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競技報告
【2位通過の谷口徹は4度目の最終予選通過に満面の笑み】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
谷口徹が全米オープン最終予選に出場したのは、今年で4度目。その全てで本選出場権を獲得している。「出場したら、予選落ちしたくないのは、試合も最終予選も同じ。通らないと(意味がない)」と誇らしげに高笑いを見せるが、今年は苦しい戦いを強いられていた。

「パットが入らなくて…」というのがその要因。通過枠の6人を決める争いも、第2ラウンド中盤まで当落線上で浮き沈みを続けていた。本選出場を確実にしたのは、5番ホール(パー5)。「最高のショット。一撃でモノにした」という手ごたえを持って放たれた5番アイアンは約200ヤード先のグリーンを捉えた。7メートルほどのイーグルパットは、「これ入れとかないと」と、
気合を込めて放り込んだ。

谷口は、既にベテランの域に達しているが、今年も日本プロゴルフ選手権を制するなど、その力は衰えるどころか、益々伸びを見せている。

「俺、最終予選は、まだ勝率10割。タイガースより強い。どのチームより強い」と軽口を残す谷口。全米オープンの週は休暇を楽しむ予定だったが、「家族は休みがなくなって文句を言うかも。パパが下手だったら、休みに付き合えるのに、ごめんね」と家族思いの一面を除かせつつ、「全米オープンに連れて行くのは僕が過酷過ぎて一杯一杯」と世界屈指のセッティングが施される全米オープンに、軽妙な冗談には似合わない悲壮な覚悟を垣間見せた。

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