Golf Journal Back Number
2005 DECEMBER vol.78

15の国と地域のゴルフ事情
国や地域によって、文化や習慣が違うように、ゴルフにも、もちろん“お国柄”がある。今回は、「ノムラカップ アジア太平洋アマチュアゴルフチーム選手権」参加のために来日した日本を除く15の国と地域のチームキャプテンに、それぞれのゴルフ事情を聞いてみた。

AUSTRALIA オーストラリア
AUSTRALIA
(Mr. ROGER HUNT)
Mr. ROGER HUNT テニスやサッカー、ラグビーなど、オーストラリアでは多くのスポーツが親しまれていますが、ゴルフは一番人気があるスポーツです。ですから、ゴルフ人口も年々増加しています。また、ジュニア育成のプログラムが確立されている点もオーストラリアの特徴と言えると思います。

NEW ZEALAND ニュージーランド
NEW ZEALAND
(Mr. JOHN GATLEY)
Mr. JOHN GATLEY 現在、ニュージーランドには約350のゴルフ場があります。国民のゴルフへの興味は、今年になって急激に高まったように感じます。理由は、全米オープンでニュージーランド人のマイケル・キャンベルが優勝したこと。多くの人がレジャーとして、ゴルフを楽しんでいます。

KOREA 韓国
KOREA
(Mr. HYUNG-MO KANG)
Mr. HYUNG-MO KANG ゴルフ人口は、年々増加しています。やはり、アメリカや日本のツアーで韓国人選手が活躍していることがひとつの要因だと思います。最近、協会として力を入れているのは、ジュニア育成です。ゴルフ場に協力を得て、子供たちが気軽にプレーできるよう環境を整えています。

THAILAND タイ
THAILAND
(Mr. SIWASIT SAWANGWONG)
Mr. SIWASIT SAWANGWONG ひと昔前までは、テニスが一番のメジャースポーツでしたが、タイガー・ウッズの活躍により、現在はゴルフが一番人気のスポーツに変わりました。多くの国民がゴルフを楽しんでいますが、特に若者のゴルフ人気が高まってきたことがうれしいですね。

MALAYSIA マレーシア
MALAYSIA
(Mr. ZAIN YUSUF)
Mr. ZAIN YUSUF マレーシアには、現在200以上のゴルフ場があり、ゴルフ人口とともに数は増加しています。理由は、協会がゴルフを奨励していること、プレーフィが安くなっていることが挙げられます。国民は、スポーツとして、あるいはレジャーとしてゴルフを楽しんでいます。

PHILIPPINES フィリピン
PHILIPPINES
(Mr. ROBERTO SABULARSE)
Mr. ROBERTO SABULARSE フィリピンのゴルフ人気は、バスケット、ビリヤードに続いて3番目。ただ最近は、ジュニア育成に力を入れているのでゴルフ人口は増加しています。ゴルフをレジャーとして捉えている国民がほとんどですが、人気が高まるにつれ、競技志向の方が増加してきました。

INDIA インド
INDIA
(Mr. VIKRANT CHOPRA)
Mr. VIKRANT CHOPRA インドには、現在185のゴルフ場があります。協会として特に力を入れているのは、ジュニア育成です。最近はヨーロッパやアジアのツアーでインド人選手が活躍しているので、彼らのプレーを見たジュニアたちがゴルフを始め、活躍してくれるようになることを期待しています。

CHINESE TAIPEI 台湾
CHINESE TAIPEI
(Mr. CHI-MING HO)
Mr. CHI-MING HO 台湾のゴルフ人口は現在、約100万人です。少しずつですが、毎年その数は増加しています。また、最近はゴルフ場の数も徐々に増えてきました。協会では、プレーフィを下げてゴルファーをさらに増やすため、政府とゴルフ税の引き下げ、撤廃についての交渉をしています。

PEOPLE'S REPUBLIC OF CHINA 中国
PEOPLE'S REPUBLIC OF CHINA
(Mr. LIANG LIANG SONG)
Mr. LIANG LIANG SONG 現在200万人くらいのゴルファーがいます。多くの人々が自然の中でプレーできるゴルフというスポーツを心から楽しんでいます。われわれの国では、最近USGAのハンディキャップを導入しました。これからは、ハンディキャップを国中に広めていこうと計画しています。

SINGAPORE シンガポール
SINGAPORE
(Mr. SIMON GWEE)
Mr. SIMON GWEE シンガポールは国土が限られており、ゴルフ場は14コースしかありません。しかし、ゴルフ人口を増やすために協会では主に2つのことに取り組んでいます。ひとつは、ジュニアの育成を活性化させること。そしてもうひとつが、ハンディキャップの普及です。

PAKISTAN パキスタン
PAKISTAN
(Mr. TAIMUR HASSAN AMIN)
Mr. TAIMUR HASSAN AMIN 国内経済の発展に伴い、ゴルフ人気が高まってきたように感じます。46のゴルフ場がありますが、最近は施設もコースも整備されています。今後は、日本に素晴らしいゴルフ場、クラブハウスがあるので、それを参考にもっといいコースを作っていこうと思っています。

INDONESIA インドネシア
INDONESIA
(Mr. KUSWITO)
Mr. KUSWITO ゴルフ人口は、年々増加しています。その理由は、ジュニア育成のためのゴルフアカデミーやゴルフスクールを作っているからです。また、インドネシアではアマチュアゴルファーが参加できるインターナショナルトーナメントを開催していますが、それもひとつの要因だと考えています。

HONG KONG, CHINA 香港
HONG KONG, CHINA
(Mr. ALEC PETTIGREW)
Mr. ALEC PETTIGREW 香港は土地が限られており、ゴルフ場が7コースしかありません。そのため、多くの人は中国へプレーに行きます。現在は、「ゴルフはレジャー」というイメージが強いですが、今後はスポーツとして認識してもらうように努力していかなければならないと思っています。

GUAM グアム
GUAM
(Mr. SAM TEKER)
Mr. SAM TEKER グアムの人口は14万人。そのうちの約1万人がゴルフをしています。グアムのゴルファーは、ゴルフをスポーツとして、あるいはレジャーとして楽しみ、さらにビジネスのツールとしても活用しています。今後も、ゴルフ人口は増加していくと予想しています。

BAHRAIN バーレーン
BAHRAIN
(Mr. ADEL ALI ALFAYYADH)
Mr. ADEL ALI ALFAYYADH ゴルフ人口は、他と比べると少ないですが確実に増えています。アラブ諸国が参加する「アラブチャンピオントーナメント」で過去7回優勝していることから、アラブには「バーレーンは強豪国」というイメージがあります。今後はアジアでもそうなるよう努力していきます。


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