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競技報告
【2打差2位の豊島は「自分らしくないゴルフ」に苦笑】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
昨年大会5位の豊島豊は、ホールアウト後に苦笑いを見せた。スタートの10番で1メートルのパーパットを外してのボギーに「安全に打ったのが、裏目に出ました。オイオイという感じでしたね。日本アマ以来の競技ゴルフなのに、こんなスタートじゃ楽しめないよ」と思ったという。豊島は、ショートゲームでスコアメイクするプレースタイルなのに、出だしでの躓きは、思いもよらぬことだったろう。しかし、この後も豊島には思いもよらぬことが起きる。

12番(パー5)に続き13番では4メートルを決めて連続バーディ。14番でまたもショートパットを外してボギーとするが、17、18番で2度目の連続バーディを決めて前半を34でまとめる。後半も2番で8メートルの上りのストレートのラインを沈めると、4、5番で3度目の連続バーディ。この時点で5アンダーパーまでスコアを伸ばしたが6番以降は、雨の影響もあってコースも暗くなりはじめ「ラインが読みづらかった」とグリーン上で苦しみチャンスをものにできずにいると、6番と8番のパー3で「優しくはないパー3ですが、逃げてのボギーはもったいない」と悔しさが残る2つのボギーを叩くが、7バーディ・4ボギーの69でホールアウト。首位の髙橋と3打差の単独2位と好位置で第1ラウンドを終えた。

「今日は、本当に自分らしくないゴルフでしたよ」と言ったのは、前半2つのショートパットのミスと、7つのバーディ。「自分の球筋は低いので、グリーン手前に木があるこのコースは、得意ではないんです。それが7つのバーディなんて。もちろん、紫CC・すみれでは初めてですよ」と、首をかしげる。「僕らしいというなら、3バーディ・ノーボギーの69かな」と笑う。本選手権でも常に優勝争いの一角に食い込んできている豊島だが、残念ながらまだ優勝杯には手が届いていない。

「得意ではない」という舞台で、「自分らしくない」内容ながらも2位スタートは、今年こそはのチャンスだといえよう。「25歳以上から出場できることになった今大会は、やっぱり飛距離では勝負にならない。グリーン上で勝負になると思います。今日ぐらいパットが入った試合は久しぶりですから…」と、「自分らしくないゴルフ」を忘れ、勝負所とよんでいるパッティングが明日以降も決まれば、初戴冠も夢ではない。

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