「自分が日本学生に出場していることを、地元では誰も知らないと思います。大学のゴルフ部もサークル活動の延長線で、競技ゴルフをしているのは自分だけなので」と笑う又吉拓之。沖縄国際大学３年の又吉は、沖縄県の大学に通う学生として本選手権初出場の偉業を果たしても、どこかクールだ。高校１年の時にバスケットボールとともに始めたゴルフ。その楽しさに魅せられて、すぐに地元のインストラクターのもとに通い出し、ゴルフ歴５年にして全国大会への切符を手中にした。「自分自身も日本学生は初出場で、最初は緊張していましたが、プレーを楽しむことが出来ました。特に前半は…」というとおり、又吉は前半をパープレー。後半も確実にパーを
積み重ねたが、「パープレーでホールアウトできそうで、気が緩んでしまった」７番から３ホールでダブルボギー、ダブルボギー、ボギーと５打スコアを落としてしまった。「これが自分の実力です」と苦笑いをみせた又吉だが、「明日は、今日のラウンドでスコアを崩したホールで絶対にパーをセーブしたい。第３ラウンド進出が目標なので」と気を引き締めていた。「沖縄はゴルフをするのには最高の環境です。高校生活３年間で教わったインストラクターに引き続き教えてもらいたかったので、県内の大学に進学しました」と冷静に先を見据えている。
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