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競技報告
【中部イズムの継承者、杉山が初の決勝進出】
第4日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi
平均飛距離300というから、300ヤードだと思っていたキャメロン・デービス(オーストラリア)は、実は300メートルで、約330ヤードのロングヒッター。そ の凄さに「凄すぎて、最初は見惚れてしまったんです」と、準決勝で対戦した杉山智靖(中央学院大)は正直に本音を話していた。

あれよあれよのスタートの1、2番…。でも、そこからの杉山のマインドは、大きく変わった。
「あ、これはだめだ。自分のゴルフが、これではできない。気持ちを切り替えよう!」。
すかさず3番で、1つ獲り返して1down。さらに5、6、7番と奪って、逆に2upとなった。
「3番のティショットを打つときに、あ、230ヤード(
キャメロン・デービス
飛ばせば)でいいんだと言い聞かせたんです。そしたら、いつもの自分の飛距離である280 ヤードが、気持よく出るんです。力まないから曲がらないですしね」。

杉山の得意クラブは、ユーティリティの2番…。この日も、1番、5番のティーショットと第2打。9、11、14番のティーショットと6回使っていた。フェードボールで230ヤード、スティンガーで220前後、ドローで240前後だという。
常に相手のデービスのドライバーショットと40~50ヤードは、置いて行かれる。
さらにデービスの上手さは、スピンがかけられるアプローチで「ラ インでなく点で攻められるゴルフをする」上手さが際立つという。

「2番ユーティリティを使うと、逆球が出ないんですよ、僕の場合。ですから大好きで得意クラブなんです。もともとドライバーでガンガン攻めて行くゴルフではないので…むしろ、(飛ばないので)後ろから打って、先に相手よりグリーンに乗せる、ピンに寄せるというタイプなんです。それは、中部銀次郎さん(の著書)から学んだんですよ」。
よくよく聞いてみると、杉山の父親がゴルフ好きで、しかも中部銀次郎のファンだった。息子のためにと、中部銀次郎にまつわる著書は、すべて買い込んで息子にプレゼントしたのだという。
時代を経て、この東京ゴルフ倶楽部での日本アマで、中部イズムを(著書から)継承する若者がいたとは、驚きである。

例えば、5番で、デービスは、ドライバーを思い切り飛ばした。杉山は、ドライバーをセンター。第2打でユーティリティの2番。そしてピンに寄せる という具合である。全くタイプの違う対戦相手にデービスも戸惑ったのかもしれない。
「基本は、フェアウエイセンター。グリーンも(ピンがどの位置にあっても)センターと考えています。そしてひたすら、目の前の1打に集中する… これも中部さんから学んだことですね」。

マッチを振り返ろう。

7番で2upしたのち、8、9番と獲られてオールスクウェア。10番で奪い返して1up。13番で再びオールスクウェア…。
デービスは、不安にかられていた。昨日までとは違って、パットが決まらない。
「5番ホールからパットが決まらなくなった。ストロークで少しずれて当たっていたかもしれない。もっとアグレッシブにプレーすれば良かった。 ちょっと悔いが残る。杉山選手はパットがうまい。よく決めていた。そのパットの差が出た」と語っているけれど、それも、杉山に言わせれば、少し ニュアンスが違ってくる。

「いや、デービスは、ともかくショットがよくてビタビタ寄せていましたからね。それが1、2回入らないと調子が悪いと思うのでしょう。でも、あれ だけ寄せていれば…」入らないという自分の錯覚に陥ってしまったのだろう。

14番で、杉山は貴重な1upを奪う。得意のユーティリティ2番でのティーショットだった。そしてマッチが決まった17番(パー3)。6番アイアンの 第1打は、ピン奥3メートルにつける。それを沈めて準決勝のマッチが終わった。

杉山は、現在中央学院大学の2年生。高校は松山英樹の2年後輩で同じ明徳義塾だった。実家は横浜で、そのすぐ近くにある第百ゴルフという福嶋晃子 や伊沢利光がジュニア時代によく通っていた練習場で、いまも練習している。師匠は、その練習場にいる内田豊プロで、いまもスウィングチェックをして もらっているという。

これまで中央学院大学で日本アマの最高位は、額賀辰徳で2004、2005年に準決勝まで進出している。明日、杉山が優勝すれば、同大学初であり、さらに予選のプレーオフで勝ち進んできた選手の優勝は、2000年大会の和田博以来となる。

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