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+ 【2016年度(第49回)日本女子オープンゴルフ選手権 プレイバック①】
[2020/07/25]
1968年にTBS女子オープンとして創始されて以来、日本女子ゴルファー日本一を決するナショナルオープンとして歴史を積み重ねてきた日本女子オープンゴルフ選手権。栃木県那須烏山市の烏山城カントリークラブ 二の丸・三の丸コースが舞台となった2016年大会は49回目にして、史上初めて本選手権をアマチュアが制しました。17歳263日の現役高校生、畑岡奈紗が史上最年少記録も更新して記憶と記録に残る2016年大会を2回に渡ってお届けします。
前編は、ナショナルチーム卒業生の森田遥、柏原明日架、堀琴音ら若手、そして長野未祈らジュニア世代を中心に第1ラウンド、第2ラウンドの模様を振り返ります。

2016
年大会の舞台となったのは、1975年大会以来2度目の開催となる烏山城カントリークラブ 二の丸・三の丸コース。井上誠一氏が鳥山の大地に描いた華麗な造形美と高度な戦略性が共存する同クラブは井上氏の傑作の一つとして、日本女子プロゴルフ選手権や日本プロゴルフ選手権など国内メジャー競技が開催されてきた。丘陵地を活かした適度な起伏のあるホールにナショナルオープンにふさわしいセッティングが施された烏山城カントリークラブは、技術はもちろんのこと集中力、4日間を戦い抜く体力も求められる難コースに仕上げられた。

最高の舞台で開幕した第1ラウンドは雨の中でのスタートとなったが、午後には天候も回復。実力者と若手が躍動する1日となった。単独首位に立ったのは、アマチュア時代にナショナルチームの中心選手として活躍した森田遥。森田は4バーディ・1ボギーの3アンダーパーでホールアウト。「アマチュア時代にナショナルチームメンバーとしてお世話になったJGAの主催競技なので、恩返しの意味でも優勝したい大会」という高いモチベーションと、2週前の日本女子プロゴルフ選手権で優勝を目前にしながらスコアを落とした悔しさをバネに見事なプレーを見せた森田。1打差の2位タイグループには、日本女子プロゴルフ選手権2勝の鈴木愛、このシーズン2勝を上げて賞金ランキング2位で本選手権を迎えた好調の笠りつ子、そして最終予選を勝ち抜いて初出場のアマチュア、長野未祈の3人。さらに1打差の5位タイにはナショナルチームメンバーの佐渡山理莉と畑岡奈紗、この年の日本女子アマチュアゴルフ選手権チャンピオン高橋彩華、同選手権9位の吉本ここねとジュニア世代の健闘が光った。

混戦模様となった本選手権。第2ラウンドで一歩抜け出したのは、首位と2打差の5位タイにつけていた堀。前半で1つスコアを伸ばすと、14番でバーディ。最難関の17、18番でも連続バーディを決めて、この日4バーディ・ノーボギーの完璧なプレーを見せて通算5アンダーパーで単独首位に立った。この2日間の全選手の平均ストロークが74.822(パー71)という難コースで、2日間8バーディ・3ボギーの安定したプレーを続ける要因は、「ずっと悩んでいたパッティングが復調したこと」だという。開幕前に森田理香子に教えを請うたというパッティングは、「肩を使って、実際に打つイメージを持って素振りをして、その意識を持ったままストロークする」というものだったという。このシンプルなアドバイスが、これまで不調にあえいでいた堀の金言になっての単独首位。また、特筆すべきは、最難関の17番ホールでの堀のプレー。490ヤードのパー4のこのホールは、ティーインググランドからグリーンまで下り傾斜で左は山裾、右サイドはグリーン手前までクリークが伸びる。2日間の平均ストロークが4.932の最も難しいこのホールで「第1ラウンドはセカンドショットを3番ウッドで3メートル。これは外しましたけど…今日は191ヤードの2打目を7番ウッドで4メートルにつけてスネークラインを読み切って」のバーディと、見事に攻略してきた。しかし、最終ラウンドにこのホールが堀の運命を握ることになるとは、誰も想像できないことだった。

3打差の3位には、前年大会で最終ラウンド16番ホールを終えて首位に立ち、初優勝を目前にしながら17番(パー3)でティーショットをグリーン手前のハザードに落とし、4位タイに終わり涙を見せた柏原明日架。「調子は良くないけれど、ミスショットをしてもバーディを獲っても、すぐに気持ちをリセットできている」と2日間連続の70をマークした。昨年の悔しさを忘れることはないだろうが、心に波風を立てず、静かにリベンジを狙う成長した姿を見せている。
プロ初優勝を狙う2人のナショナルチーム卒業生の間に割って入ったのが、本選手権初出場のアマチュア、長野。通算イーブンパーでの後半ラウンド進出を目標にしていたという長野。2つ貯金を持ってスタートした第2ラウンドは前半で2ボギーを喫し、ピンチを迎えてしまう。しかし、ここで長野のプレーにスイッチが入った。「7番で3パットして2つ目のボギーを叩いた時に、緊張感が戻ってきた。自分は、緊張の中でプレーするのが好き」と、8番(パー3)でティーショットを4.5メートルにつける。「軽いスライスライン。これを決めないと今日はスコアを作れない」と自分にプレッシャーをかけてバウンスバックを決めてみせた。後半に入るとアイアンショットの切れも取り戻し、3バーディを決めてみせた。勝負の流れを読む力とそれを掴む技術の高さ。首位と1打差の2位に順位を上げた長野は、翌日のムービングデーも躍動する。

若手たちが優勝争いを演じる中、申ジエ、李知姫の韓国勢、日本女子プロ選手権2勝の鈴木愛、昨年大会はプレーオフで惜敗した菊地絵理香と実力者たちも好位置で後半のラウンドに向かう。

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