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第3章 プレーについての規則
◎ 救済とその処置
規則27 紛失球やアウトオブバウンズの球;暫定球
暫定球:処置
27-2a/1
暫定球をプレーする旨の意思表示
質問:
ウォーターハザード外の場所で紛失のおそれのある所(またはアウトオブバウンズのおそれのある所)に球を打ち込んだので、プレーヤーは別の球をドロップしてプレーした。ドロップした球は暫定球のつもりであったが、プレーヤーは「暫定球をプレーします」と相手、マーカーまたは同伴競技者に告げなかった。そのような場合、プレーヤーの身振り素振りは、暫定球をプレーしようとする意思を告げたことになるか。
回答:
プレーヤーの意思を告げたことにはならない。規則27-2aは、プレーヤーは、マッチプレーでは相手、ストロークプレーではマーカーまたは同伴競技者に暫定球をプレーする意思を告げなければならない旨明確に規定している。
プレーヤーの意思表示の中には、「暫定球」という言葉が明確に使用されているか、または規則27-2aにより処置する旨が明白に述べられていなければならない。したがって、何も言わなかったプレーヤーは、別の球をインプレーとしたことになる。
暫定球をプレーする旨を告げたものとは認められない意思表示の例として、次のようなものが挙げられる。
(a)「ロストかも知れないので、打ち直します」
(b)「出ちゃったかな、あれは」
(c)「もう1つ打っておいた方が良さそうだ」
(d)「あの球は見つかりっこなさそうなので、もう1つ打ちます」
(1994年改訂)
27-2a/1.3
プレーヤーは暫定球をプレーしようとしたが、その告知を聞く人がその場に誰もいなかった
質問:
ストロークプレーで、Aはティーショットを林に入れた。5分間探した後、球が見つからなかったので規則27-1cに基づいて別の球をプレーするためにティーに戻った。Aの打ち直した球は同様に林の中に入ったので、Aは暫定球をプレーする意思を示したが、他の2人の同伴競技者はかなり先のフェアウェイにいたので、Aの暫定球をプレーする意思の告知を聞くことができなかった。Aはどのように処置すべきか。
回答:
規則27-2aはプレーヤーが暫定球をプレーしようとするときに相手、マーカー、同伴競技者がいないことを想定していない。質問の場合、プレーを遅らせないという理由から、Aが暫定球をプレーした後にマーカーあるいは同伴競技者にできる限り速やかにそのことを知らせたのであれば、Aは規則27-2aが要求する告知を実行したものとみなされる。
(2010年追加)
27-2a/1.5
球を「探しに出かける」とは
質問:
規則27-2aについての質問であるが、どの時点で初めの球を「探しに出かけた」ことになり、そのために暫定球をプレーできなくなるのか。
回答:
規則27-2の目的はプレーヤーに時間を節約させることにある。その目的に沿った唯一効果的な方法は、初めの球を探しに出かける前にプレーヤーが暫定球をプレーすることである。しかしながら、規則27-2aはあまり狭義に解釈すべきではなく、プレーヤーが最後にプレーした所から初めの球の方に向かって歩き出していたとしても、例えば暫定球をプレーするために球や別のクラブを取りに行った場合などは、暫定球をプレーすることを禁止したりすべきではない。プレーヤーが初めの球を「探しに出かけた」と見るべきかどうかの判定に当たって、委員会は関連のあるあらゆる事実を検討しなければならない。
(2000年追加)
27-2a/2
ウォーターハザード内に入ったおそれがあることを理由に、暫定球をプレー
質問:
プレーヤーのティーショットはウォーターハザード内に入った可能性はあったが、ウォーターハザードの外で紛失したりアウトオブバウンズになるということは全く考えられない状態であった。ところが、プレーヤーは「球がウォーターハザード内に入ったかもしれないので暫定球を打っておく」と告げて、別の球を出してプレーした。規則27-2aはこのような状況下での暫定球のプレーを禁止しているように思われるが、この場合、どのように裁定すべきか。
回答:
定義44「暫定球」によれば、暫定球とは球がウォーターハザードの外で紛失のおそれまたはアウトオブバウンズのおそれのあるとき、規則27-2に基づいてプレーする球をいうと規定されており、質問のケースでは、プレーヤーはそのような意味での暫定球をプレーしていない。したがって、ティーインググラウンドからの2回目の球が暫定球でない以上、その球はインプレーの球である。
27-2a/2.2
初めの球がウォーターハザード内にある可能性があることは暫定球をプレーすることを妨げない
質問:
プレーヤーの初めの球がウォーターハザード内に止まったかもしれない場合、プレーヤーは暫定球をプレーすることができないのか。
回答:
暫定球をプレーすることができる。たとえ初めの球がウォーターハザード内にあるかもしれないとしても、初めの球がウォーターハザードの外で紛失したり、アウトオブバウンズであるかもしれない場合には、プレーヤーは暫定球をプレーすることができる。そのような場合、初めの球がウォーターハザード内で見つかったときは暫定球を放棄しなければならない(規則27-2c)。
(旧裁定27-2c/1)
27-2a/2.5
初めの球はウォーターハザードの外で紛失したかも知れないと思い暫定球をプレーしたあとで、ウォーターハザードの外で紛失という可能性は全くないということが分かる
質問:
ティーショットが樹木やかん木、背丈の高い草のある場所に向かって飛んでいったので、プレーヤーは球がウォーターハザードの外で紛失のおそれがあると思い、暫定球をプレーすると宣言し、別の球をティーインググラウンドからプレーした。ところが、そこまで行ってみると、問題の場所は湿地帯でラテラル・ウォーターハザードの標示がしてあり、球がその中にあることは分かっていた、あるいはほぼ確実であった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:
プレーヤーは初めの球がウォーターハザードの外で紛失したかも知れないと思ってティーインググラウンドから2つ目の球をプレーしたので、その球は暫定球である。問題の場所がラテラル・ウォーターハザードであることがあとで分かったとしても、2つ目の球が暫定球であることに変わりはない。したがって、プレーヤーは暫定球を放棄して、規則26-1により処置しなければならない(規則27-2c参照)。
(2000年追加、2008年小改訂)
27-2a/3
紛失のおそれやアウトオブバウンズのおそれがあるという状況でないのに、暫定球をプレー
質問:
ウォーターハザードの外で紛失のおそれやアウトオブバウンズのおそれがあるという状況でない場合でも、プレーヤーは暫定球をプレーすることができるか。
回答:
できない。そのような状況の下でプレーヤーが暫定的に別の球をプレーした場合、その球は暫定球ではなくインプレーの球である……裁定27-2a/2参照。
◎関連裁定:
*26-1/1 「分かっているか、ほぼ確実」という意味
*26-1/1.3 「確実性」を立証するために前に進んでいくことが必要となるのはどんなときか
27-2a/4
同じ箇所から3つの球をプレー;2つ目の球だけが暫定球であった
質問:
ティーショットが紛失あるいはアウトオブバウンズのおそれがあると思ったプレーヤーが、暫定球をプレーした。その暫定球は初めの球と同じ方向に飛んで行き、何も告げずに、更に別の球をティーからプレーし、その球はフェアウェイに止まった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:
初めの球が紛失でもアウトオブバウンズでもなかった場合、プレーヤーは罰なしに初めの球でプレーを続けなければならない。
初めの球が紛失あるいはアウトオブバウンズであった場合、何も告げずに3つ目の球がプレーされた時点で、暫定球(2つ目の球)がどこにあるかにかかわらず紛失球となっているので、プレーヤーはティーからプレーされた3つ目の球でプレーを続けなければならない。ティーからプレーされた3つ目の球は第5打となる。
いずれの状況の場合も、3つ目の球はその前にプレーされた球(暫定球)に対しての関係のみである。
(2006年追加)
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