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競技報告
【豊島豊が谷本伊知郎とのプレーオフを制し3連覇で大会最多の5勝目を飾る】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
2023年度(第27回)日本ミッドアマチュアゴルフ選手権は17日、福岡県糸島市の芥屋ゴルフ倶楽部で最終ラウンドを行った。通算8オーバーパーで豊島豊(東千葉)と谷本伊知郎(高松グランド)が首位タイでホールアウト。両者のプレーオフは3ホール目で、谷本がボギーを叩いたのに対して豊島がパーをセーブし決着。豊島が本選手権初の3連覇で最多優勝記録を更新する5勝目に華を添えた。

西北西から吹き抜ける4.5メートルの風は、14度を示す温度計より肌寒さを感じさせ、断続的な降雨とともに選手たちを苦しめた。2位に2打差をつけて単独首位でティーオフした豊島は1番ホールでいきなりのダブルボギーを叩くと、2番でもボギーとスタートで躓き、7番のボギーで前半を4オーバーパーで終える。その豊島に迫ったのは、3打差4位タイにつけていた谷本。谷本は前半で2つスコアを落としたものの、豊島に1打差に詰め寄り、優勝争いは混戦模様となった。

後半、上位陣はボギーが先行する苦しい流れとなった。谷本も例外ではなく、4ボギーを喫し通算8オーバーパーでホールアウトして、最終組のプレーを待つ。首位の豊島は11番でこの日初バーディを奪って後続との差を広げたが、12番からまさかの3連続ボギー。16番でもボギーを叩いてしまう。それでも、2位の谷本とは2打のリードを保ち迎えた最終ホール。このまま逃げ切って3連覇を達成するかと思われた豊島だったが、ダブルボギーを叩いてしまいリードを守れず、勝負は2014年大会以来2度目となるプレーオフに持ち込まれた。

1番ホール、4番ホールの繰り返しで行われたプレーオフ。2ホールを両者パーで引き分けて迎えた3ホール目。豊島がパーセーブしたのに対し、谷本は痛恨のボギーで決着。豊島の記録更新は苦しみの末に成し遂げられた。

JGA創立100周年となる2024年大会は、11月13日から15日の3日間、兵庫県の高室池ゴルフ倶楽部での開催が決定している。

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