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[本選競技]
【初の大学生チャンピオン綾田紘子】
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第5日
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競技報告:武藤一彦 写真:GARY KOBAYASHI
綾田ファミリー
熱戦は38ホールで決着
迎えた38ホール目、2番パー5のグリーン上、カップまで3メートルにふたつボールが並んだ。カップ上に
綾田
、その右横に酒井のボール。里深真弓レフェリーがカップまでわずかに遠い綾田に先に打つ指示をだす。ゴルフは遠球先打が鉄則。どちらが先に打つかは勝敗を左右するマッチプレーでは重要な場面だった。
綾田は慎重にラインを読むとまん中からバーディーパット決めた。「3メートル、スライスライン、カップ左を狙って打った。ジャストタッチで入った」という。入った瞬間、顔を両手で覆った。歓声があがり、涙を拭った。相手の
酒井
は追い込まれた。わずかなスライスラインだった。だが、ボールはカップの前で右に切れて止まった。
綾田紘子