2013年度(第23回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【10番イーグルで決めた室田淳の大会2勝目】
第4日 競技報告:塩原義雄    写真:Gary Kobayashi / Akihiro Ueda
「流れ…云々より、目の前の1打に集中していく」と第3ラウンドを終えて語っていた室田淳の最終ラウンド。スタートの1番でいきなり3パットのボギーを叩いた。返しの1メートル強のフックラインをカップ左にはずしたものだった。「あれ、今日はパットに苦しめられるのかな…なんて、ちょっと思ってしまったけど、それが現実になってしまって、前半は本当に苦しかった。2番(パー3)であわやホールインワンかというショットでバーディを取り返したけど、やっぱりパッティングはうまくいかなかった」。

でも、ここからの話が、いつもの室田とは違っていた。「6番で水巻に並ばれても、7番でボギーを叩いても、パッティングのストローク
やタッチを変えずにやり通した。1番の3パットの後に決めていたんだ。いつもなら、あれこれいじって、ますます深みにはまってしまうパターンなんだけど、今回は、“そのうち入ってくれるだろう”と、自分を信じてみることにしたんだ」。
10番(パー5)。雨の中、ドライバーショットを300ヤード近くぶっ飛ばし、ピンまでの残り距離は196ヤード。手にしたのは4番アイアンだった。このショットがピン右1.5メートルに止まった。スライスライン。これが決まってのイーグルだった。「そのうち入ってくれるだろうと呑気に構えていたけど、あそこでなんとか(ホールに)入ってくれた。自分にとっても、並んでいた水巻にとっても大きなイーグルだったね。もちろん、自分にとってはここ一番という場面でパットが決まったこと。水巻にしてみれば、一気に2打差となったわけだからショック、ダメージが大きかっただろうということ。カッコよくいえばクラッチパットだったね」。

その後の展開をみれば、まさにこのイーグルが勝負の分かれ目になったといえる。3ボギーと後退していく水巻。対して室田は1ボギーで踏みとどまった。終わってみれば、2位に3打差をつけての2年ぶり2度目の優勝が待っていた。
1時間以上も前にホールアウトし、ローアマチュアを決めていた松本新語が口にしていた展開どおりになった。「2年前の広島での大会で雨の最終ラウンド、僕がローアマチュアで、室田プロが優勝。今回も雨の最終ラウンドで僕がローアマだったから、あのときと同じで優勝は室田プロかな…」。

初出場だった2005年が6位。翌2006年からは4年連続2位(タイ含む)。2010年に4位タイで終わった後の2011年大会で念願の初優勝。そして、昨年大会がまた2位タイ。常に優勝争いの渦の中にいた。室田には、こんな思いがあった。
「本当のことをいうと、シニアでは賞金王には拘っていない。それより、自分にできる精一杯のゴルフで常に優勝を狙える位置でプレーして大会を盛り上げること。シニアのツアーに貢献すること。青木さんや中嶋さん、高橋(勝成)さんが、そういうゴルフで、成績で引っ張ってくれたじゃないですか。自分もシニアツアーでは、そういう存在でありたいと思ってきたし、それは、今でも変わっていません」

日本シニアオープン2勝目は、シニアツアー通算10勝目の区切りでもあった。室田は、もう一つ胸の中にある思いを口にした。「これまではレギュラーツアーにも出させてもらい、そこでの戦いをとおして飛距離で若い選手たちと少しでも張り合えるようにとか、ピンを狙う積極性とか、シニアでの戦いにプラスにしてきた。でも、ぼちぼちシニアツアーに専念するタイミングかな…と思っている。シニアの競技で地方のアマチュアゴルファーとの交流をはかり、ゴルフ普及の役に立ちたい。そんなことを真剣に考えています。レギュラーツアーでもう一度勝ってやろう。55歳までは、そう思っていましたけど、今は、夢にもならない現実を認めています。それにしても、自分は幸せ者です。ゴルフに感謝、ファンの皆さんに感謝、関係各方面に感謝。ええ、本当に感謝、感謝です」。

青木功に言われたことがある。「日本と名のつく競技では1勝じゃダメ。2勝しなけりゃ本物じゃない」。室田の頭にこびりついていた言葉である。
「2勝できたから、これで青木さんにも認めてもらえそうですね」
悲願の初優勝から2年たって念願の2勝目。室田は、いつになく饒舌だった。

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