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競技報告
【人生初の2イーグルで首位タイの岩井】
第1日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Y.Watanabe
2イーグルを1ラウンドで達成したのは「人生初なんです」と控えめに語ったのは、岩井光太だった。この日、2イーグル・5バーディ・2ボギー、そして1ダブルボギーの67。なんとダイナミックな67か。なんとも荒々しく野性的なゴルフ。さぞかし破天荒な選手かと思ったら、岩井光太は、大人しく、穏やかで礼儀正しい青年だった。岩井光太の名前が出てきたのは、関東アマチュアゴルフ選手権で優勝したときだった。何を隠そう岩井ツインズ(姉の岩井明愛と千怜)の末弟である。関東アマでの優勝は「自信がつきましたね」といい「この大会、まずは予選通過。次は優勝したいですね」と言った。

「目標は、3アンダーパー(69)だったんで
す。でも、2つもイーグルが取れるとは、驚きだったです。もちろん人生初のことです」と語る。まずは、プレーを振り返ろう。岩井は、2番(パー4)で、ダブルボギーを叩いた。

「ティーショットを左に曲げて、それが紛失球だったんです。結局、寄せきれずにダブルボギーとなりました」そしてパーを4ホール繰り返し、7番(パー3)でピン奥から3メートルの距離を沈めてバーディ。さらに9番(505ヤード・パー5)では、残り182ヤードを7番アイアンで放ち5メートルにつけて、1パットで決めてのこの日最初のイーグル。さらに10番でもバーディをもぎ取り、11番(550ヤード・パー5)の第2打を12メートルにつけ、それも沈めて2つ目のイーグル。13、14番では、連続ボギー。圧巻は、16、17、18番と3連続バーディで締めくくった場面だった。16番(パー5)は2オン2パット。17番(パー4)は、ピン奥4メートルを1パット。18番は、15メートルを沈めてのバーディだった。

岩井も実は、持ち球がフェードボール。フェーダーが苦手とする左ドッグレッグのホールを「いやー、なんとかドローボールっぽい球筋で打てたんです」と嬉しそうに語っていた。

昔から、スコアの波が激しい選手ほど大器の兆しだと言われているけれど、この岩井ツインズの末弟は、姉ふたりに劣らず、将来性の豊かさを感じる。

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