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競技報告
【メダリストの池田智廣は薄氷のベスト8】
第3日 競技報告:塩原義雄 写真:G.Kobayashi/JGA
13番でバンカーからチップインで粘る中井
1回戦を順当に勝ち上がった池田智廣(フィリピン)は、2回戦も地元の中井美有(兵庫県連盟)を相手に9番まで4アップと順調にゲームを進めていた。ところが10番パー5で第3打をグリーンオーバーさせてボギーにして落とすと、そこから流れは大きく変わっていった。12番パー3では3パットでリードは2アップに。

こうなると相手が勢いづく。13番では池田の2オンに対して中井の第2打はグリーンサイドのバンカーに。ここから中井はバンカーショットを直接カップに放り込むバーディで、池田は、このホールも落とすことになった。これで1アップ。追い詰められた池田は、ここで気持ちを切り替えた。

「追い詰められたけど、
ラウンド中ストレッチをする池田
逆転されたわけではなかったので、ここからはもっとていねいにパーを重ねていこうと自分に言い聞かせました」狙い通りに、ここからは無理をせずに着実にパーを重ねて1アップのまま18番ホールへ。そして、ここでも第2打で確実にグリーンをとらえ、2パットのパーで中井とこのホールを分けて1アップの勝利を決めた。

準々決勝の相手は、JGAナショナルチームメンバーの鬼頭桜(美濃加茂高校)となった。両者は3月のクィーンシリキットカップで同じ舞台に立っている顔馴染みだ。ベスト8進出を決めた両選手は、クラブハウスで合うとガッチリと握手をかわして、準々決勝でのお互いの全力での戦いを誓い合っていた。



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