不可能な場合には、プレーヤーは規則26-1で規定する他の救済処置の1つを選び、それに従って処置しなければならない。
26-1/19
ラテラル・ウォーターハザード規則により認められたドロップ区域が狭くて、区域内に球をドロップすることが困難な場合
球がラテラル・ウォーターハザード内に止まり規則26-1c(i)により救済を受ける場合、球は(1)そのハザードの外で、(2)初めの球がそのハザードの限界を最後に横切った地点(X点)よりホールに近づかない所にドロップしなければならない。状況次第では、認められるドロップ区域が非常に狭くなることもある。ドロップしたときに、球がそのハザード内やX点よりホールに近いコース上に最初に落ちたときは、そのドロップは、規則20-2cにより球をプレースしなければならない場合に該当するかどうかを決める上では、ノーカウント扱いとなる。そのようにドロップされた球は誤所にドロップされたことになり、プレーヤーは規則26-1に基づく選択処置のいずれかにしたがって処置することによって規則20-6に基づいてその誤りを訂正しなければならない(裁定20-6/2参照)。規則上ドロップすることのできる区域内に球が2度落ち、しかも2度とも規則20-2cに列挙されている所に転がり込んで止まった場合(例、ハザード内に入ったり、X点よりホールに近づいたり)に限って、規則20-2cの規定に従って球をプレースすることができる。これに反して球をプレースしてプレーした場合は、規則26-1cの違反となる。
ウォーターハザードの区域の限界を標示する杭や線はそのハザードの自然の限界に沿って設けられるべきであるが、ドロップすべき区域についての紛議を少なくするために若干の逸脱があっても一応妥当なものとして認められる。さもなければ、代替策としてドロップ区域を設置することもできるだろう。
(1992年改訂、2008年小改訂、2010年改訂)
◎26-1/18と26-1/19に関連する他の裁定:
*26/2 ウォーターハザードの標示杭の立て方が適切でなかった場合
*33-2a/4 ウォーターハザードの標示杭の設置場所について(原則)
*33-2a/9 ラテラル・ウォーターハザード特有の救済処置がとりにくい場合の特別措置
26-1/20
ラテラル・ウォーターハザード内に止まっている球については、その位置の対岸に球をドロップすることを認めるローカルルール
質問:
ラテラル・ウォーターハザードがあって、そのハザードの区域の限界を球が最後に横切った地点を決定することが困難な場合、そのハザード内に球を打ち込んだプレーヤーは1打の罰を付加して、(その球がハザードの限界を最後に横切った地点から2クラブレングス以内の箇所にドロップする代わりに)ハザードの対岸で、その球がハザード内で止まっている箇所の真向かいの地点から2クラブレングス以内の所に球をドロップすることができることにする、すなわち規則26-1cを修正する趣旨のローカルルールを作ることは認められるか。
回答:
認められない。規則26-1cのそのような修正はできない。加えてプレーヤーの球がそのハザード内で紛失したような場合には、提示のローカルルールは実効性を欠くことになる。
26-1/21
ラテラル・ウォーターハザード規則の重大な違反の例
質問:
ストロークプレーで、競技者A、Bの2人がティーショットをラテラル・ウォーターハザード内に打ち込んだ。両人はそれぞれの球がそのハザードの限界を最後に横切った地点を決定した上、1打の罰を加えて規則26-1cにより処置することとした。Aは、自分の球がそのハザードの限界を最後に横切った地点よりもややホール寄りに球をドロップし、一方Bは50ヤードほどもホールに近づいて球をドロップしてそれぞれ次のストロークをプレーした。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:
競技者Aは規則26-1cの違反に対して2打の罰を更に追加して、誤所にドロップしてプレーしたその球でそのホールを終えなければならない(規則20-7c前段参照)。
一方、競技者Bは規則26-1cの重大な違反を犯しているので、2打の罰を更に追加して、次のティーインググラウンドからプレーする前に規則26-1cに基づく選択肢のいずれかにしたがって別の球をドロップし(裁定20-6/2参照)、その球でそのホールを終えなければならない。さもなければ、Bは競技失格となる(規則20-7c後段参照)。
(2004年小改訂、2008年改訂)
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