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競技報告
【日本大学1年生の小暮千広が日本女子学生優勝、母校に3大会連続の栄冠を持ち帰る】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
第58回の日本女子学生ゴルフ選手権競技の最終日は波乱の1日となった。落雷や雷雲接近による2度の中断を経て、15時にこの日の競技のキャンセルが発表された。その結果、2日目までの成績で順位が決定し、小暮千広がトータル9アンダーパーで、初めて出場した日本女子学生で優勝を飾った。

第3ラウンドはキャンセルとはなったものの、この日は16番のセカンドまでプレーして3アンダーパー、引き続きゴルフも好調は維持していた。18ホールプレーして優勝したかったという気持ちは当然ある。しかしながら小暮から出てきた言葉は、いろんな方への気遣いだった。

「もちろん、18ホール終えて優勝したかったというのはありま
す。でもこの天候ですし、ギリギリまで粘ってくださった、ゴルフ場の方や競技委員の方に感謝したいです。」この日は、同じ学年の田中こころとの優勝争い。一緒にラウンドしたのは初めてだったが、1年生同士楽しくプレーできた。お互いがいいプレーをしていたが追われる焦りも感じていたそうだ。それでも2日目終了時にインタビューで語っていた強い気持ちを持って戦うということを忘れてはいなかった。
「普段話しているときは普通に話していたんですけど、いざプレーに入るとしっかり自分のプレーに集中して絶対負けないんだと、悔いのない一打を打つんだと毎回打っていました。」

優勝をたぐり寄せたと自身が振り返る、鍵になったホールは2日目の18番ホール。セカンドショットを打つ前に、バーディーを取れば10アンダーに乗せられるという状況を意識した。しかし、セカンドショットはミス、アプローチも寄せられずで、2メートル弱のパーパットを残してしまった。そのパーパットをしっかり沈めたのが大きかった。

「あの場面で、単独トップで終われたことが良かった」と振り返る。確かにそうだ、パーパットを外してボギーとなっていたら、展開は変わっていたかもしれない。
優勝を果たし、星川ひなのが2大会連続で勝ち取った日本女子学生優勝という栄冠を再び母校日本大学に持ち帰ることができた。これまで悔しい思いもしてきただけに感慨深い。

「本当に嬉しいです。今年、団体戦も含めて日本大学の女子は2位という結果が続いていて、やっと関東学生で同期の市村杏が完全優勝してくれました。心から嬉しかったですし、刺激を受けて自分もしっかりやらないといけないなと思いました。」

8月上旬の市村杏の関東学生優勝からわずか1ヶ月足らず。同期の優勝に刺激を受け堂々の女子学生日本一だった。
これまで挫折も味わってきた。昨年プロテストを受験し最終日まで進出したものの、自身は合格できず、目の前で同期の合格を見て悔しい思いもしてきた。だが、父から「目に焼き付けてこい」と背中を押され、その映像が今も残っているからこそ、「早いうちにプロになりたい」と思うようになったという。

その、一足先にプロになった同期には、すでにツアー佐藤心結がいる。「今週のニトリでは、ホステスプロとして頑張っていますけど、一緒に合宿してきたり、連絡もよく取りあっていて、違う舞台だけど今週はお互い頑張ろうと声をかけあってやってきたので自分にとってプラスで頑張れた。」
先にプロの世界に飛び込んだ同期からのエールに燃えた。

そして、優勝の結果を知った同期の佐藤心結からも、自身のSNSには、「おめでとう、最高すぎる。有言実行かっこよすぎな」とお祝いがつづられていた。
取材中、突然「このインタビューでお話ししたいことがあります」そう小暮は話した。

「今回学校関係者の方は入れなかったんですけど、大学の小野英秋コーチが毎朝駐車場まで来てくれて頑張ってこいと言ってくださいました。特に2日目のサスペンデッドの再開の時は、大学で大勢いる中、私一人だったんですけど、朝5時くらいに来てくれて背中を押してくださって本当に嬉しかったです。そんなコーチがいる日本大学に入学出来て、自分は幸せだなと思いましたし、先輩方もいつも気にかけてくれて感謝したいし、家族にも心からありがとうと言いたいです。」

冒頭のゴルフ場の方や競技委員の方もそうだが、常に感謝の気持ちを忘れない、それが小暮千広なのだろう。
最後に今後の目標について聞いた。
「大学に行くと決めた時から、日本女子学生に勝ってプロテストをファイナルから戦うということを決めて過ごしていました。日本女子オープンローアマの前に決めることができて良かったです。これに気を抜くことなく女子オープン最終予選では、タフなセッティングということなのでしっかり2日間戦い抜きたいです。」

次の舞台は、早速週明け月曜日からの日本女子オープン最終予選だ。日本女子オープンのローアマへ向け、まずは勢いそのままに最終予選を突破したい。

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