逆転優勝への期待は、前半早々に裏切られることになった。スタートからの４ホールで３ボギー。14、15番の連続バーディで見せ場を作れたのが、せめてもの救いだった。
「今日は、優勝への思いが強すぎて、焦りがプレーに出てしまいました。いいプレーを求め過ぎて、１打ごとに考え過ぎで集中力がバラバラになってしまいました。ギャラリーのみなさんに対しても申し訳のないゴルフになってしまいました」
ずらりと並んだ反省の弁である。
賞金ランキングでも、優勝した金庚泰に逆転され、藤田寛之にも抜かれて３位に後退した。どう巻き返していくのか。石川は、原点に戻ることを考えていた。
「優勝や結果を意識しすぎることなく、
自分のゴルフのレベルを上げることを忘れずにプレーしていきたい。これまでやってきたことを、情熱を持って続けていきたいと思います」
反省の中から生まれる石川の強い向上心。２年連続賞金王への戦いは、まだまだ続く。
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