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Championship Reports
競技報告
【同世代の選手たちに負けたくないという思いが実った高橋の逆転優勝】
第4日 競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe/JGA
「結果は考えずに、いつもどおりの自分のゴルフをしよう」
高橋は、そんな気持ちでスタートホールを迎えた。でも、いつもとは違うことに、すぐに気づかされることになる。パーオンした後のファーストパット。手が震えていた。そのままストロークしたが、思うように手は動いてくれなかった。ボールは、カップ手前1メートルほどにショートしていた。パーパット。やっぱり手が動かなかった。でも、ボールはカップに沈んでくれた。

優勝を意識せずにプレーする…そう考えていることこそ意識している証拠。高橋は、そのことに気づいて、優勝を意識しながらのプレーに切り替えた。

3番で3メートルのチャンスを迎えた。手の震えはお
ホールアウト風景
さまっていた。カップ中央から決まった。5番では、第2打で勝負を賭けた。フェアウェイからピンまで120ヤード。「普段なら、ピンを狙う状況ではなかったのですけど、ちょっと自分に発破をかけたくて」敢えてピンを狙った。フェードボールで根元に止めてやる。強い意志のこもったボールは、1.5メートルほどにピタリと止まった。

「負けず嫌い」と広言する。でも、その言葉には裏があった。「自分は、本当は弱いところだらけなんです。だから、“負けず嫌い”と言ったり、そういう振りをしないと自分に負けそうになるので…」

5番で勝負を賭ける気になったのも、弱い自分を押し込めてしまおうとする狙いからだった。ピンそばについたのを確認すると、心の中で自分に語り掛けていたという。
「やるじゃん、自分。上手いじゃん、私」

これで前の組でラウンドする畑岡、同組で首位スタートだった吉本ひかると通算11アンダーパーで並んだ。6番で予想外の出来事があった。吉本がグリーン手前のバンカーからの第3打をホームランさせて奥のOBに打ち込んでしまったのだ。このホールをダブルパーにして脱落していった。高橋も第2打をグリーン奥にはずし、ピンチを迎えていた。寄せられる状況ではなかった。
「ここは無理をせずにボギーでよし」 吉本のトラブルに、逆に冷静になっていた。

前半の9ホールを終えて、通算11アンダーでトップに立っていた。「勝てるかな…」そんな気持ちにさせてくれたシーンが終盤の16番(パー3)の出来事だった。4メートルに1オンしていたボールに佐渡山の第2打が当たった。動いたボールを元の位置に戻した。今度は佐渡山が先にパットした。はずれた。高橋は、このボールの転がりをじっと見ていた。同じライン。「ものすごく参考になりました。自分にはツキもあるかなって感じました。優勝するには、運も味方につけなければいけない、そんなことを誰かが言っていたことも思い出していました」。ということで、バーディパットをカップ中央から決めて2位グループに3打差をつけた。

最終18番(パー5)もしっかりバーディに仕上げて、初優勝に自ら花を添えた。ともすれば「私なんか…」と弱気になる自分を押し隠し、鼓舞するための勝負にもでる。「本当に勝てたんですね。うれしいです。そんな言葉しか出てきません。自信もつきました。もう、負けず嫌いと言わなくてもよさそうです。次は日本ジュニアゴルフ選手権です。勝ちます」
もう、どこにも弱気になる高橋は、いなかった。

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