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競技報告
【中学1年から日本ジュニア“皆勤賞”の中村心は最後の出場で次のステップに臨む】
第2日 競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe
中学時代から高校3年生になった現在まで、中村心はずっと続けて日本ジュニアゴルフ選手権への出場を果たしている。ベスト順位は、昨年大会の3位である。
「私の成長は、この大会とともにあったと思っています。成長させてもらった大会への恩返しは、優勝することだとも思っています」。
中村は、そう自身の心境を明かした。「この大会で勝てるのが本当に強い選手だとも思っています。だから、最後の機会になってしまいましたが、今大会をジュニアでの有終の美としたいです」

第1ラウンド70、第2ラウンドは68で通算8アンダーパー。首位とは4打差あるといっても、追いつけない数字ではない。特にショートアイアンで狙える距
離から確実にバーディを狙える位置につけるショットコントロールに自信を深めている。通信制の高校で、ラウンド経験も積んできた。自宅近くのゴルフ場では、薄暮にひとりだけでホールを使わせてもらい、さまざまな状況を自分で設定してショートゲームも磨いてきた。
実は、卒業後はプロを念頭においている。今年は、すでに1次テストをクリアし、プロへの階段に足を掛けてもいる。

もうひとつ中村を奮起させるものがある。それは、霞ケ関カンツリー倶楽部への思いだ。「いつも素晴らしいコンディションに整えられていて、しかも落ち着きのあるたたずまいが中学生のときから大好きで、このコースでプレーするのが楽しみだったんです。だから最後の大会になる今年はコースにもお礼をしたいという気持ちがあるんです」。

昨年大会の3位から、今年はさらにジャンプアップさせて一気に逆転優勝まで狙っている中村心だった。

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