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競技報告
【3度目の世界アマ出場の宮里は+2とスコアをまとめチームに貢献】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
17番のバーディパット
初日前夜は「とにかく我慢のゴルフになると思います」と、丁寧なプレーを心がけた宮里だったが、冷え込む朝の冷気と、降り出した雨になかなか気温は上がらず、沖縄出身の宮里にとっては、苦しいスタートとなった。
「前半は寒くて、練習ラウンドとは違うコースみたいでした」と、3番ホールでティショットがディボットに入る不運から、バンカーのあごに打ち込むと、1打で出すことが出来ず、出だし早々にこのホールをダブルボギーとしてしまう。続く4番ショートホールでも、1.5mのパーパットを外して、ここまでで3オーバー。「毎日シュミレーションをやっているのに、今日は7回もバンカーに入れてしまって、何やってるんだろうと思いま
デンマークとのラウンド
した」と、6番でも、6番アイアンで放った宮里のセカンドショットはまたも右のガードバンカーのあごに突き刺さった。アドレスも取れない程の角度のバンカーを見て「ダブルボギーかな、と一瞬よぎった」と言うが、今度はこれをうまく1打でグリーン手前に出し、2つ目のダブルボギーは何とか避けると、前半を4オーバーパーで折り返した。

挽回を図りたい後半だが、出だしの10番で、またもセカンドショットをグリーン手前のバンカーに打ち込み、ずるずるとボギーを量産するかと思われた。しかし、残り72ヤードの距離をトップぎみに狙って打った球は、あわやチップインイーグル。5cmにつけるスーパーショットで、ピンチから一転、今日初のバーディを奪う。
「前半の上がり3ホール、7番から9番をちゃんとパーセーブで耐えられたことが後半のプレーに繋がりました」と、12番のショートホールでも右バンカーからアプローチを寄せてパーをセーブし、その後は確実にパーを積み重ねる。3度目の世界アマ。1打の重みを誰よりも知っている宮里は、「どうしてももうひとつ取りたかった」と17番では、ピン横3mのバーディパットを気合でねじ込んだ。

スタートのダブルボギーが響いたものの、2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーのトータル2オーバーパー・個人22位タイとスコアをまとめ、団体3位発進に貢献した。
「今日は本当に寒くて、身体が回らなかったけど、気温が上がるにつれ、後半は自分のゴルフが出来ました。明日はスタートが遅いので、身体も作れるし、今日の後半のような自分のゴルフに徹して、スコアを出したいと思います。」と4年間のナショナルチームとしての活動に有終の美を飾るべく、気持ちを入れなおした。

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