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競技報告
【念願の優勝を遂げた梶谷翼は笑顔のラウンド習得の真っ最中】
第3日 競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe
フロントナインで3バーディの33。通算8アンダーパーまでスコアを伸ばして梶谷は、首位の座を固めた。バックナインでは12番をボギーにしたものの、最終18番をバーディで締めくくって、2位に2打差をつけてホールアウトした。同郷の渋野日向子から学んだことがある。あの笑顔である。

「私は、ミスをしたり、ボギーを打つと、自分に腹を立ててリズムを崩していました。日向子さんは、そんなときも笑顔で、ミスを引きずりません。私は、それでなくとも周りから“怖い”って言われるので、まず、その印象を変えなければいけないと思って、真似するようにしました」。確かに、ボギーを打った後にも笑顔はあった。でも、まだぎこちない
。「はい、まだ若葉マークなので、勘弁してください」。習得しようと取り組んでいる真っ最中なのだ。多少のぎこちなさは仕方あるまい。できるだけ笑顔でプレーするように心がけるようになって、明らかな変化があったという。
「それまでの私は、ラウンドとなるとゴルフのことばかり考えていて、それが集中することだ思い込んでいました。でも、日向子さんの真似をするようになって。から、集中と解放というんですか、オンとオフの切り替えができるようになっていると思うんです。集中しっぱなしでは、続きませんよね。それが、どこかで切れてミスになる。で、ミスした自分に腹を立てて自滅する。その繰り返しだったことに気づきました。日本ジュニアでも一昨年大会が2位、昨年は3位タイ(いずれも12~14歳の部)と勝ちたい気持ちばかりが先行して、優勝できなかった原因も、そこにあったのだと思います」。

渋野の勝負強さからも学んだことがある。「一か八か、というのではなく、勝負を賭けるときは、迷わずに攻めていくこと。その姿勢です」。最終ラウンド、梶谷は、決めていた。「勝負は、“勝つか、負けるか“なので、思いっきりよく打つこと。悔いが残らないように、自分の思うとおりにスウィングする。ストロークする。そして、その1打が終わったら、結果は振り返らずに、気持ちをいったん解放して、次の1打に向かう。淡々と、それを繰り返すこと」。そう決めていたとおりのラウンドができたという。その結果が優勝だった。

梶谷は、今年からナショナルチームのメンバーになっている。クイーンシリキットカップはじめ、海外での試合経験も積んでいる。この後、8月末には、箱根に21の国と地域の選手が集ってのAPGCジュニア選手権が待っている。今年は、日本が初めてホスト国となる国際競技である。チームは男女3人ずつの6人で編成されるチーム戦だ。梶谷はチームメンバーに選ばれ、この舞台に立つ。安田裕香や吉田優利らも、この舞台を踏んできた。「いずれは世界で戦い、メジャー大会で優勝したい」という夢を持つ梶谷には、このジュニア大会は大きな登竜門にもなる。「高校1年生で日本ジュニアに優勝したからといって気を抜くようなことはしません。自分のゴルフ、自分のプレースタイルを確立できるように、もっともっといろいろなステージでの経験を積んで成長していきたいと思います」。

この高校1年生、言うことも、考えていることも、実にしっかりしている。

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