2005 JULY vol.77

 日本や米国では、ゴルフゲームはストロークプレーが主流ですが、英国では大部分のゴルファーがマッチプレーを楽しんでいます。R&Aも競技運営ガイダンスの中で、その査定は管轄外としても、適用について述べている事項でも、その大部分がハンディキャップ付きマッチプレーについて費やされています。

 ゴルフ競技やルールの統轄団体としての創立は、R&A1753年、USGA1894年、そしてJGAが1924年ですが、いずれもその国にはその前からいくつかのゴルフ倶楽部があり、競技もルールも見よう見まねで行われていました。規則で言えば、さまざまな倶楽部のローカルルールをゼネラルルールに基づくものに統一してきたような経緯があります。一方のハンディキャップも同様です。JGAハンディキャップ規定が1978(S53)年に制定されましたが、その頃の日本にはすでに1000コースほどのゴルフ場があり、実際的には倶楽部ハンディキャップで競技が行われていました。

 しかし、25年以上経った現在、ゴルフ場は2400コース、ゴルファーは1000万人と、われわれ日本人を取り巻くゴルフ環境は大きく変貌しました。また、ゴルファーは国内の多くのコースでプレーするほか、海外のコースでもゴルフを楽しむように様変わりしています。

 JGAハンディキャップの対象となる人は、これら全てのゴルファーです。ゴルフを楽しむ一人ひとりがJGAハンディキャップを取得してプレーすることが最も公平で楽しく、やり甲斐があることです。全てのゴルファーにハンディキャップの本質をご理解いただくには長い時間がかかるでしょう。しかし、その方向は着実に進ませるべきだと思います。


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