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競技報告
【メダリスト森美穂は涙の復調】
第2日 競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi
自己ベストタイの6アンダーパー・66をマークしてメダリストに輝いた森美穂(ゴールド福井CC)は、涙を浮かべながらインタビューコーナーにやってきた。
「私って、幸せ者だなぁ…。本当にどれだけ感謝してもし切れない…。たくさんの人に支えられて…」言葉も途切れがちだった。涙の理由は、ベストスコアタイではなかった。

不調―。それは、突然、森に襲いかかってきた。昨年の日本女子オープンゴルフ選手権を終えた後だった。
「何がきっかけだったのか、いつからだったのかは、わからないのですが、ショットが曲がりはじめて…」。それが、段々とひどくなって、今年にはいってからは、どん底状態が続くようになっていた。「
構えても、どこに飛ぶのかわからないからバックスウィングできない。ほとんどイップス状態にまで落ち込んでいました。それが、大会直前まで続いていたのです。大好きなゴルフを伸び伸びとプレーして楽しむなんてことは夢のまた夢で、怖くて苦しいばかりでした」
なにしろ、今年は、日本女子アマ前までのベストスコアが75で「80を切れないことも度々。5月の中京ブリヂストンレディスでは1ホールで10などというプレーもありました」

考えられる調整は、全て試みた。それでもトンネルから抜け出すための手がかりさえつかめない。ゴルフを始めてから、これほどの不振は初めての体験で手の施しようもなく、途方に暮れるばかりの日々だった。心配した関係者や、応援してくれる多くの人からアドバイスしてもらったり、励まされたり、支えられたり…。北海道入りして練習ラウンド。かすかな手応えが戻ってきた。狙ったところに、何発か飛ぶようになっていた。スウィングのテンポ、リズムも好調時の感覚が何回か繰り返せた。
「これも、何がきっかけだったのか、わかりません。でも、そこからは日に日に、というより打つ度によくなってきて、“これなら、なんとか格好のつくゴルフになりそう”というところまで時間とともに急激に回復しました」

そして迎えた第1日は71。今年初めてのアンダーパーでのラウンドだった。そして、2日目には7バーディ・1ボギーで6アンダーパー・66を叩き出した。
「すみません。今日は、プレーを思い出すのに時間がかかると思います」
目の前の1打に集中し、「今の自分にできる精一杯のことをやる。それだけでした。だから、スコアのことも頭にありませんでした。瞬間的というか、断片的というか、1打毎に集中していたので、流れとして把握しきれていないのです」
このプレースタイルが続けられたのも「本当に久しぶりで、いつ以来かよく覚えていません」。ただ、スコアカードの66を目にし、確かめたあと、大スランプ中に支えてくれた沢山の人の顔が浮かんできて気付いた。「この大会に入って、どうして調子を取り戻せたのか。これで、本当にスランプから抜け出せたのか。自信をもっていいのか。わからないことだらけでした。不安が消えたわけでもありませんでした。でも、このスコアは自分が出したわけじゃなく、本当に多くのみなさんが、私に出させてくれたんだということがわかりました」
これこそが、森の涙の理由だった。

高校生活最後の日本女子アマ。昨年は3人のメダリストに1打及ばず、マッチプレーでも1回戦で敗退した。今年は、その分まで取り戻して「最高の結果を出して応援してくださったみなさまに恩返しの報告をしたいと思っています」
暗いトンネルが長かった分だけ、抜け出したときの明るさは増す。いざ、マッチプレーへ。

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