2005 JULY vol.77

A: (ゴルフ場オーナー社長)
C先生お久しぶりです。ラウンドはいかがでしたか。
C: (顧問弁護士)
スコアはともかく、桜を楽しませてもらいましたよ。
B: (ゴルフ場支配人)
ところで先生、少しだけご相談よろしいでしょうか。
社長がどうしてもお聞きしたいことがあるようです。
C: もちろん、どうぞ。
A: 最近テレビなどマスコミでは、各企業の個人情報保護法への対応が取り上げられています。ファイルや名簿の整理とか従業員を教育したり随分面倒なことをやっているようですが、私たちのような上場もしてない小さなゴルフ場企業でも、そういうことをやらないといけないのでしょうか。
B: 私たちの地域の支配人会からは、4月の全面施行に備え、対応策が送られ、私たちも参考にしました。また、近くの外資系のグループゴルフ場では、本社からグループ全コースの会員や取引先を対象として、個人情報保護法についての会社の取り組みを、きれいなパンフレットの形で流しています。
C: ええ。そのパンフレットは、私のところにも送られてきたので見ましたよ。さすが株式上場を目標にしているだけのことはあるようですね。バブル崩壊後、大企業や上場企業は、バブル期の無軌道ぶりを反省したのかどうかは別にして、コンプライアンス(法令などの遵守)重視の姿勢が欠かせなくなっています。つまり違法とまでは言えなくても、企業の社会的責任に照らし、やってはいけないことがあるというわけでしょう。
A: 違法でないなら何でもやっていいなどと考えること自体、おかしなことですから、コンプライアンスは企業としては当たり前ですよね。


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