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競技報告
【プレーオフも覚悟した熱戦を制して初タイトルを獲得した石井】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
日本シニアゴルフ選手権の2002年大会で2位、2005年大会では5位タイとあと一歩優勝に届かなかった石井重次が、日本グランドシニアゴルフ選手権3度目の挑戦で初の栄冠を勝ち取った。

第1ラウンドをイーブンパーとして首位に立ち、この日は1バーディ・5ボギーの76、通算4オーバーパーで見事逃げ切って、初の日本タイトルを獲得した。

最終ラウンドは4番ホールで幸先よくバーディを奪ったものの、続く5番、6番ホールで「30センチと50センチのパーパットを外したんだよ。そこは両方とも3パットでね」と、まさかの連続ボギーを叩いてしまった。8番ホールでもボギーとし、前半は38としてしまう。後半に入って
も優勝へのプレッシャーからか、耐えるゴルフが続く。13番、16番ホールをボギーとして1打差2位タイスタートの大川とスコアが僅差になった。「なんとなく差はあるかな、という感じでした。その差がいくつなのか自信がなくて、最後はパー5だから獲りたくて」と、最終ホールでなんとしてもバーディを奪いたかったと攻めたが、パーでホールアウトとなった。

18番ホールで大川が渾身のバーディパットを沈めたのを見届け「プレーオフですかね」と大川へ声を掛ける。しかし1打差で逃げ切ったことを知った石井は、共に戦った大川と握手を交わし、互いの健闘を称え合った。

「嬉しいですね」。それまで笑顔を見せることのなかった石井が笑顔でインタビューに応える。「実は2週間前に右足ふくらはぎを肉離れしてね。全治3週間と言われたから、間に合わないと思っていたけど、熊本に来てみたら痛みも無くて」と本選手権に間に合わせることができ、嬉しい初タイトルを獲得した。

連覇について聞かれると「来年は三好カントリー倶楽部でしょ。狭いコースだからね、難しいよ」と笑顔でコースをあとにした。

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