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競技報告
【確率1/2のくじを逃がした田村尚之】
第5日 競技報告:西澤 忠 写真:Gary Kobayashi
「まず初めに、優勝した小林選手の前に、43歳にしてここまで頑張った田村選手に敬意を表したいと思います」 
試合後の表彰式でJGA代表として挨拶した安西孝之会長の言葉がこの日のすべての人たちの気持ちを表現していた。43歳の“中年の星”田村尚之を応援するギャラリーが多く、東北福祉大の選手や関係者以外はほとんど田村選手の1球1打に一喜一憂した。飛んで行くボールに向かって“イン・ザ・ホール!”というUSツアーなみの掛け声さえかかったほどだ。
この日も“タムラ・ワールド”と呼ばれる粘りのゴルフを展開したことは延長5ホールまで行ったことでも証明済みだが、勝てるチャンスがあっただけに悔やまれる結果だった
に違いない。試合後、「家族の応援に応えられなかったわけですが・・・」という記者の質問対して田村は突然、机に両肘をついた手で顔を被い、しばらく声もなく黙り込んだ。
しかし、泣いたのは田村だけだはない。この日、初めて広島から田村選手の応援に駆けつけた智早夫人と一男一女がエキストラ・ホールのロープ沿いを歩いていたものだが、勝敗が決まった瞬間、6歳の長男、有康くんがいきなり泣き出したという。「ゴルフのことはあまり知ってないし、表情を変えない子なのですが」と夫人はいう。
あの瞬間、「OBゾーンから球が出て来たし、アプローチを打つ前に嫌な予感がありました。でも、入れた本人を誉めるしかない。あれが彼の執念だったのでしょう。この敗北は私に“もう一度出直して来なさい”というゴルフの神様の宣告でしょう」
両手から顔を上げた田村の表情はいつも通りの“涼しい顔”だった。


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