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Championship Reports
競技報告
【日本タイトル初獲得の亀代は「プレーオフは気持ちよくプレーできた」】
第4日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Y.Watanabe
スタート前、亀代順哉は、いつになく緊張していた。それもそのはず「僕は、日本と名のつくタイトルを獲ったことがないですし、こうして優勝争いする経験も少ないですから」と言った。だから「スタート前は、スコアを意識しちゃってたんですね。スコアを落としちゃいけないとか、いい球を打たなければとか、そんなこと意識しちゃっていたら、いきなりボギー、ボギーだったんです」と振り返る。
1打差の通算3アンダーパー、4位タイからのスタート。ようやく少し気を取り直せたのが、連続ボギーのあとだった。4番、バーディ。そして「3日間、ずっと苦手でグリーンの左を外していたパー3を、今日もボギー。でも、それはダメージにはならなか
ったんです」そして、9番(557ヤード、パー5)にやってきた。ここで亀代は、まさに自分のアドバンテージをフルに発揮した。それは飛距離である。今年の東建ホームメイトカップで記録したドライビングディスタンス総合1位との自信と実力だった。風がフォローだったが、残り距離220ヤードで逆算すると330ヤード飛んでいることになる。平均飛距離が290ヤード。優に300ヤードを超えるティーショット。220ヤードを5番アイアン。ボールはグリーン横に止まったが、そこから50センチに寄せてのバーディ。

勢いがついた。続く10番から12番と、この日も4連続バーディで、通算5アンダーパーとして一気に優位に立った。さらに17番(パー5)で4メートルを沈めてバーディとして、この時点で、通算6アンダーパーの首位に立った。
「もともと飛ぶほうだったんですけど、大学2年から20ヤードは飛ぶようになりました。それに曲がり幅が少なくなったんだと思います。はい。トレーニングの影響が大きいですね。入学時で70キロの体重が、いまは80キロ。太ももも、測ったら70センチあったんですよ。だからズボンがはけなくて(笑)。あ、もうひとつ胸囲も大きくなりましたね。それが飛距離に繋がっているのだと思います」と嬉しそうに語った。

18番で、亀代は、2オンに成功したもののピン右横の奥、10メートルにつけた。下りのフックライン。それを難なくパーで沈めて通算6アンダーパーでホールアウトした。
先にスコアカードを提出した亀代は、現在ホールアウトした選手の中でトップだよ、と教えられると「じゃあ、プレーオフの準備をしておきます」と言って、ハウスを出た。ちょうどこのとき、最終組の比嘉が、通算5アンダーパーでグリーン手前のアプローチをするところだった。
練習グリーンの先に18番グリーンがある。亀代は、練習グリーンを通りすぎて、様子を見ようと18番グリーン裏に向かった。その途端に「ワーッ」という大歓声が巻き起こった。「入った!入った!」と次々に声があがった。
「あ、比嘉さん、入れたんだ。バーディならやっぱりプレーオフだな」と思ったという。18ホールをプレーした戦闘態勢のレベルのギアをそのまま維持して、プレーオフが行われる1番へと向かった。

「プレーオフに向かうとき、それに2ホールを戦っている最中は、全然、プレッシャーとかなにもなく、気持よくプレーできたという感じですね」
2ホール目となる18番。ともに2オンしている。最初にピン右奥13メートルから比嘉が打った。わずかに外れて1メートル弱オーバーを残した。そして、亀代の、ピン右斜め奥から6、7メートルを打った。下りのフックライン。ボールはカップのフチで止まりかけるようにゆっくりころがって、そのままカップに沈んだ。亀代は、思わずガッツポーズをした。「あのラインは、さっきの18番と同じライン。距離だけが違っていましたけど、ほぼ同じラインで、ちゃんとストロークできれば大丈夫だと思って打ちました」と言った。

まさかの優勝だったのかもしれない。でも、単に偶然ではないと思う。大阪学院大学は、最近では大堀裕次郎、長谷川祥平と有望な選手を輩出している。「4年ほど前にコーチも変わって、凄く生き生きしていますし最高です。練習環境もいいですよ。アプローチ練習場、打球練習場、あとは練習できるコースも7、8コースありますしね。僕は寮にいますけど、とても綺麗で広い部屋なんですよ」と、キャプテンとしてゴルフ部のアピールも忘れない。亀代が、優勝したという実感を、しっかりと味わえるには、もう少し時間がかかるかも知れない。

優勝という栄冠を引き寄せた運の強さは、キャプテンとして60名ほどの部員をまとめる苦労と、筋トレ、走り込みなど、ショットの精度をあげるための精進のご褒美かも知れない。


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