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熱戦は呆気ない幕切れに
第5日 競技報告:西澤忠 写真:GARY KOBAYASHI
小休憩を取って、午後のマッチは12時20分にスタート。かなりの降雨量と予報されたのに雨はほとんど降らない。風だけが引き続き松林をゆすっている。大山を背中に打ち下ろす1番パー4はフェアウェイ幅が20~25ヤードしかなく、バンカーが左右からせり出すので、レイアップする選手とバンカーをドライバーで越す選手に二分された。午後のスタート、二人はドライバーで金が左ラフ。
残り80ヤード。永野が残り50ヤード。寄せて二人とも午前と同じくバーディ発進だ。先に6㍍を入れた金は試合後に「あれで自分のペースをつかめた」と語った。午前中に着ていた黒い雨具を脱ぎ捨て、ブルーのゴルフウェアになったことで、体の切れが良く
なったようだ。本人も「朝はカラダが重く、調子が出なかったが、ウェアを着替えて軽くなったので、調子が良くなった」と振り返ったもの。事実、そこから快調にパーを重ねる金に対して、永野のショットとパットが狂い出す。2、4、7番を寄らず入らずのボギーでダウンを重ね、一時は4ダウンまで行ってしまった。金も8番をボギーとするが、すぐ9番のパー3で、上り4㍍のラインを読みきってバーディとすぐに取り戻す。これで、アウトを終わって金の4アップだ。9ホール残しての4アップは心強いアドバンテージ。永野のプレーにアグレッシブに攻める気持ちがありありと見え始める。10番、打ち上げのパー4で、セカンドをOKの距離につけたバーディがその現われだ。しかし、12、13番とラフに苦しんでボギーにするのは攻めるゴルフに付き物の危険な産物だろう。積極策が裏目に出れば、かならず招く結果といっていい。しかし、永野も粘った。このホールを落とせば勝敗が決する14番をパーで凌ぐと、15番の短いパー4で、3㍍のバーディパットを決めるのだ。続く16番でもグリーン奥のラフから寄せワンのパーを獲ると、金が12㍍を3パットしたのだ。これで永野が2ダウンまで挽回したことになる。金に勝利目前のプレッシャーが襲っているのかも。しかし、幕切れはあっけなく訪れた。17番のティショットをドライバーで強振した永野のボールは右の林めがけて高く飛び、OB付近に落ちる。予備球を打って現場へ行って見ると、OB杭を結んだラインに外側15㌢にある。なんとも無情な15㌢差だった。「午前中の17番ではアイアンで打ったが、ドーミーが続いているから思い切りドライバーで打った結果です。仕方ありません」と試合後に語った。永野のOB付近にいったショットを見て、金は即座に手にしていたドライバーをフェアウェイウッドに換えた。キャディを勤めた大山GCのメンバーの澤田光康さん(ハンディ4)も頷いて即座にクラブを取り替えた。相手の4オンを見て、安心したのか金はセカンドをバンカー。それもアップヒル・ライの目玉。それでもなんとか乗せて、10㍍をOKの距離に寄せた瞬間、永野が帽子を取って握手を求めに歩み寄った。勝負が決したのは午後3時45分。35ホール・7時間45分の永い戦いは金に軍配が上がった。これで、昨年に続いて韓国の10代選手がタイトルを持ち帰ることに。「昨年の出場で予選落ちしたので、今年は勝つ気持ちではありませんでした。意識して低い弾道で打ち、風の影響を避けたプレーが良かったのかも知れない。とにかくウレシイ」と語る金の顔は最後までクールだった。

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