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競技報告
【最終組の重圧の中、藤本は+3に終わる】
第4日 競技報告:JGA 写真:JGA
最終組の緊張感の中でのラウンド
世界アマ最終日、最終グループの最終組で、藤本麻子の名がコールされた。
「とにかく雰囲気に飲まれず、自分のプレーをしたい」と終始語っていた藤本だが、やはり、世界の頂点を決める選手権の最終組ともなれば、その雰囲気は言い表しようもない。1番ホールで共にバーディチャンスを外すと、4番ホールまで、緊迫した空気の中、三者一歩も譲らず、黙々とパーを積み重ねていく。
均衡が破られたのは5番のパー5、3日間個人首位を独走しているCaroline Hedwall(スウェーデン)と、Azahara Munoz(スペイン)がついに先にバーディを奪う。出遅れた藤本は6番で、バーディパットを1.5mショートし、これを
18番で痛恨の3パット
沈めることが出来ずボギー。しかし、続く7番パー3では、7番アイアンできっちり2mに落とし、すぐさまバーディを奪い返した。

前半を1オーバーで折り返し、何とか離されずについてゆこうとする藤本だが、最終手前のグループでプレーしていたアメリカが前半からスコアを大幅に伸ばし、更なるプレッシャーが藤本を襲う。
13番パー5では左ラフに入れるもアプローチショットを寄せて、バーディを奪い、イーブンパーとするが、「雰囲気と日の丸のプレッシャーに負けて、チャンスにも決められず、全くリズムに乗れませんでした」と、15番でボギーとすると、1オーバーパーで最終18番へ。パーなら、単独4位、ボギーなら4位タイという局面だが、藤本は状況を知らず、「絶対決めようと気合を入れて打ちました」という5mのパーパットは2mオーバー。間にスウェーデンのウイニングパットを挟み、盛り上がった歓声の中で、藤本のボギーパットはカップに沈むことはなかった。「状況がわからずに、狙ってしまいました。これが自分の甘さだと痛感しました…」とうなだれた。

結局、2バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの3オーバーパー・75、トータル2オーバーパー・292ストロークで、宮里と同じく個人14位タイで初の世界アマを終えた。

出発前、本選手権が日本女子オープンと日程が重複し、来年プロテストを控える藤本の心は揺れた。しかし「どうしてもプロになる前に世界を見て欲しい」という里深キャプテンの言葉を胸に、日の丸を背負って世界の舞台に立った。「想像を超える世界でした。今この時期にこの大会を経験できて本当によかったと思います。コースは思った以上に難しかったし、それでもスウェーデンはビッグスコアを出せる。9番アイアンで手前から転がすアプローチなんて今までやったこともなくて、でも、そういう多彩な技術がなくては世界では勝てないんだと実感しました。こんな大きな大会で、最終組でプレーできたこと、距離や技術の差を感じることができたこと、本当に良かったと思います。そして、いつか、この選手たちと互角に戦えるようになりたいと思いました。」

悲願の3位入賞はまたも掌中からすり抜けたが、藤本が流した涙と引き換えに得たものは、今日戦ったライバル達と再会する日まで、彼女を支えてくれることであろう。

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