2018年度(第83回)日本オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【単独首位に躍り出た桂川は「13番のイーグルで気持ちが楽になった」】
第2日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Yoshitaka Watanabe
アマチュアの桂川有人が、単独首位に立った。通算8アンダーパー。2位タイグループと1打差だ。前半をパープレーで折り返した後半12番から、まさに怒涛の追撃だった。バーディ、バーディ、イーグル、バーディ、バーディ、さらに17番もバーディとし、後半を30で収めての6アンダーパーの65である。
その快挙に、戸惑いを隠せないままインタビュールームにやってきた桂川は、もちろん大勢に囲まれてのインタビューも初めての経験だし、プロと一緒に戦うオープン競技出場も初めてのことだった。

「前半を終わって、11番でボギーを叩いたときは、一気にテンションが下がったんです。予選通過できるだろうかって思っちゃっていま
した」ところが、次の12番で3メートルほどの距離を入れてバーディ。「あれ?」続く13番(514ヤード・パー4)。誰もが手こずる長いパー4である。そこをなんとか2オンさせたものの、残り10メートルのスライスライン。「それが横から入っちゃったんです。まさかですよね」と、このとき、桂川はどこかのスイッチが入ってしまったのだろう。「あれ?流れが変わりそう」と、どんより重たい空気のモチベーションから、一気に目の前が開けたような気分になったのだろう。
続く、14番(パー5)では4〜5メートルを入れてのイーグルだった。半分、自分の置かれている状況に驚きながらも、その気運のある流れに任せた彼は、一気に突っ走った。「気づいたら、という感じです。前半は、ともかく耐えるゴルフ。まあ、今日はこういう日だと思って、1日耐えて予選通過をなんとかしようとしか考えていなかったんです。13番のイーグルで、気落ちが楽になったんだと思います。まだいまは(単独首位の)実感はありません」と初々しい表情で語ってくれた。

桂川は、今年の日本学生ゴルフ選手権に優勝している。そして地元愛知県で愛知県アマ、中部アマにも優勝したけれど、東海クラシックのマンデーでは2打足りずに本戦出場が叶わなかった。
現在日本大学2年生。目標とする人に「大谷翔平」とある。「ユーチューブとかいろいろ見ていると、人間的にも素晴らしく憧れる人です。ゴルファーではタイガー・ウッズですけど」と言った。

これまでジュニア、学生アマチュア界であまり全国的に知られていない。それもそのはずで、高校時代は、3年間フィリピンにゴルフ留学していた。「練習場の知り合いの方が、そういうのがあると教えてくれて、行きたいと母に話したら、最初は反対されましたが、母と下見に行って、許可が降りたんです。ゴルフ場から徒歩圏内にホームステイしていました」という。日本ジュニアや中部ジュニアの大会のときには帰国していた。中部と言えば、同じ日大の2年先輩に昨年の日本アマチャンピオン・大澤和也がいる。「合宿とかいろいろお世話になっています。頼りがいのある先輩です」と嬉しそうに語っていた。

残り36ホールを前に、単独首位。しかも大学2年生のアマチュア選手だ。「もちろん、勝ちたいですよ。そうなればシード権とかありますし……。でも、まずは単独首位になったこと自体、いまはまだ考えられないし、明日から、このコースは、攻めてもうまくいかないですから、マネジメントをしっかりと考えたプレーをしたいと思います。僕は、どちらかというとドライバーで攻めるというよりは、得意なアイアンで攻めていくタイプなので、明日からも、そういうゴルフで戦いたいと思います」。

3歳のころから、祖父・征男さんからゴルフの手ほどきを受けて、本選手権が始まる10月9日に、二十歳の誕生日を迎えた。そんな桂川選手にとって、まずは第2ラウンド単独首位というのは、サプライズなバースデープレゼントだった。


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