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+ 【2015年度(第100回)日本アマチュアゴルフ選手権 プレイバック②】
[2020/08/17]
「2015年度(第100回)日本アマチュアゴルフ選手権」は、兵庫県三木市の廣野ゴルフ倶楽部と兵庫県小野市の小野ゴルフ倶楽部での2日間36ホール・ストロークプレーの結果、上位64名のマッチプレー進出者が決定し、3日目からは廣野ゴルフ倶楽部でマッチプレーが行われました。ストロークプレーとは異なり、目の前の対戦相手との心理戦の要素も大きな戦いは、各マッチとも見応えのあるものとなりました。中編では、金谷拓実と中島啓太の決勝戦までの道のりを軸に、マッチ1回戦から準決勝までの様子を振り返ります。

大会3日目は、マッチプレー1回戦の32マッチが行われた。メダリストの阿久津未来也はマッチプレー進出最後の
1枠を勝ち取った吉田好輝を7and6、村山駿も高橋彗を4and3で下して2回戦に進出。ストロークプレー3位の金谷拓実は植竹勇太を5and4、本選手権初出場の中島啓太は玉城海伍と20ホールに及ぶ熱戦を制した。1回戦で注目を集めたのは、特別承認選手のScott Harveyと高橋雅也の第18マッチ。日米ミッドアマチャンピオン同士のマッチアップとなったこの戦いは、Harveyが終始有利な展開で進んでいく。7番でHarveyが1upとすると、9番、12番、13番も奪取。Harveyは15番も獲り、5and3で全米ミッドアマチャンピオンに軍配が上がった。

大会4日目は、マッチプレー2回戦と3回戦。阿久津は若原亮太を2nad1で下しベスト16入りを決めた一方で、村山はHarveyに3nad2に敗れて2回戦で姿を消した。中島は吉田心を2and1で退け、3回戦でメダリストの阿久津との対戦が決まった。
廣野ゴルフ倶楽部のアマチュアコースレコードを23年ぶりに更新するなど絶好調の阿久津に対して、初出場の中島が挑む形となったこのマッチは、1番で阿久津がバーディを奪い1up。しかし、中島も「周囲の人から阿久津さんは強敵と聞いていたので、食らいついて、良い流れになれば」と負けじと2番を取り返す。その後も一進一退の攻防を演じた2人のマッチが動いたのは、7番。4番で奪われたリードをこのホールで追いついた中島は、8番をバーディで奪取。9番では阿久津がボギー、10番もバーディを奪った中島が4ホール連続で勝利し、一気に3upとした。中島はその後も中学生とは思えない冷静沈着なプレーで阿久津に付け入るすきを与えず、4and3でジャイアントキリングを果たし、ベスト8入りとなった。
金谷は得意のパッティングが好調で伊波宏隆との2回戦を8and6で大勝。3回戦は、高校の先輩でもある長谷川祥平との対戦となった。長谷川は1回戦で熊本侑三を5and4、2回戦では北海道の強豪、片岡尚之を8and6の大差で下し、両者とも絶好調で顔を合わせた。先手を取ったのは、「片岡選手から長谷川選手のプレーぶりを聞いて…開き直って勝負に臨みました」という金谷。2番も獲った金谷が2upトリードしたが、長谷川も4、5番と連続で奪取し、オールスクウェア。長谷川は7番、9番でバーディを奪い、逆に2upリードと前半を優位に進めた。しかし、金谷は焦りを見せず、10番を獲ると12番では下りの3メートルをねじ込んで長谷川に追いつく。「3パットも覚悟したけれど、ここは勝負どころと決めて」打ったパッティングが金谷に勝負の流れを呼び込み、13、15番で長谷川がボギーを喫して金谷がリードを広げ、3and2で金谷が勝利を収めた。「長谷川選手に勝てて、もっと上にいきたいという気持ちが強くなった」という金谷は、その言葉とおり、一気に頂点まで上り詰めていく。

大会5日目は準々決勝4マッチと準決勝2マッチ。
金谷と中島はともに3and2で準決勝に駒を進める中、準々決勝で注目を集めたのは、全米ミッドアマチャンピオンのScott HarveyとJGAナショナルチームメンバーの石徳俊樹とのマッチ。亀代順哉との3回戦を1upの接戦で競り勝った石徳。ニュージーランドストローク選手権で日本男子選手初優勝を果たすなど上り調子の石徳が、この年のマスターズトーナメントにも出場しているHarveyに挑戦する形となったこの試合。終始リードを奪ったのはHarvey。Harveyは石徳に15番を終えるまで一度もリードを許すこと無く、優位に試合を進めていく。しかしここから、石徳が驚異の粘りを見せ、16番のバーディでオールスクウェアに持ち込むと、17番は両者バーディで分け、最終18番でついに石徳が逆転し、大金星を上げた。敗れたHarveyも「石徳選手は終盤5ホールで4バーディ。素晴らしいプレーだった」と石徳のプレーを絶賛した。
ベスト4による決勝戦進出を争う準決勝は、中島が2and1、金谷はHarveyを破った石徳に3and2で勝利。第100回記念大会の決勝は、15歳19日の中島と17歳51日の金谷による史上最年少優勝記録更新をかけた歴史に残る顔合わせとなった。

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