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Championship Reports
競技報告
【無我夢中の後半戦。大堀は、姉に続いての日本タイトル奪取に喜びの涙に咽ぶ】
第5日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi
後半(18H)に入るときに、もう一度、大堀は自分に言い聞かせた。「残り18(ホールマッチ)で、自分は5downでもいいつもりで臨もう。ともかく体力は、ちゃんと残っているんだから…」。
面白いことに、大堀は「相手の心理は読みましたが、相手のゴルフは、見ませんでした」と言った。
この日の大堀のゴルフは「運良く、(番手の)中間距離が残ることがなく、しっかり打てる距離が残っていたんですよ。ですから、自分がミスを犯 して獲られるようなことはよそうと思っていました。事実、自分のミスで獲られたのは、前半の6番だけ。もう一回ミスしたのは、前半11番。こ れは、調子にのってピンを狙いに行ってのミスでしたが、
杉山 知靖(右)
そこをなんとかパーで収めて分けでした」。

後半では、5downしてもいい、という気持ちと、もうひとつ「さあもう一度オールスクウェアの気持ちで行こう」と思っていた矢先に、20H目(2番)で 勝ち、5upとなった。そこでも「まだ1upしただけ、という気持ちでいました」という。
実は、大堀がこのマッチで最も集中したのは、次の21H目(3番)だった。「身体も疲れ、2打目も思ったところにいかず、アプローチもダメ…4メートル近いパーパットが残ったんです。これを決めないと流れが変わると思って、いちばん集中して打ちました。やはり相手に隙を見せたくないですからね、こういう場面で」。

大堀は、自分が奪ったのか、奪われたのか、ということすら、気がつかなかったという。25H目(7番)で、8up。これも気がつかない。
昨夜、大堀は、湯原と電話で会話している。そのとき、湯原は「俺は、今日(シニアの大会で)2位だった。君のために運(優勝)を残しておいて あげたぞ。日本アマの優勝トロフィに、俺の名前が刻んであるから、俺のあとに(大堀の)名前を入れろよ」と言われたという。

大堀が、勝てるかも、と意識したのは、28H目(10番)の第2打を打つときだった。
「ふと、あと何ホールなんやろ」と思って、振り返りました。そしたら「あれ、このホールを獲ったら、ドーミーなんや」と思ったという。その第2打、154ヤードを9番アイアンで打ち、ピン60センチにつけた。杉山は、2オンせずに3打目でも寄せきれず、約2メートルを残し、 そのファーストパットを外した時点で、コンシードして、大堀の優勝が決まった。

思えば、小学校6年生のときに、ジャングルジムから落ちて、左腕の肘を骨折して、スイングがままならくなった。それが変則スイングのはじまりだ。さらに高校時代にドライバーに悩んだ。姉は、2010年日本女子学生のチャンピオンとなった。順風満帆のジュニア、アマチュアゴルファー ではなかった。「泣き虫なんですよ」と、姉の薫さんは言う。今年の関西アマで優勝したときも、泣きながらスピーチした。周囲の人達も、もらい 泣きしたそうである。そして、この日本アマの優勝スピーチも、涙が止まらずに嗚咽した。

でも、大堀裕次郎という選手のゴルフは、とても、太く 育っている。

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