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競技報告
【最後の日本アマで決勝進出の小袋秀人】
第4日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi
午前7時30分。準々決勝で、小袋秀人は「スーパー高校生」と小袋が表現する伊藤誠道とのマッチを1upで勝ち抜いた。
敗れた伊藤誠道は、こういう。
「たぶん(このマッチを見ていた人なら)100人が100人ともいい試合だったと言うと思う。僕が4バーディ・ノーボギー。向こうが5バーディ・ノーボギー。紙一重かといわれれば、紙一重だったかもしれない。マッチプレーでは折れる自分と、折れない自分との闘いだとも思います。これ外したら相手に持っていかれるという自分、逆に入れたらいけるという自分もいて、そういう葛藤が1打1打にあるのがマッチプレーだと思います。小袋さんは、折れない自分を、要所要所でしっかりと出せ
ていたのだと思います」
伊藤は、準々決勝で「そういういいゲームができたのは、昨日の2つのマッチ。特に伊藤涼太さんとのマッチを経験し、勝ち抜くことができたからこそ、だと思います。そうでなければ、小袋さんとのマッチは、5and4とか、ぼろ負けしていたかも知れない」と語っていた。

小袋も、同じようなことを言っていた。
彼は1回戦で「自分に運がある。負ける展開から勝てたのは、きっと神様が助けてくれたのだろう」と実力以外の何かがついていると信じきっていた。それは、1回戦でゲームの流れは切迫していて、18番を1downで迎えた18番。その窮地の中で対戦した徳山雄大が1メートル弱の距離を外して、オールスクウェアに戻した場面だった。さらに、20ホール目で左バンカーから10センチにつけて1up勝ちしたことを、彼は「運がついている」と言っているのだ。
でも…決して、運だけではない。

小袋は、今年4月に日大をやめて秋にはQTへ挑戦する決意をした。そして最後の日本アマで精一杯のゴルフをして、できれば勝ちたいという目標を立てた。
「ストロークプレーと違って、マッチプレーでは、最後は、ショートゲームとパッティングに勝敗がかかるわけで、そのためにショートコースへ週3回行ってショートゲームとパッティングに磨きをかけたんです」
もちろん、トレーニングも続けた。準決勝で対戦した香妻陣一朗とは、ともにナショナルチームのメンバーで、仲も良く、一緒にトレーニングやラウンドをしている。そのときのきついトレーニングで、体幹が鍛えられラウンドの後半でも、スイング軸が崩れずにショットできる体が、どういうものか体感できた。だから、それも続けた。

準決勝のマッチが始まる前に、小袋は香妻に「お互いバーディ合戦で頑張ろうな」と声をかけてスタートした。
小袋は1番でチップイン・イーグルでまず1upした。
「これもショートコースでの成果だと思います。30ヤード。イメージ通りでした」
彼は、このマッチでも「挑戦者」であると自分の立ち位置を再確認していた。そして1upしたときに「リードしたからには…」という気持ちをその立ち位置の原動力にした。
3番で2up。8番は香妻に獲られて1upで折り返す。
「向こうが(バーディでどんどん)伸ばさない限り、負けることはない。ともかく、食らいついていこう」。

小袋は、2010、2011年の日本アマで、1回戦敗退を喫している。
「マッチでありながらストロークプレーの感覚でゴルフをしていたのだと反省しました。確かに、相手よりもバーディをたくさんとれば、マッチでも勝てるわけですが、それだけではなく、目の前の相手を動揺することなくしっかりと見据えて、自分のゲームプランも考えるということも大切だと思ったんです。ストロークプレーのときは、それが自分に過度の動揺を招いたりするんですが…」
過去に、マッチで敗れた経験が小袋を逞しくさせたのだろう。

小袋にはこの先に大きな志がある。「QTに1発合格して、来年は、仲間だった藤本佳則や川村昌弘たちと一緒に戦いたい」という夢である。そして「これがお世話になったJGAさんの最後の大会、日本アマで悔いのないゴルフをしよう」という、その強い覚悟が、彼の気力と熱く、強い思いを支えている。

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