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ゴルフ規則裁定集
第3章 プレーについての規則
◎ その他のプレーの形式
 規則30 スリーボール、ベストボール、フォアボールの各マッチプレー
フォアボール・マッチプレー:罰のパートナーへの影響
30-3f/1
  フォアボール・マッチで、バンカー内のルースインペディメントを拾い上げる(パートナーの球も同じバンカー内にある場合)
質問:   フォアボール・マッチで、プレーヤーAとBは互いにパートナーで、Aの球もBの球も同じバンカー内に入っていたところ、Aがバンカー内にあるルースインペディメントを拾い上げた。この場合、Aは規則13-4違反のかどでそのホールで失格となるが、Bも罰を受けるか。
回答:   プレーヤーAの違反がプレーヤーBのプレーの援助となる場合には、Bもまたそのホールについては失格となる……規則30-3f。
それ以外の場合には、Bに罰はない。
   ◎関連裁定:
   *13-4/17 ウォーターハザード内でルースインペディメントを取り除いたあとで、ウォーターハザード条項を適用して救済を受けることにする
   *31-8/1 フォアボール・ストロークプレーで、競技者がバンカー内のルースインペディメントを拾い上げる(競技者の球もパートナーの球もバンカー内にある場合)
   
30-3f/2
  フォアボール・マッチで、バンカーからの脱出に失敗し、クラブで砂を叩く(パートナーの球も同じバンカー内にある場合)
質問:   フォアボール・マッチで、プレーヤーAとBはパートナーであった。バンカー内でストロークして球をバンカー外へ出すことに失敗したAはバンカー内の砂に自分のクラブを叩きつけた。ただし、そのためにバンカー内のAの球のライが影響されることはなかったが、Aがクラブをバンカーの砂の中に叩きつけたときに、
(a)プレーヤーBの球も同じバンカー内にあった場合と、
(b)Bの球がバンカーの外にあった場合
以上2つの場合につき、それぞれどのように裁定すべきか。
回答:   いずれの場合も、プレーヤーAはそのホールでは失格……規則13-4および裁定13-4/35参照。
Aの行為がプレーヤーBのプレーを援助したり相手のプレーに不利に働いた場合を除き、罰はBには適用とならない……規則30-3f。
(1990年改訂)
30-3f/2.5
  フォアボール・マッチでパートナーがバンカーから球を脱出させた後に練習スイングで砂に触れる
質問:   フォアボール・マッチで、AとBはパートナー同士で、両者の球は同じバンカー内にあった。Aはバンカーショットをプレーして球を脱出させたが、その球は他のバンカーの中に止まった。Bがそのバンカー内から自分のストロークを行う前に、Bは練習スイングをして、そのバンカー内の地面に触れた。Bは規則13-4例外3により罰を免れるか。
回答:   免れない。フォアボール・マッチプレーでは、文意上許されれば、「プレーヤー」という語の中にはそのパートナーが含まれる(定義42「パートナー」参照)。しかしながら、フォアボールプレーでは、各パートナーは自分自身の球をプレーしているので、規則13-4例外3はそのバンカーから球を脱出させたプレーヤーにのみ適用となる。したがって、Aは罰を受けないが、Bはそのホールだけの失格となる(規則13-4及び規則30-3f)。
(2010年追加)
   ◎30-3f/2と30-3f/2.5に関連する裁定:
   *13-4/35 バンカーショットに失敗し、クラブを砂にたたきつける
   *29/5 フォアサム・マッチで、サイドの1人がバンカーショットに失敗してクラブで砂を叩く
   
30-3f/3
  フォアボール・マッチで、旗竿に寄りかかっている球をプレーヤーが拾い上げたためホールの勝ちが決まったと思い込んで、パートナーも相手もそれぞれ自分の球をピックアップする
質問:   フォアボール・マッチで、プレーヤーAの球は旗竿に寄りかかるようにして止まっていたが、定義27「ホールに入る」の規定からすればまだホールに入ったとはいえない状態であったにもかかわらず、Aは規則17-4による処置をとらず、また球の位置をマークすることもなくその球を拾い上げた。このため、他の3人のプレーヤーはAがそのホールに勝ったものと思って夫々の球をピックアップした。ところが、次のティーインググラウンドからプレーする前に、ギャラリーの1人からAはホールアウトしていないとの指摘があり、相手サイドはすぐに委員会の裁定を求めた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーAは、球の位置をマークせずに球を拾い上げた時点で、規則20-1により1打の罰を受けた訳であるが、球をピックアップする前に相手サイドにこのことを告げなかったのでAは誤報を与えたこととなり、そのホールについては失格となる……規則9-2。
Aの反則は相手のプレーに不利に働いている(つまり、相手に球をピックアップさせることとなった)ので、Aのパートナーもまたそのホールでは失格となる……規則30-3f。
したがって、そのホールは相手サイドの勝ちとなる。
   ◎関連裁定:
   *2-5/3 ホールアウト前にプレーヤーが球を拾い上げたところ、相手は自分の球をピックアップして、そのホールの勝ちを主張
   *9-2/6 スコアについて誤報を与えられたため、ハーフとなるべき球を拾い上げる
   *17-4/1 旗竿に寄りかかっている球を、「ホールに入った」ものと思って拾い上げる
   *30/5 フォアボール・マッチで、誤解に基づく相手の示唆により、プレーヤーが自分の球を拾い上げる
   
30-3f/4
  フォアボール・マッチで、競争圏外の者が違反のあったことを誰にも告げなかった場合
質問:   プレーヤーA・B組とプレーヤーC・D組とのフォアボール・マッチのあるホールで、Aは3打でグリーンに乗せており、Bは5打でバンカーに入れて次にプレーする順番であった。一方、Cは4打でパッティンググリーンをとらえており、Dは中途で球を拾い上げていた。
Bはバンカー内の球を動かす原因となったので規則18-2aに基づく1打の罰を受けが、Bは1打の罰を受けたことを誰にも告げていなかった。Bはその後、球をリプレースしてプレーし、球はパッティンググリーンにのった。
そのあと、AもCも5打でホールアウトした。
この場合、BはCが次のストロークを行う前に1打の罰を受けていることをCまたはDに告げなかったことに対し、規則9-2によりそのホールに失格するのは当然として、Bが自分の罰についてCまたはDに告げなかったことがCのプレーに不利に働いたという理由で、Aもまた規則30-3fによりそのホールの失格となるか。
回答:   プレーヤーAはそのホールの失格とはならない。プレーヤーBは明らかに競争圏外にあり、そのホールの勝敗はAとプレーヤーCのスコア如何にかかっていた。したがって、罰を受けたことをBがCまたはDに告げなかったことがCのプレーに不利に働いたということはありえない。
(1986年追加、2012年小改訂)
30-3f/5
  フォアボール・マッチで、相手のために旗竿に付き添っていたプレーヤーに、順番を間違えてプレーした相手のパートナーの球が当たる
質問:   フォアボール・マッチで、プレーヤーA・B組とC・D組とが対抗してプレーしていた。Bがプレーする順番で、CがBの求めで旗竿に付き添っていたところ、Cを見ることができないような深いバンカーに球を入れていたAが順番を間違えてプレーし、その球がCに当たった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーBがプレーヤーCを旗竿に付き添わせたことは、プレーヤーAがCを旗竿に付き添わせたことと同一視される。定義42「パートナー」は、フォアボールのマッチでは、プレーヤーという用語の中にそのパートナーを含む旨規定している。したがって、Aはそのホールについては失格となるが(規則17-3b)、同一の罰はBには適用とならない(規則30-3f)。
30-3f/6
  フォアボール競技で、パートナーのプレーを助けるために、わざわざホールから遠くへ、しかもパートナーとほぼ同じパットの線となる地点へ向けてパット
質問:   フォアボール競技で、プレーヤーがホールに向けてでなく、パートナーの球よりわずかにホールから遠くしかもパートナーの球とほぼ同じパットの線上になるような地点に向けて故意にパットしたあと、改めてホールに向けてパットをした。プレーヤーの球の転がり方を見たことは、パートナーが球の曲がり具合等を計算する上で参考になった。プレーヤーのこのような行為は反則となるか。
回答:   プレーヤーのそのような行為はゴルフゲームの精神に反する。
マッチプレーでは、公正の理念(規則1-4)にしたがって、プレーヤーはそのホールについては失格とし、更にプレーヤーの行為はパートナーのプレーを助けたので、パートナーも同じ罰を受けるべきである……規則30-3f。
ストロークプレーでは、プレーヤーは2打の罰を受け、更に規則31-8により、パートナーも同一の罰を受けるべきである。
   ◎関連裁定:
   *2-4/6 次のストロークをコンシードされたあとで、パットしてホールアウトしてもよいか
   *30-3c/1 フォアボール・マッチで、誤ってパートナーの球をプレーする
30-3f/7
  フォアボール・プレーで、ギブアップしたプレーヤーがパートナーの球の近くに球をドロップして、練習ストロークを行ってみせる
質問:   フォアボール・プレーで、プレーヤーAとBはパートナーであった。Aのティーショットはアウトオブバウンズに飛んだのでAはそのホールをギブアップしたが、Bが第2打のクラブの選択に迷っていたので、AはBの球の近くに球をドロップして、その球をパッティンググリーンに向けて打って見せた。この場合、どのような罰を受けるか。
回答:   そのサイド、つまりプレーヤーA・B両人ともまだそのホールのプレーを終わっていないので、Aは1ホールのプレー中に練習ストロークを行った訳で規則7-2の違反となる。
質問のケースでは、Aの反則はBのプレーを助けたと容易に推測されるので、BもまたAと同一の罰を受ける……規則30-3fと規則31-8。
30-3f/8
  フォアボール・マッチで、次のホールの失格となっているプレーヤーがそのホールをプレー
質問:   フォアボール・マッチで、プレーヤーAは9番ホールと10番ホールのプレーの間に、18番ホールのグリーンへ向けてチップショットの練習をした。そのため、Aは規則7-2により10番ホールについて失格となっていたが、Aが10番ホールをプレーした場合、AのそのホールでのプレーがパートナーBを援助したときは、(例えば、クラブの選択に関して)Bもそのホールで失格となるか。
回答:   プレーヤーAは10番ホールでは失格であるので、Aのそのホールでのストロークは練習ストロークとなる。したがって、Aが10番ホールでストロークするたび毎にAは規則7-2の違反となり、AのそのようなストロークがパートナーBの援助となった場合には、Bもまた該当する罰を受けることとなる。
   ◎関連裁定:
   *30-3a/1 フォアボール・マッチで欠場していたプレーヤーが、途中でマッチに加わった場合の罰
30-3f/9
  フォアボール・マッチで、パートナーが偶然にプレーヤーの球を動かす
質問:   フォアボール・マッチプレーで、プレーヤーAとBはパートナーであった。Bが自分の球をプレーしたところ、偶然にクラブが近くにあったAの球に当たってAの球を動かした。この場合、どのように処置すべきか。
回答:   回答はBがプレーする前にAの球が見えていたかどうかによる。
Bが自分の球をストロークするときにAの球が見えていた場合、Bが自分の球に対するストロークがAの球を動かす原因となることを合理的に予見でき、十分な注意を払って規則22-2に基づいてAに球を拾い上げさせることによってAの球を動かす原因を避けられたかもしれない。このような状況では、Aは規則18-2aに基づいて1打の罰が課せられ、自分の球をリプレースしなければならない。Aの違反がBの援助となっていなければ、Bに罰はない(規則30-3f)。
Aの球がBがストロークを行うときに見えていなかった場合、BのストロークがAの球を動かす原因となることを合理的に予見することはできなかったのでAは罰なしに自分の球をリプレースしなければならない。
Aが次のストロークを行う前に球をリプレースしなかった場合、Aは誤所からのプレーをしたことに対しそのホールの失格となる(規則18及び規則20-7)。
(2010年改訂)
   ◎関連裁定:
   *18-2a/21 バンカー内で誤球をプレーした際に、偶然に自分の球も動かす
   *18-3b/1 相手が自分の球をプレーした際、偶然にプレーヤーの球を動かす
30-3f/10
  フォアボール・マッチで、相手が無断でプレーヤーの球を拾い上げる
質問:   フォアボール・マッチで、相手の1人がプレーヤーの承認なしにパッティンググリーン上のプレーヤーの球をマークして拾い上げた。この場合、その相手は罰を受けるか。
回答:   罰を受ける。規則20-1はそのような行為を禁止している。したがって、当該相手は規則18-3bにより1打の罰を受けるが、同一の罰はそのパートナーには適用とならない……規則30-3f参照。
なお、プレーヤーは拾い上げられた球をリプレースしなければならない。
   ◎関連裁定:
   *20-1/2 許可なしに、相手がプレーヤーの球を拾い上げる
   *20-1/3 相手が無断でプレーヤーの球をマークして拾い上げたので、ボールマーカーを拾い上げてそのホールの勝ちを主張
30-3f/11
  パートナーの援助となりそうなので球を拾い上げるように求めたが、受け入れられなかった場合
質問:   フォアボール・マッチで、プレーヤーA・B組とC・D組とが対抗してプレーしていた。Bの球がホール近くにあってAの球がオーバーしたときの歯どめになりそうだったので、CはBに球を拾い上げるように求めたがBはそれに応じなかった。ところがAがパットしたところ、Aの球はBの球に当たった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   プレーヤーBは規則22-1に従わなかったのでそのホールについては失格となる。プレーヤーAの球がBの球に当たった場合、Bの反則がAのプレーを助けたので、Aもまたそのホールの失格となるが(規則30-3f)、2つの球が当たらなかった場合は、Aに罰はない。
(2002年改訂、2004年小改訂)
   ◎関連裁定:
   *2/3 マッチプレーで規則に従うことを拒む
   *2-4/8 次のストロークをコンシードされた球を相手が拾い上げるのを待たずにプレーして、その球に当てる
   *16-2/4 ホールのふちからせり出している球が旗竿を取り除いた際に動く
   *22/6 競技者が援助となる球を拾い上げないように同伴競技者に要求
   
30-3f/12
  フォアボールで、パートナーが次のティーからストロークをした後で、プレーヤーが前のホールのパッティンググリーン上でパットの練習をする
質問:   AとBはフォアボール競技のパートナー同士だった。Bが5番ホールのティーからストロークをした後に、Aが4番グリーン上でパットの練習をした。Aは規則7-2の違反となるか。
回答:   違反となる。
マッチプレーでは、Aは5番ホールについて失格となり、Aの違反がBの援助とならなかったのでBに罰はない(規則30-3f)。
ストロークプレーでは、Aは5番ホールに2打の罰を受け、Aの違反がBの援助とならなかったのでBに罰はない(規則31-8)。
(2004年追加)
   ◎関連裁定:
   *29/3 フォアサム・マッチで、プレーヤーはティーショットしたのにパートナーが前のホールのパッティンググリーン上でパットの練習をしていた場合
30-3f/13
  パートナーがプレーヤーのプレーの線の球の後方延長線上に立つ
質問:   AとBはフォアボール競技でパートナー同士だった。Aの球はパッティンググリーン上でホールから30フィートのところにあり、Bの球は同様のライン上でホールから20フィートのところにあった。Bは自分自身のパットの援助とするために、Aがパットしている間、Aのパットの線の球の後方延長線上に立っていた。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   AはパートナーであるBにパットの線の球の後方延長線上またはその近くに位置させたので規則14-2bに違反する。Aの違反がBの援助となったので、Bも同じ罰を受けることになる(規則30-3f及び規則31-8)。
マッチプレーでは、A-Bサイドはそのホールの負けとなる。
ストロークプレーでは、Aは2打の罰を受け、Bも同じ罰を受ける。
(2010年追加、2012年小改訂)
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